八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

今日の敗戦から何を学ぶのか?

2007年04月30日 11時48分11秒 | 散ドラの試合について

北野との試合が決まった時、管理人は「勝てる確率は低いけど自分たちが納得できる試合をしてください」と書きました。今日の試合はどうだったかな?管理人の目から見ると、納得できるプレーもあり、そうではないプレーもありで、なかなか評価の難しい試合です。大切なのは、今日の試合で散ドラ諸君が何を学び、次にどのようにいかしていくかということです。

 

初回、簡単に二死をとったあと、何でもない左前ヒットが本塁打になってしまいました。直接的には、三遊間のどちらかが捕るだろうと思ってボールに反応しなかったレフトの責任ですが、他の選手にも言えることです。野球はどこにボールが飛んでも、全員がボールに反応する必要があります。ボールが飛んだ選手はもちろんのこと、その選手のカバー、送球先のカバー、ベースを空けないためのカバーなど、全員が動かなければなりませんが、今は自分の前にボールが来ないとボーっとしている選手がほとんどであり、それがたまたまレフトで出ただけです。ほかのみんなにも起こりうることです。

 

その後の四球・ヒットは仕方ありませんが、その後も内野のエラーが三つも続きました。二死ですから、目の前のアウトを一つ確実に取ればいいだけなのに、それが出来ませんでした。その後は内野がしっかり守り、試合が締まり、2回から5回までは互角の戦いが出来ました。ここは納得できる部分です。一人ひとりが自分の責任をしっかり果たして、目の前のボールを確実に処理していけば、点は取られないのです。点を取られなければ、勝つチャンスも生まれるということです。こうしたプレーをいつも確実に出来るようにするには、練習しかありません。今日の試合を勝った、負けたという結果だけで語るのではなく、ぜひ次の試合にいかしてください。

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「チーム力」とは?(機関車より、電車が速いですよね)

2007年04月29日 11時47分30秒 | プロ野球・高校野球

今年のプロ野球は、現在のところ楽天のガンバリで混戦模様となっています。プロ野球は、ドラフト、トレードなど補強の手段があるので、昨年の結果がそのまま通用するとは限りませんが、前にも書いたように、毎年主力選手がいなくなる学生野球の方がその傾向は強いと言えるでしょう。普通のチームはもちろんのこと、選手を選べる強豪チームでもチームづくりは難しいですね。

 

今春のセンバツでは、中田翔率いる大阪桐蔭が最大の話題チームでしたが、ベスト8で敗退しました。管理人は、大阪桐蔭のチーム構成に詳しいわけではありませんが、恐らく中田以外にもいい選手が揃っていたのでしょう。それでも、投手としても、打者としても超高校級となれば、どうしても中田中心のチームとなってしまうのではないでしょうか。

 

これに対して、牛島(中日)・香川(南海)の浪商バッテリーとか、畠山(南海)・水野(巨人)の池田高、清原・桑田の二枚看板のPL学園、橋本・野村・立浪(大学・社会人を経て片岡・宮本)と五人もプロ野球に送り込んだPL学園などは強かったですね。スター選手がたくさんいた方がいいという単純な話ではありません。やはりチーム全体の力を上げるには、一人の選手に頼り切るのではなく、9人(控え選手を含めて)の底上げが必要だということです。

 

機関車は、先頭の機関車一台(誰か一人)が石炭を燃やして後ろの車両を引っ張ります。当然、スピードには限界がありますし、坂道などではそれはそれは大変なエネルギーが要ります。これに対して、電車はすべての車両にモーターが付いており、全車両(全員)で走っているのです。どっちが速く走れるかは一目瞭然ですよね。新幹線になってくださいとは言いません。たまに遅れる中央線くらいでいいですから、散ドラ諸君も電車を目指してガンバってください。

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投げる!打つ!走る!捕る!滑り込む!

2007年04月29日 00時04分51秒 | 散ドラ諸君への喝!

改めて考えると、野球ってスゴイですよね。他の球技のように始終動き回っているわけではありませんが、これだけ違う動きをするのだから、難しいわけです(ついでに、こぼす、落とす、などもありますが…)。投げる、打つ、捕るはいつも練習で言われているので、今日は「走る」について書きます。

 

管理人は、子どもの頃から足は速い方でしたが、陸上部に入るほど速かったわけではありませんし、今ではすっかりおじさんです。それでも、長距離はともかく、ダッシュなどで散ドラ諸君に負ける気はしません。それはみんなが足が遅いからではなく、「走り方」を知らないからです。管理人は、総監督のように走る方の専門家ではないので、確かなことは言えませんが、短距離を速く走るには、しっかり「土をつかんで」走ることが大切ではないかと思っています(日本のトップスプリンターの末続選手は、足を前に投げ出すような走り方に取り組んでいるようですが、そんな高度な技術は散ドラ諸君には百年早いと思いますので、管理人の考えるところを述べます)。

 

では、「土をつかむ」とはどういうことでしょうか?みんなの走り方は、足の裏を均等に地面につけて、パタパタと地面を「なでて」いるように見えますが、管理人が走っているときのイメージは、地面に足がついたら、足の指全部で地面をつかむようにして力を入れ、つかんだ地面を後ろに放り投げるようにして走っています。これにより、前に進む推進力が生まれるのだと思います

 

もちろん、それ以外にも腕の振りなども大切だと思いますが、やはり一番大切なのは土をつかむことだと思います。よく分からない人は、歩く時にかかとが上がった瞬間に、足の指に力を入れて地面をつかむようにして歩いてみてください。普通に歩くのに比べて、グッと前に進むのが分かりますから。この感覚を身につけると、みんなもっともっと速く走れると思います。速く走れるようになると、いいことがいっぱいあります。内野安打も増えるし、盗塁もできます。走塁だけでなく、守備でも届かなかった球に届くようになります。いつものダッシュの練習で、タラタラ走っても何の練習にもなりません。ぜひ、こうしたことを意識して走ってみてください。そして、管理人を置き去りにしてくれることを願っています。

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散ドラ野球教室その2

2007年04月28日 11時46分15秒 | 散ドラ諸君への喝!

投げる時も、打つ時も、ヒザを使って低い構えをとることが大切です。足腰を使えば、手だけで(上半身だけで)投げたり、打ったりするよりも、下半身の力が伝わり、強い球を投げたり、打ったりできますし、コントロールも安定します。

 

投手がシャドーピッチングという実際にボールは投げずにピッチングフォームの練習をしますが、野手だってシャドースローイングの練習は出来るよね。いつでも、どこでも気軽にできる練習だから、ぜひやってみてください。どういうフォームがいいのか分らなかったら、自分のお小遣いで野球の本を買ってみてください。良いお手本がたくさんのっているから、それを真似すればいいのです。大きな鏡などがあれば、それに映して見るのもいいですね(ただし、絶対にボールを使ってはいけません)。

 

バッティングもヒザを使って、腰を回すという動作は、投げる時と共通しています。ヒザ・腰を使えないと手だけで振るので、ドアスイング(バットのヘッドが遠回りすること)になりがちです。力も出ません。ヒザを使って腰を回せば、自然に腕がついてくるので、後はヒジを畳んで振れば最短距離でボールに当たるのです。足・腰の力が腕にも伝わり、力も出ます。いつも言われている部員は特に意識してして練習しよう。それなりにヒザ・腰を使えている部員も、本当の意味で「野球用」の使い方が出来ている部員はほとんどいません。みんな意識しなくても低い姿勢で構えたり、捕球したり、投げたり、打ったりできるように練習してください。

 

もう一つ、体の使い方で注意したいのは、打つ時も投げる時も頭のてっぺんからお尻まで心棒が入ったコマのように真っすぐ軸が出来ていることが重要です。心棒が曲がったコマはきちんと回らないよね。それと同じで、体に軸が出来ていないと、スイングもスローイングもスピードや力が不十分になります。そういう部員も何人かいますので、背筋を伸ばしたしっかり姿勢を心がけ、腹筋・背筋を鍛えることが大切です(管理人も猫背なので姿勢は偉そうなことは言えませんが…)。

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散ドラ野球教室(昔、みゆき野球教室ってありましたね…)

2007年04月25日 13時10分21秒 | 散ドラ諸君への喝!

キャッチボールが基本中の基本といつも言われているけど、何が「基本」かを正しく理解していないと、いくら「真面目な気持ち」で練習に取り組んでいても意味はありません(残念ながら)。キャッチボールは、投げる、捕るという守備のすべてが入っているので、基本中の基本なのですが、投げる時であれば、体全体を使って相手の胸を狙って投げる、捕る時は、低いボールなら前に出て、後ろのボールは下がって、左右のボールも足を使って正面に入り、出来る限り胸の前で捕球するということが基本です。

 

今日は、このうち捕ることについて書きます。みんな横で捕ってはいけないことは知っているよね。それは少しでもイレギュラーすると後ろに抜けてしまうからだよね。きちんと正面に入っていれば、グラブで止められなくても体に当たって止められるということです。それともう一つ重要なのは「距離感」です。サバンナの草食動物は目が横についています。これはライオンなど肉食動物から身を守るために視野を広くしているのです。トンボも何百もの眼があるため、なかなかつかまりません。これに対して、人間の目は顔の前についています。つまり、正面のものを見やすいように出来ているのです。逆に横のものは距離感がはかりづらいということです。体の横でボールを捕ろうと思ってグラブを出しても、微妙に位置がズレたりするので、ポロポロするのです。どうしても届かない球は仕方ないけど、届くボールは面倒がらずにしっかり正面に入って捕ることがもっとも合理的で、確実な方法だということを覚えておこう。

 

次に気をつけたいのが「腰高」です。腰高だとボールをカバーする面積が少なくなるということもありますが、上と同様、上から見下ろす形になり、距離感がつかみづらいのです。また、実際に自分でやってみるとわかりますが、腰高のまま低いボールを捕ろうとすると、前かがみになり顔が下を向くためためボールから目が切れやすくなる=エラーをしやすくなるということです。だから、「腰を低く」して出来るだけボールと同じ高さで正面で捕ることが基本なのです。ただし、せっかく低い姿勢をとっても上体が前かがみで田植えのような姿勢になったら、同じことですから、出来るだけ上体は起こして顔が前を向くようにすることが必要です。

 

もう一つ、強い打球を怖がって内股になってしまうこともよくありますが、これも腰高の原因となります。内股でしゃがんでみると、普段使わない筋肉が張ってとても大変なのが分かります。また、腰高でボールの距離感がつかみづらいので、かえってボールが怖く感じます。ボールへの恐怖感を克服するためにも、基本通り腰を落として、正面からしっかりボールを見るとことが大切なのです。重要なのは、いかにボールがしっかり見える姿勢をとれるかということであり、「正面で」「腰を落として」というのもそういう意味があるということを意識して練習しよう。

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北野バイオレンズ戦対策!?

2007年04月24日 11時45分19秒 | 散ドラの試合について

全チームを見たわけではありませんが、今年度のチームの中では頭一つ抜きん出ている印象の北野バイオレンズとの対戦を迎えることになりましたね。もちろん強豪チームですから、全員ソツのないプレーをするのでしょうが、ポイントはやはりエースと四番でしょう。

 

ピッチャーははっきり言って速いです。コントロールも悪くありません。散ドラ諸君でまともに打てる選手がいるかどうかという感じです。しかし、諦めたら何も始まりません。コントロールは悪くないですが、的(体)の小さな選手には投げにくそうな場面もありましたから、低く構えてボールに手を出さないようにしよう(球が速いと難しいですけどね…)。また、全部四球狙いというわけにはいきませんから、打つときにはバットを短くもって食らいついて、とにかく当てよう。一塁手(四番打者)は守備に若干難がありますから、バットに当てて全力で走れば何かが起きる可能性もあります。それでも、塁に出られるか、点をとれるかという展開になると思いますが、何度も言っているように、○○には勝てない、××には勝てるという考え方をしないで、どんな試合も強い気持ちで戦うことが大切です。

 

守りでは、やはり四番をどう抑えるかでしょう。体格のいい選手なので、真ん中から外のストライクはすべて届くでしょうから、内角の球や低めの球をどれだけ振らせられるかがポイントでしょう。少年野球ですから敬遠する必要はないと思いますが、まともなストライクで勝負する必要もないでしょう。出来るだけクサイ球で四球でもいいという攻め方でいいと思います。また、遅い球に力んで思いっきり空振りする場面もあったので、リスク覚悟で勝負球に超スローボールという手もあります(何球も続けられませんが)。あと、レフト・センターは最初から左中間寄りに思い切り深く守っていてもいいと思います(殆どの打席で左中間深い打球を打っていました)。四番対策はこんなところですが、打たれても仕方ないとの割り切りが必要です。大切なのは、ほかの選手を抑えることです。これまでの試合で見られたようなミスを絶対にしないことです。これも難しいことですが、集中力と食らいつく気持ちがあれば不可能ではありません。

 

正直に言うと、実力差は相当にあり、確率的には勝つのは難しいと思いますが、決して不可能だとは思いません。前にセンバツでの室戸の話を書きましたが、強い気持ちと上に書いたようなことがきっちり出来れば、勝つことだって出来ると思います(相手は同じ小学生ですから)。これまでの四戦は、強豪相手に二戦はボロ負け、勝った二戦はやっとこさという散ドラ諸君ですが、この一戦で真価が問われます。勝っても負けてもいいですから、ぜひ自分たちが納得できる試合をしてください。

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チームワーク

2007年04月21日 11時44分34秒 | 指導・育成のうんちく

チームワークという言葉を聞いてみんなは、何を思い浮かべますか?「思いやり」「協力」「共同作業」「みんな仲良く」などでしょうか?確かに、お互いに思いやりの気持ちを持って、協力して共同作業をすることは大切ですが、必ずしも「みんな仲良く」しなければいけないわけではありません(誤解のないように言っておきますが、仲が悪くなることを勧めているわけでもありません)。

 

前管理人さんによると、数年前の散ドラは試合中に取っ組み合いの喧嘩を始める学年があったそうです。しかし、その年のチームはとても強かったそうです。黄金時代の西鉄ライオンズも、野武士集団と言われた個性豊かな集団で必ずしも仲良し集団ではなかったようですが、とても強かったのはご承知の通りです。

 

チームワークとは、チームで共同作業をするという働きのことですから、大切なのはチームの働きを最大限にすることであり、「仲良し」であることが必須条件ではないのです。かといって、数年前の散ドラや黄金時代の西鉄が強かったのは、仲が悪かったからではありません。「勝つ」という目的意識・目標が強かったからです。だから、勝つために必要なプレーが出来ないと、お互いに喧嘩になることも恐れず正直に自分たちの気持ちをぶつけあっていたのではないかと思います。

 

仲が良いことはあえて否定はしませんが、今のチームは、「勝つ」ことへの執着がちょっと足りないと思いますし、本当に相手のことを思って厳しいことを言える強さも足りないかなと思います(いじめとは違うよ。本当に相手のことを思っていればね)。言われた方もそれをバネにすることで、成長します。人数の少ないドラゴンズです。ぜひ、一人ひとりが自分の力を高めて、小粒だけどピリリと辛いチームワークの良いチームになってほしいと思います。

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プレッシャー(を感じるくらいになってほしいな…)

2007年04月20日 13時17分03秒 | 指導・育成のうんちく

先日の世界フィギュアスケート世界選手権で高橋大輔選手が、銀メダルの快挙を達成しました。日本開催で大変なプレッシャーがかかる中、SPは不本意な出来で3位、フリーも試合前はとても演技できないほど緊張したと言いますが、何とかそれを乗り越え、フリー1位で銀メダルを獲得しました。

 

管理人は、小学校の持久走大会や中学校の県大会がせいぜいなので、日本中の注目を浴びるような想像を絶するようなプレッシャーがどのようなものかも、どうやってそれを克服するのかも到底わかりません。しかし、多くの選手がこのプレッシャーに飲み込まれていったのは観てきました。スピードスケートの黒岩彰、スキージャンプの原田雅彦、柔道の田村亮子、ハンマー投げの室伏広治、野球の五輪代表など、数え上げたらキリがありません。彼らは、その後このプレッシャーを克服し、それぞれ素晴らしい成績をあげましたが、何故このプレッシャーに飲み込まれ、どうやってそれを克服したのでしょうか。

 

プレッシャーを克服するもっとも一般的な方法は、メンタルトレーニングです。自分自身の良いプレーやフォームを繰り返しイメージすることにより、どんな状況でもベストのプレーが出来るようにコントロールすることです。お芝居でリハーサルをしたり、挨拶する前に練習することを、もっと科学的にやっていると思えばいいでしょう。

 

確かにこれはこれで有効ですが、もっと根本的な問題は、一流のプレーヤーが何故それほどまでに大きなプレッシャーを受けて、それにどのように向き合うのかということだと思います。先にあげた選手は、世界レベルの大会で安定して好成績を残しながら、もっとも注目される五輪で力を発揮出来ませんでした。普段はそれぞれの競技にそれほど注目していないのに、五輪の時だけは、日本中が「金メダルは当然」といった空気に染まってしまうのです。一流選手とはいえ、普段は私たちと同じようにただ一人の人間として生活していた彼らが日本中の期待を一身に背負った重圧はどれほどでしょうか。プレッシャーの原因は、この「期待の大きさ」にあるのだと思います(たぶん)。

 

WBCの韓国戦で決勝点につながるエラーをした今江選手が「もう日本に戻れないと思った…」というのは本心でしょう。ファンの期待やヤジになれているはずのプロ野球選手でも、「日本の期待」を背負ってしまうとそうなるのです。私たちは普通、家族や友人の期待くらいしか受けませんし、それは「励み」になるものです。しかし、それですら、大きくなりすぎると、プレッシャーや負担になります。それが日本中になるのです。いつしか「(金)メダルを取ること」が気持ちの中心に座り、目的になってしまいます。すると、次に「(金)メダルを取れなかったらどうしよう、どうなるのか」となるのです(たぶん)。

 

しかし、彼らの最初の目的は「メダルをとること」ではなくて、自分が好きで始めた競技で、昨日よりも今日、今日よりも明日、少しでもベストのプレーが出来るように練習し、その結果が勝利だっただけなはずです。しかし、日本中の期待を一身に集めるという異常な状況を始めて経験すれば、それを簡単に克服することなど出来ません。かくして、彼らは一度は失敗したあと、「自分のために、自分のベストのプレーをする」という彼ら本来の目的を取り戻せたからこそ、一度は負けたプレッシャーを克服出来たのだと思います。

 

そのためにヒントが、以前にも書いた松井秀喜選手の口癖できる「自分がコントール出来ることだけに集中する」という言葉にあると思います。自分がコントロール出来ないことに気を取られるということは、どんどん自分を見失うということです。ファンや日本中が騒ぐのをイヤだと言っても、どうなるものでもありません。だったら、それはそれで好きにさせておいて、自分は自分の出来ることに集中しようということです。こんな悟りのような境地は大人でも難しいものですが、この言葉を知っているだけでも、日常生活その他でとっても役に立つと思いますよ!世の中自分のコントロール出来ないことだらけですから。

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グランドの動き全体を知ろう!

2007年04月18日 13時18分51秒 | 散ドラ諸君への喝!

今年の巨人キャンプでは、高橋由伸選手が内野を守ったり、それぞれの選手が本来とは違うポジションでの練習をしたという記事を読みました。もちろん、コンバート(ポジション変更)するためではなく、全体の動きを理解するために行ったとのことでした。

 

管理人は小学校の頃から外野一筋で、内野手の動きはあまり詳しくないのですが、記事の中で高橋選手が「外野しか守ったことがないので、内野がどんな動きをしているかわからなかった」と言っているのを読んで、本当にびっくりしてしまいました。プロになるほどの選手は、当然野球のことは何でも知っていると思っていたのです。

 

しかし、プロになるような選手は、小さい頃から強豪チームで早いうちから向いているポジションを決められて、いろんなポジションを経験する機会がないのかもしれませんね。その点、散ドラ諸君は、いろんなポジションをするチャンスがあり幸せです。だって、高橋由伸選手よりも野球を広く深く理解できるかもしれないのですから(これは言いすぎかな…)。

 

もちろん、自分がやりたいポジションがあれば、そこを一所懸命やればいいと思いますが、このポジションは難しそうだからとか、あのポジションはボクには無理だからという消極的な理由で、やりたいポジションを選んでいたら間違いです。何事もチャレンジが大切ですし、苦手だと思っていたことも、やってみると意外に向いていたり、やっているうちにうまくなることだってあるのです。

 

管理人は人前で話すのが好きではなく、お酒でも飲まないとあまりおしゃべりになりませんが、どうしても人前で話さなければならない仕事に就いた時には本当に困りました。しかし、仕事ですからイヤとは言っていられず、いろいろ自分で準備したり、練習したりするうちに、じょうずではないものの何とか人前でしゃべることが出来るようになりました(もちろん、今でも好きではないのですが)。このように、何事もチャレンジすることが大切です!失敗してもいいんだから、いろんなことを経験すれば、野球をもっともっと深く知り、面白くなると思って、いろんなことにチャレンジしてほしいと思います。

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スランプ(…以前の問題だけど)

2007年04月17日 13時20分16秒 | 散ドラ諸君への喝!

王選手、長嶋選手、松井選手、イチロー選手といった名だたるスター選手も何度となく深刻なスランプに見舞われています。管理人はスランプになったことはありませんが、それは散ドラ諸君と同じでスランプになるほどのレベルにいっていないからです。

 

スランプになるのは、本当に高度な技術を争う世界にいて、ほんのちょっとのズレが生み出すもので、その原因が分かっても簡単には抜け出せないものなのです。一流の選手は、自分のフォームを本当によく分かっていて、常に良い状態を保とうと意識して取り組んでいますが、それでも一度スランプに陥ると、簡単には抜け出せません。それくらい微妙なものなのです。

 

一方、管理人もそうですが、散ドラ諸君は、常にスランプみたいな状態だよね。それはいろんな「基本」が自分のものになっていないからです。「意識」して練習に取り組まないと、基本を自分のものには出来ないよ!前にも書いたように、「意識する」のは、監督・コーチ、お父さんたちが代わってやってあげることが出来ません。本当にうまくなりたいと思っているなら、日頃注意されていることを「意識して」練習に取り組もう!すぐにそれが出来るわけではないけど、意識しない人とは大きな差がつくことは間違いないよ。そして、スランプに悩むようなレベルにぜひなってください!

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中郷イーグルス・北八王子エース レポート

2007年04月15日 11時42分16秒 | 散ドラの試合について

本日の試合結果はHPに書いた通りですが、塁審で見た中郷イーグルスと今日対戦した北八王子エースの強豪2チームの今年度の状況をレポートします。

 

昨年の中郷は、下川グランドでサク越え本塁打を放った大柄な選手がいましたが、今年はむしろ散ドラ同様、小柄といった方がいいくらいです。しかし、残念なことに散ドラと違うのは、非常に鍛えられた素晴らしいチームだということです。ピッチャーも小柄ですごい速い球を投げるわけではありませんが、コントロールは良いです。そういう意味では突出した選手がいるわけではなく、全員がいつも声を出して全員でチームを盛り上げており、守備の準備態勢もみんな非常にしっかりしており、キビキビした動きをしているという、チームとしての完成度の高さです。打撃の方では相手投手の制球が定まらず、あまり打撃機会がありませんでしたが、それほどすごい当たりをバンバン飛ばすチームではない印象です。但し、走塁ではやはり全員が抜け目なく、常に次の塁を狙っており、鍛えられているなあと感心しました。中郷のように、大きな選手がいなくても、一人ひとりがしっかりプレーできれば、強いチームになれるということをみんな肝に銘じて練習してください。

 

今日対戦した北八も、やはり大きな選手はいませんでした。投手は左腕でみんな「速いなあ」と試合前に言っていましたが、これまでのピッチャーが遅かったのであって、決してそれほど速い球ではありません。その証拠に結構みんなファールで粘ったり出来ていましたから。でも、けん制やマウンドさばきなどは、落ち着いていて大崩れはしない印象です。打撃の方では、一番(主将・センター)、三番(左打者・レフト)、四番(左打者・ファースト)の三人が要注意でした。この三人に6本のヒットのうち、5本を打たれました。秋に対戦することがあれば、この三人に注意しましょう。

 

これまで、塁審をしたりして見た中では、北野バイオレンズが頭一つ抜けているかなという印象ですが、中郷・北八もやはり強豪チームらしく大きな子がいなくても、しっかりチームづくりをしています。しかし、何度もいいますが、今年はパワーで圧倒的に負けるチームはありません。散ドラのみんなもしっかり基本を身につければ、もっともっと勝って、上にいけます。管理人はそう信じていますし、何よりも大切なのは、みんながそうなりたいと思ってガンバルことです。ガンバレ!ドラゴンズ!

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高校野球のプロ化

2007年04月13日 13時23分39秒 | プロ野球・高校野球

先日もアマチュア選手への金銭供与の話を書きましたが、もうだいぶ前から高校野球がプロ化していることが問題視されています。野球留学や特待生、もっとすごいところになると、手当まで支給するとか。しかし、すべての選手が特別待遇になるわけではなく、野球有名校の選手の多くは、逆にとてつもないお金がかかるそうです。遠征費だ、寮費だというお金以外にも、遠征に親が同行するなど、親の負担も大変だとか。そうした金銭的、肉体的負担ばかりか、親同士の足の引っ張り合いもあったりして、精神的にも大変そうです。

 

もちろん昔だって、野球の強豪校には多くの選手が集まりましたし、勧誘もしていたでしょう。しかし、今ほどシステムとして確立はしていなかったですし、有名校以外でも甲子園に出場することも可能でした。

 

しかし、野球に限らず、県外の高校に進学することを法律で規制することは出来ませんし、野球の上手な子がより強いチームで、甲子園を目指すのももっともなことです。だから、一概に野球留学などを非難することは出来ませんが、監督が選手の代理人のようになって、プロ・社会人・大学などの進路を斡旋したり、とてつもないお金がかかったり、高校が僅かしかない県に全国から有力選手が集まったりするのは、どこかヘンです。ごく平凡な高校球児でも誰でも甲子園を夢見るものですが、戦っている土俵が違いすぎるのです。

 

誰しも甲子園に熱中しながら、そんな違和感を持っていると思います。だからこそ、昨夏の八重山商工にはみんな注目し、声援を送ったのでしょう。八重山商工は、ロッテに一位指名された大嶺投手のほか、有力選手が何人もいましたが、ほとんどが人口が僅かしかいない離島石垣島の生徒です。彼らがあそこまで行けたのは、彼ら自身の能力も大きいでしょうが、優れた監督がいて、しかも少年野球の頃から持ち上がりで、十年くらい続けて指導を受けられたという幸運が重なってのことです。そんなことでもなければ、現在では純"県"産のチームが甲子園を沸かすのは奇跡に近いでしょう。

 

問題は、本来勉学をする場であるはずの学校がミニプロ化し、学校もそれを商業ベースで利用している現状に対し、真剣に野球をやりたい生徒の受け皿が、高校しかないということでしょう。プロ球団の金銭供与は、こうした問題のほんの氷山の一角で、野球人気がどんどんかげっている一因は、プロ球界とアマ球界の対立により野球界が一体となって底辺拡大や地域密着が出来ていないことがあります。

 

この点、サッカーのJリーグはそうした理念から出発しただけあって、実力的な問題はあっても、一歩も二歩も進んでいます。サッカーのやり方をそのまま野球に持ってくることは出来ませんが、現在は、高校しか受け皿がない野球でも、プロ球団全体でプロののユースチームのようなものを地域ごとに作り、プロ志望の有力選手がより能力を伸ばすような仕組みが作れれば、高校野球ももっと違う姿になるのではないでしょうか。これだけではただレベルが下がってしまうので、アンダー18とかでユースも参加可能としたっていいと思いますが、野球の好きな子たちが、それぞれに合った形の進路があり、甲子園などの夢を目指していける方法を考えてほしいと思いますね。プロ球界は欲まみれ、アマ球界はつまらぬ面子にこだわり、本当に野球を楽しみたいファンや選手たちのことを考えているのだろうかと思います。

 

ファンももっともっと声をあげて、球界の変化を促したほうがいいと思いますね。野球界にも川渕キャプテンの登場してほしいものです。

 

なんて書いている間にも、西武から横浜へと次々と問題が拡大しています。まあ、恐らく知っている人は知っていた話でしょうから、ここらで全部吐き出して、ゼロからスタートした方が良いような気もします…。野球界に自浄能力があればのことですが。

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褒める

2007年04月11日 13時25分43秒 | 指導・育成のうんちく

うまくなってほしい一心で、どうしてもついつい小言が多くなり、説教オヤジになってしまうことを反省です!

 

人間は社会の中に生きているので、人との関わりがどうしても必要です。このような人との関わりで得られる刺激を、心理学では「ストローク」といい、その人の存在を肯定的に受け入れるプラスのストロークと、その人の存在を否定するようなマイナスのストロークがあります。

 

当然、基本的にはプラスのストロークが良いわけですが、人は人との関わりなしには生きていけない存在ですから、信じられないことかもしれませんが、ストロークがまったくない(無視される)よりは、マイナスのストロークでも喜んで受け入れてしまいます。イヤな話ですが、幼児虐待やDVでも、そうした事例は見られますし、もっと身近な話では、母親に構ってほしい子どもがわざとイタズラをするのも同じことです(ドラゴンズにもいるような気が…)。

 

ですから、基本的には、その人の存在を肯定するプラスのストローク(具体的には「褒めること」)が望ましいのですが、むやみやたらに褒めるだけでは、単なる甘やかしになりますし、悪いことまで褒めてしまうと、その悪い行動を「強化」してしまうことになります。ですから、正しい動きが出来た時に褒めて、その正しい動きを強化するというのが、セオリーなのですが、その正しい動きがなかなか見つからないので、褒めるのが難しいですよね…。実際は…。トホホ…。

 

こういう時は、なるべく簡単な動きから始めて、それが出来た時に褒めたり、難しい動きは分解して、部分的に出来ているところを褒めたり、工夫することが必要になります。なかなか骨が折れることですが、散ドラ補佐さんを見習いたいものだと、いつも思います。頭で分かっていても出来ないことって、子どもたちだけでなく、大人にもあるものですよね!

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自分の能力を知る(これは捕れるぞ!って感じです)

2007年04月10日 13時27分19秒 | 散ドラ諸君への喝!

管理人もトスバッティングの時などに守備をする機会がありますが、時折捕れると思った球を捕れないことがあります。これは自分の体が覚えていた自分の走力、ジャンプ力、ボールへの反応スピードと、現在の能力がズレているからです。そこで、今の自分の能力では、今のボールに無理に突っ込んでも捕れないという情報をインプットし、修正をするのです。

 

ドラゴンズ諸君を見ていると、自分の力をしっかり分かってプレーしている選手は少なく見えます。練習の時に「前に出ろ」と指導されて、前に出て捕れない時があっても仕方ありません。練習だからエラーを恐れず、積極的なプレーをすればいいのです。ただし、何も考えずにただ前に出るだけでは、何百回やってもうまくなりません。

 

ボールが来る前の守備姿勢、ボールに反応するスピード、前に出る自分の走力、こうした「自分の力」で、今のような打球なら捕れる、こういう打球は間に合わず頭を越えていくというような「ボールとの間合い」を体で覚えていくことが大切です。もちろん、一日や二日ではそんなことは分かりません。しかし、考えながらやっていれば、少しづつそういう感覚が分かってきます。フライ処理も同じです。フライは、ボールが落ちてくる地点の目測を付けたら、すばやく一直線に落下地点に入ることが基本ですが、どのくらいなら間に合うのか、回り込んでワンバウンドで捕った方がいいのかを体で覚えることです。

 

練習でも、正面ではなく、わざと届きそうで届かない球のノックをすることがありますが、こういう意味もあるのです。しっかり「自分の力」を覚えて、「ボールと仲良し」になろう!

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いつも同じプレーをするのはなかなか難しいものです…

2007年04月09日 11時40分08秒 | 散ドラ諸君への喝!

試合結果に書いた通り、4/8の試合は先週とは打って変って、いいところを殆ど出せずに終わった試合でした。つい一週間前は良いプレーがたくさん出来て、なぜ昨日は出来なかったのか?それは、みんなの良いプレーがまだまだ本物ではないということです

 

昨日の試合後、コウヘイ父が言ったよね。「練習でやっていることがそのまま試合に出るんだ!」と。基本中の基本のキャッチボールでポロポロしているようでは、たまたま良いプレーが出ても、いつも同じように出来るはずはありません。カズマ・シュンスケ父も言いました。「野球道具に毎日触って、手入れもしよう」と。大賛成です。管理人が子どものころは野球道具が「宝物」でした。前にも書きましたが、好きこそものの上手なれで、毎日道具に触らず道具を大切にしない選手が上達するはずがありません。管理人の息子も、野球道具よりもゲーム機の方が大事なようで悲しくなります…。リクト父も言っていました。「1点取るのは大変なのに、エラーで簡単に何点も取られている。1点の重みを考えよう」と。1点の重さを考えれば、試合中にボールから目を離したりせず、注意されなくてもしっかり構えて、一球一球集中出来るはずだよね。

 

父たちが言いたかったのは、みんないつも同じプレーが出来るほど、基本も出来ていないし、心構えも出来ていないということです。野球を楽しくやるのは大賛成ですが、楽しくやることと、いい加減にやることは違います。一所懸命やるから楽しいし、負ければ悔しいのです。負けても大して悔しそうでもない散ドラ諸君は、まだまだ本当に楽しく野球をやっているとは言えません。人によって上達するスピードは違いますが、真剣に練習すれば誰でも必ず上達します。上達するから楽しいのです。コウヘイ父が言っていたように、ただ土日だから学校に来て、ただ練習してではなく、自分で意識して一所懸命練習して、うまくなって本当の野球の楽しさを知ってほしいと思います。ガンバレ!ドラゴンズ!

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