八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

『落合博満の超野球学①バッティングの理屈』ベースボール・マガジン社

2008年05月30日 21時12分32秒 | 指導・育成のうんちく
言わずと知れた超一流打者落合博満の著書です。通算2,371安打は歴代10位、通算510本塁打は第6位です。しかし、これまた言わずと知れた変わった経歴、性格の持ち主です。高校時代もいわゆる高校球児のイメージとはほど遠く、大学も体育会の体質に馴染まず中退、社会人の東芝府中を経て、25歳でプロ入りしたという変わり種です。プロに入ってからも、監督だった所謂教え魔の山内一弘の指導を拒否したり、数々の物議を醸す発言で「オレ流」と呼ばれました。典型的なヒール(悪役)タイプで、プロ野球の王道を歩いた王、長嶋とは対極に位置し、ファンやマスコミの受けは決してよくありませんでしたが、本当の姿は別なようです。
 
素直に自分の気持ちを表せない照れ隠しなのか、野村監督のような陽の当る道を歩んだ人への反発なのか、本当のところは分かりませんが、半分くらいは野球に対する自分の確固たる考えが原因のような気がします。コーチ経験もなく監督に就任して以来のチーム運営、指導力を見ていると、単なる「オレ流」の人に出来ることではありませんし、この本を読んでいても、彼の野球への考えの深さと同時に、自分の考えを押し付けない人柄がよく分かります。
 
しかし、この本、字が多いです。普通野球の入門書の類は、写真がふんだんに使われていたり、図解されているものが多いですが、この本は少年野球相手の入門書ではなく、タイトルにもあるように落合博満の野球理論の論文と言ってもいいものです。せがれにはちょっと難しいかなと思ったのですが、所謂入門書の類は何冊かありますし、自分が読みたいと思ったのと、せがれが中学でも野球をやるようになったら参考になるかなと思って買ってみました。
 
「センター返しが基本」とか、「トップ(テークバックした状態)は、深く(ヒジを伸ばした状態)、高く(ストライクゾーンより)」とか、「右足(右打者の軸足)の内側から左足の内側に体重移動し、体の中心で回転する(後ろ側ではなく)」とか、「トップの位置から一直線にバットを振りだす、そのためには捕手よりのヒジをうまく抜くことが大切」とか、「野球の技術は野球の練習で鍛える」とか、普段「常識」と言われているようなことを自分の言葉で、理論的に解説しています。ここで素人が簡単に要約して書くと、誤解を招くような表現になりそうなので書きませんが、さすが落合、「深い」です。やはり、考えて考えて抜いた選手が強いと思わされます。それにもまして、落合が強調しているのは、「バットを多く振った者が生き残る」ということです。しっかり考えて、しっかり練習する。どんな名選手と言えども、才能だけではないのです。
 
少年野球選手にはちょっと難しいですが、みんなが中学、高校で野球をやるようになったら、ぜひ読んでみてください。

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北京オリンピック

2008年05月29日 06時44分52秒 | プロ野球・高校野球
チベット暴動を契機に聖火リレーは世界各地で大混乱を巻き起こし、追い討ちをかけるように四川省大地震が文字通り中国を揺るがせています。そのほかにも北京の大気汚染などの問題もあり、暗雲が漂うオリンピックです。戦前のベルリンオリンピックがドイツの国威発揚に利用されたのは有名な話ですが、東京オリンピックやソウルオリンピックなど、欧米以外で開催されるオリンピックには、多かれ少なかれ国威発揚や経済発展のアピールなどの側面があるのも否めません。中国も冷戦終結以降、市場経済導入により経済発展を遂げ、2001年にWTO(世界貿易機関)に加盟するなど着実に世界の政治・経済の中で存在感を高めており、北京オリンピックがその集大成となる象徴的イベントになるはずでしたが、逆にその矛盾・混乱を露呈することになってしまいました。
 
というような政治的背景はさておき、純粋なスポーツの祭典としてオリンピックですが、我らが野球はこの北京オリンピックを最後に正式種目から外れることになります。昨年開催されたWBCがあるとはいえ、メジャー主導で多くの問題をはらみ継続するかどうかも不透明です。ということで、最後の国際大会となる可能性もあるこの北京オリンピックでの奮戦が期待されます。
 
日本代表は3月に一次候補が発表され、6月下旬に代表メンバーが発表されます。そして、8月2日~7日に合宿を行い、8月13日から予選スタートという日程です。今回は野球界の全面的な支援を取り付け、従来に比べ選手選考の自由度は高いですが、サッカーと違いレギュラーシーズンを中断することもなく、直前合宿もごく短い時間しか取れません。8月と言えば、ペナントレースがもっとも白熱する時期ですし、疲れも出てくる頃です。コンディションづくりや、チームの一体感醸成に心配が残ります。一次候補の中でも、上原・高橋由・青木・多村など戦列を離れている選手が多いのも気になります。
 
…なんて、心配なことを挙げていてもキリはありません。限られた条件の下、ベストを尽くすしかありません。短い準備期間でチームをまとめあげるには、星の監督の指導力と恐らく文句なしに選出されるであろう宮本慎也のキャプテンシーが期待されます。投手陣も、予選でも活躍したダルビッシュ、湧井の若きエースが今シーズンも好調なのも心強い限りです。ここに、経験豊富な上原、川上などのベテランが万全な調子で加わってくれれば、言うことないんですけどね。どんなにベストの条件で臨んだからといって勝てるとは限らないのが野球です。勝っても負けても、ハラハラ、ドキドキするスリリングな野球の魅力を見せてほしいものです。ガンバレ!ニッポン!

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意味ある練習

2008年05月28日 07時24分45秒 | 散ドラ諸君への喝!
「野球」と「Baseball」は別物などと、よく日米の野球の違いが言わます(ロバート・ホワイティングやヤクルトにいたホーナーとか)。昔はアメリカの方法が良くて日本は遅れているという論調が主流でしたが、日本人プレーヤーが続々とメジャーに渡り、WBCで劇的な勝利を収めるに至り、今は日本のスモール・ベースボールが見直されています。
 
経済でも、バブルの頃まではジャパン・アズ・ナンバーワンなどと日本企業礼賛で一色だったかと思えば、バブル崩壊後の失われた十年では、一転日本企業は遅れている、ダメだという悲観論一色になり、アメリカに学べとばかりに成果主義、執行役員制度、ストックオプションなどありとあらゆるものを深く考えもせず、輸入してきました。
 
どうも日本人は自分の頭で考えることをせず、誰かの評価に頼りたがる傾向があるようです。野球であれ、企業であれ、日本の方が良いところもあれば、アメリカの方が良いところもあります。当然のことであり、ただそれだけのことです。ある日を境に評価が一転するなど、おかしなことです。
 
日本の野球の良さは、基本がしっかりしているところですが、それは徹底した反復練習で基本を身体に覚え込ませるからです。しかし、こうした長所が短所となることもあるように思います。目的を考えずに、いいことだと信じ込んでやっていると、練習自体が目的化してしまいます。1000本ノック、ウサギ跳び、炎天下で水も摂らせない猛練習など、日本スポーツ界に永らくはびこったしごき、根性、精神論は、目的を考えない意味のない練習です。基本を身体で覚え込むことが目的なのに、身体がフラフラになるほど基礎トレーニングをやったあと、1000本ノックをしたとしても、「正しい動き」をすることが出来ず、かえって逆効果です。
 
一流選手たちは、皆人一倍練習していますし、それが重要だと言っていますが、それは単に厳しい練習をすればいということではなく、考えて、意味のある練習をすることです。中西太は、草や葉っぱを外角低めの球に見立てて素振りを繰り返したそうですし、王貞治は前代未聞の一本足打法を自分のものにするために、それこそ死ぬような練習をしたのです。その他の一流選手・指導者も、それぞれ必ず考えた、意味ある練習をしています。誰も言われた通りにただ練習をしたような人は皆無です。一流選手と二流以下の差は、才能だけではなく、ここにあるのです。
 
散ドラ諸君のほとんどは、まだ考えての練習が出来ていません。セット・ダッシュなどの基礎練習は、疲れるからと手を抜いていたり、意識せずに適当にやっている部員が結構います。手抜きは問題外ですし、時間の無駄です。基礎練習は疲れる、身体が痛い=筋肉に負荷がかかっている=練習になる、ということです。疲れないようにやっていては、練習にならないということです。もう一つは、意識しないで適当にやることです。言われた時にはやるけど、すぐに忘れてやらなければ、やはり練習になりません。正しい動きをせずに、間違った動きを何度やっても意味はなく、かえって間違えた動きを強化することにしかなりません。足を広げて腰を落とす、正面で捕る、腕を引いて投げるなど、それぞれの課題を人から言われなくても、自分で意識して練習するようにしよう。

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イマジネーション

2008年05月26日 19時28分38秒 | 指導・育成のうんちく
国連親善大使を10年間務めてきた女優の紺野美沙子さんがTVでインタビューを受けていました。アフリカやカンボジアなど最貧国を訪れた中で出会った12歳の少女との会話を引き合いに出し、自分の同い年の息子のことを語っていました。同じ年齢の同じ子どもが、生まれた国が違うというだけで、これだけ境遇が違ういうことを分ってほしくて、「一日にパン一つも食べらない国もあるのよ」と言って聞かせても、息子に「その話は耳にタコだよ」と言われてしまうということでした。そこで、今は分からなくても、いつか分ってもらえるようにと、自分の国連親善大使の経験を本にまとめたということでした。そう語る彼女の顔は、女優のそれではなく、母の顔でした。
 
ドラマなどでは、ここで息子が涙ぐみながら他人の痛みを理解するところでしょうが、現実はそうはいきません。他人の痛みや気持ちを理解するには、相手の立場に立って考えられるイマジネーション(想像力)が必要であり、人間に与えられた貴重な能力ですが、これは生まれつき備わっているわけではなく、成長とともに育んでいくものだからです。動物を擬人化したようなドラマや映画がありますが、動物は自分がうれしい、こわいという気持ちは持ちますが、人間の気持ちを理解するイマジネーションは決してありません。そもそも、鏡に映った自分を自分と理解することも出来ません(チンパンジーだか、オランウータンだか霊長類には数少ない例外があるようです)。他人の気持ちを理解するには、自分と他者を峻別して認識する力が欠かせません。その点、人間では赤ん坊でもかなり早い段階で、自分と他人を区別するようになります。しかし、これだけで他人を理解するわけではもちろんありません。社会生活をする中で、他者の中の自分というものを認識し、社会性を身に付けていきます。小学校の低学年くらいまでには、こうした社会性は身に付けますが、これもあくまで他者の中で自分がこうすべきということを理解するだけで、他者の立場に立って気持ちを理解するまでには至りません。関心の中心はあくまで自分だからです。だから、相手の気持ちに思いが及ばない、いじめや喧嘩、傍若無人な態度などもあるのです(大人になってもそういう人がいますが、そういう人は社会性がないと言われます)。
 
しかし、だからと言って、子どもには分からないからと何も言わなくていいかというと、そうではないと思うのです。紺野美沙子さんのように、分からなくても繰り返し繰り返し言って聞かせるという刺激を与えることで、少しずつそういうイマジネーションが育まれるのだろうと思います。管理人の母親は、戦争で両親を亡くしており、子どもの頃からそうした話をそれこそ「耳にタコ」というくらい聞かされました。その時は恐らく紺野さんの息子と同じような態度だったのだろうと思いますが、今でもその話はよく覚えていますし、今では自分が理解して聞いていたような気になっています。つまり、本当に理解は出来なくても、記憶にはしっかり残っており、理解できる段階になるとしっかり気持ちの中に入ってくるのでしょう。一番分かりやすい例は、自分がその立場に立った時でしょう。例えば、自分が親になると自分の親の気持ちがすんなりと理解出来ますし、子どもを持つほかの親の気持ちも理解できます。
 
野球というスポーツは、ボール一つあればいいサッカーなどと違って道具にも結構お金がかかります。サッカーのように世界的スポーツにならない理由の一つです。散ドラ諸君は、そういう恵まれたスポーツをしているんだというイマジネーション(想像力)をぜひ持ってください。イマジネーションがあれば、相手投手が苦しんでいるときに簡単に打ったりしないでしょうし、打ち気満々のバッターをスローボールで打ちとったりもできるようになります。イマジネーションを磨こう!

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『ROOKIES』と『スクール・ウォーズ』

2008年05月25日 09時28分38秒 | スポーツ
今放映されている『ROOKIES』という不良少年たちが熱血教師とともに甲子園という夢を目指す現代版スポ根ドラマ(原作はマンガ)があります。土曜8時の視聴率12~3%が良いのか悪いのか分かりませんが、ウチのせがれは楽しんで観ています。しかし、管理人から見るとややストレートすぎるなあ(単純すぎるなあ)を思ってしまいまうのですが、「斉藤さん」というドラマについてのコラムで最近の若い子たちはストレートな正義感に共感すると書いている人がいました。
 
野球がドラマに取り上げれるのはうれしい限りですが、管理人としてはラグビーを題材にした『スクール・ウォーズ』の方が心に響きましたね。別に、野球とラグビーの違いではなく、同じクサさでも、実際の話をベースにしているかどうかの違いだと思います。『スクール・ウォーズ』はラグビー強豪校伏見工業の監督だった山口良治をモデルにしたドラマ(原作小説あり)です。伏見工業が校内暴力で手が付けられない状況だったというのは脚色のようですが、無名の公立高校が全国レベルのラグビー強豪校に変身させるるのはちょっとやそっとのことで出来ることではありません。このドラマは、当時一世を風靡したクサいドラマ独特の「熱い、臭い、くどい」という演出が随所に施されていましたが、本筋としては、ちょっとやそっとでは出来ないスポーツのプロセスが描かれていました。
 
『スクール・ウォーズ』の原作は『泣き虫先生の…』というタイトルでしたが、本当にそのタイトル通り、モデルの山口良治は泣き虫先生です。伏見工業はその後も全国大会に度々出場し、優勝や準優勝などの輝かしい成績を残しましたが、その時山口良治はいつも泣いていました。練習では厳しく選手を鍛えながら、選手が成し遂げた結果には、涙なしでは語れない。そういう姿勢が、無名の公立高校を全国屈指の強豪校に導いたのです。大八木、平尾など日本ラグビー界屈指の名選手を輩出したことが注目を集めましたが、それ以外の多くの「人間」を育てた本当の教育者なのだと思います。
 
ラグビーは人間同士がぶつかる格闘技です。才能の有無も重要ですが、勇気をもって足にタックルにいけば、力が劣るチームが強豪チームの足をすくうことも出来ます。一方野球は、バットやグラブという道具を介してプレーするスポーツですから、相手選手に直接触れることは出来ず、どんなに勇気をもていてもラグビーほど相手との力の差を埋める手段がありません。そんなところも、野球とラグビーのドラマの質の違いになってきます。とはいえ、野球も足を使ったり、食らいついて粘りに粘って四球を選んだりと、勇気だけでなく頭を使って格上相手に挑むことは出来ます。散ドラ諸君にもそんなドラマを期待しています。

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二宮清純著『プロ野球の一流たち』講談社現代新書

2008年05月24日 20時58分42秒 | プロ野球・高校野球
著者は言わずと知れたスポーツライターの第一人者です。少年野球の選手にはちょっと難しいかもしれませんが、真剣に野球に向き合っている中学生・高校生には参考になる本ではないかと思います。タイトル通りプロ野球の一流たちのインタビューを中心にまとめられています。
 
西鉄の全盛期の中心打者だった中西太は、監督としての実績はそれほどではありませんが、打撃コーチの腕は確かだったらしく、教え子をはじめ多くの人がその理論と指導力を認めています。曰く、バッティングで重要なのは、軸足の付け根にためた力ををうまく下半身に伝え爆発させることであり、そのためには内転筋を鍛えることがことが必要だとのことです。
 
土井正博は、内角を打つには足を開いてもいいが、左肩を開いては絶対にいけないと言います。一般的には、体を開くなと言いますが、それは普通左足をアウトステップして開くと自然に左肩も開いてしまうからで、左肩を残せるなら足を開いてもいいということを論理的に語っています(いい例が、長嶋茂雄や落合博満だそうです)。
 
投手では、大野豊や東尾修が指先の感覚が大切だということを言っています。指先の神経を集中させて投げるとしっかり球に指がかかり、伸びが違うのだそうです。それほど投手は繊細なものだということですが、最近はそういうことに神経を使わずただ思いきり投げればいいと思っている選手が多いと指摘しています。工藤公康は「タテ回転」と「軸回転」というおもしろいことを言っています。長身の投手は上からがばっと投げおろす縦方向の回転で投げることで力が出て、工藤や桑田のようにそれほど大きくない投手は、身体をコマのように回転させる軸回転で力が出せるという考え方です。
 
いずれもプロの世界で一時代を築いた選手たちの考えですから、重みがあります。すぐに活かせるかどうかは別にして、大切なのは、才能に恵まれた人たちがこれほど考えて考えて考え抜いていたということを知ることです。管理人だって、野球をやっていた時に考えて練習をしていなかったわけではありませんが、ここまで考え抜いていなかったですね。才能はもちろん大切ですが、やはり自分で考えて、自分のためにどれだけ練習したかが一流と二流の違いだと思い知らされます。野球がうまくなりたくて、読解力がある部員はぜひ読んでみてください。

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1日1万歩!

2008年05月22日 08時18分12秒 | Jog&Walk,Health

健康のために1日1万歩歩きましょうとはよく言われることです。何かの折に家族で面白がって買った万歩計があったので、休みの日に犬の散歩でどれだけ歩いているか測ってみました。朝1時間の散歩で7,000歩強でした。夕方も1時間で合わせて15,000歩くらいでした。1歩50~60cmとして、8~9kmというところで、休みの日は完全にクリアです。1万歩歩くには、1時間30分くらいでいい勘定です。
 
仕事の日はどうかというと、朝は慌ただしく20~30分の散歩です。出勤時は家から西八王子駅まで12~13分、東京駅から会社まで11~12分、帰りはその逆ですから×2で、通勤・帰宅で合計50分程度です。これだけで1時間10分~20分。仕事はデスクワークですが、何やかんやで1時間30分はクリアしていそうです。
 
しかし、本当に体のためには、細切れで1万歩を歩けばいいというものではないようです。20分以上歩いて体脂肪は燃焼を始めるそうです。仕事の日には、それほどまとまって歩いてはいないので、1万歩といってもそれほど効果はなさそうです。かといって、よく勧められているように、一駅分を歩くとか、エレベーターを使わずに階段を使うとかまではしようとまでは思いません(3階分くらいだと面倒で階段を使いますが)。しかし、若い頃はまったくこうしたことを気にしたこともなかったのですが、やはり年をとったということですね。
 
しかし、子どもがやらなくなったため、仕方なく始めた犬の散歩も、こうして自分の健康のためになっていると思えば、苦にはなりません。散歩自体は苦にならないのですが、朝起きた時にストーカーのように犬に付けまわされることだけが苦痛です。普段こっちから呼んでも近寄りもしないのに、朝夕だけは呼んでもいないのにまとわりついて鬱陶しいことこの上ないんですよね…。

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勝手にベストナイン!

2008年05月21日 11時09分49秒 | プロ野球・高校野球
西武ライオンズの快進撃について書きました。一発攻勢は派手ですが、小技をからめてという野球の妙味はありませんし、調子が下り坂になった時に対応できません。その点、黄金時代の西武は、清原・秋山という大砲を軸にしながらも、辻・石毛・金森・平野など小技も使える憎い面々が揃っていました。9連覇時代の巨人もそうです。
 
ということで、そういう野球の側面を踏まえて、勝手なベストナインを選出してみます。あくまでも、管理人が全盛期を知っているプレーヤーです。伝説の野球選手がどんなにすごくても、見てないものは分からないからです。

1番 中堅手   福本豊(阪急)     やはりシュアな打撃と足です。1番は出塁率が重要です。
2番 二塁手   篠塚利夫(巨人)   犠打の得意な選手も候補ですが、狙ったところに打てるのが強みです。
3番 三塁手   落合博満(ロッテ)  3番は率と長打の両方が必要です。メジャーは3番が最強打順です。
4番 一塁手   王貞治(巨人)     説明の必要はないと思います。守備も堅かったです。
5番 左翼手   松井秀喜(巨人)   日本では中堅でしたが、メジャーでやっているので大目に見て下さい。
6番 右翼手   福留孝介(中日)   イチローと甲乙つけがたいですが、この打順なら福留でしょう。
7番 遊撃手   池山隆寛(ヤクルト) 一番悩んだところですが、守備より「恐怖の7番」を取りました。
8番 捕手    伊東勤(西武)     打撃には目をつぶり、黄金時代を支えたリードに一票。
9番 投手    村田兆治(ロッテ)   安定感では別な選択肢もあったでしょうが、「魂の投球」に一票。

〔その他勝手な候補選手〕※球団は全盛時のもの。
投手    斎藤雅樹(巨)、野茂英雄(近)、斉藤和巳(ソ)、松坂大輔(西)、桑田真澄(巨)、佐々木主浩(横)
捕手    古田敦也(ヤ)、田淵幸一(神)、城島健司(ソ)
一塁手  駒田徳広(横)、加藤秀司(急)、松中信彦(ソ)、清原和博(武)
二塁手  立浪和義(中)、辻発彦(武)、和田豊(神)
三塁手  掛布雅之(神)、衣笠祥雄(広)、原辰徳(巨)、石毛宏典(武)
遊撃手  松井稼頭央(武)、川相昌弘(巨)、石井琢朗(横)、山下大輔(洋)、高橋慶彦(広)、野村謙二郎(広)
左翼手  金本知憲(神)、高田繁(巨)、張本勲(日)、若松勉(ヤ)、吉村禎章(巨)
中堅手  秋山幸二(武)、山本浩二(広)、蓑田浩二(急)、平野謙(武)、飯田哲也(ヤ)
右翼手  イチロー(オ)、前田智徳(広)、高橋由伸(巨)

打高投低の現在では、どうしても投手は不利です。管理人が知っている中では、斎藤雅樹は安定感が抜群でした。佐々木のフォークも絶対に打てなかったですね。管理人が知らない投手では、沢村、稲尾、尾崎などを見てみたかったですし、山田久志や鈴木啓司の全盛期を見てみたかったですね。
捕手はバッティングも考慮すれば、古田に軍配があがるでしょうし、バッティグだけなら田淵・城島に分があります。
一塁は外国人が多く候補は限られ、守備も考えると駒田でしょうが、打順は4番ではありませんね。
二塁は実績だけなら立浪でしょうが、立浪は三塁・外野と移っていったので次点です。守備なら辻ですね。晩年しかしらないので、挙げていませんが、高木守道、土井正三も渋いところです。
三塁は掛布にしたたかったところですが、左ばかりが並ぶので、二塁・一塁もやっている落合をあえて置きました。
遊撃は守備と打撃が一長一短で、中では本来なら松井でしょうが、ブンブン丸と言われ日本で珍しい大型ショートの池山をあえて置きました。高橋慶彦は足も魅力でしたが、守備ではヒザが固かったですね。管理人が見たことがない吉田義男は牛若丸と言われた伝説のプレーヤーですが、どれだけ華麗だったのか見たかったですね(顔は鬼瓦みたいですが)。
外野では本当は走攻守が揃った秋山・イチローは外せないところでしたが、福本を選んだ関係で、秋山は守備位置で、イチローは打順で外さざるを得ませんでした。
 
以上のように勝手なベストナインを選出してみましたが、やはり一流と呼ばれる選手は個性がありますね。こうした個性をうまく組み合わせてこそ、いいチームになるのだと思います。

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西武ライオンズも快進撃!

2008年05月20日 21時50分27秒 | プロ野球・高校野球
補強も十分ではなく厳しいと見ていた西武が快進撃を続けていますが、野球の基本である守り(特に投手力)だけでなく、打撃の破壊力も抜群です。昨年低迷する中で試合を経験し成長したとばかり思っていましたが、デーブ大久保打撃コーチの熱血指導の力も大きいようです。
 
大久保コーチの指示は、「2ストライクまではフルスイング」というものだそうです。但し、一流がしのぎを削るプロの世界はそれだけで通用するほど甘いものではなく、フルスイングで結果を出せるようにするために、秋季キャンプからその準備を始めたそうです。大久保コーチが息つく間もなく低めのトスをあげ、選手がこれまた息つく間もなく打ち返すということを続け、シーズンに入っても試合前の練習で続けているそうです。こうした積み重ねが、今の破壊力満点の打撃につながっているようです。
 
しかし、打撃は水ものというように、必ず打てなくなる時期がやってきます。また、今日から交流戦が始まります。これまでの交流戦では、日ハム、ロッテのように交流戦をきっかけに上昇するチームもあれば、その逆もあるように、それまでの流れががらっと変わる怖さもあります。その時にどうチームを立て直せるかで真価が問われます。渡辺監督、大久保コーチと若い首脳陣と若い選手で勢いづくチームですが、苦しくなった時にチームを落ち着かせる力が持てるかどうか、今後の動きに注目です!

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どこまで行くのか、ロッテ唐川!

2008年05月19日 06時55分24秒 | プロ野球・高校野球
ロッテ唐川が快進撃です。中田翔、佐藤由規らの高卒同期は言うに及ばず、大場など大学・社会人ルーキーをも凌ぐ活躍です。唐川は夏の甲子園に出なかったので、管理人は見たことがなかったのですが、フォームや下半身のバランスなどの完成度は、佐藤よりはるかに上ですね(もちろん、佐藤の原石として秘めた可能性はすごいものがありますが)。ゆっくりしたフォームからスピードをあげて長い腕から繰り出す球はとても見にくいでしょうし、制球の良さが佐藤と違うところです。とはいえ、この前まで高校生だったわけですから、それほど無理はさせないのでしょうが、どこまでいくのか楽しみです。田中将大に続いて、2年連続高卒ルーキが新人王を獲ったらすごいですね。
 
大砲を揃えたジャイアンツも、李・高橋由・二岡を欠くという事情もあるのでしょうが、漸く坂本・亀井・隠善という若手が台頭してきました。特に隠善は昨年は育成枠だったというから現代のシンデレラボーイというか、最近のジャイアンツでは奇跡に近いでしょう。ケガで出遅れていた楽天長谷部も戻ってきました。ジャイアンツを9回一死までノーヒットに抑えたヤクルト村中など楽しみな若手も出てきました。
 
彼ら若手も数年間活躍を続けていずれ一流選手の仲間入りをしていくのでしょうが、今はそれはそれは必死に結果を出そうとしていると思います。そうした必死さは見る方も楽しみですし、応援することで自分が育てるような気にもなります。散ドラ諸君も最初に試合に出た時は、みんな緊張して必死だったと思いますが、試合に出ることに慣れてしまっていないですか?プロ野球に入る人たちは、皆野球界のサラブレッドです。そんな選手たちも必死に努力しています。散ドラ諸君も原点に返って、緊張感をもって頑張ってみよう。

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今日の敗戦から何を学ぶのか?

2008年05月18日 22時30分40秒 | 散ドラの試合について
今日は強豪北八王子エースと対戦し敗れましたが、ただ「負けたぁ~」で終らせるのではなく、何かを学んでほしいところです。
 
今日は散ドラ諸君の打撃はさっぱりでしたから、守備面ではあまり参考になる点はなかったかもしれません。投手は、先日管理人が塁審で見た左腕とは違っていました。塁審をした時に見た左腕は、球はそれほど速くありませんでしたが、球持ちが長く制球が良かったです。今日の左腕は、球が速かったです。最初制球がどうかと思いましたが、制球も良かったですね。何より腕が長く、しなった腕の振りは、「本物」の投手のようでした。コウキは父親に似て腕が短いのでとても真似できませんが、腕の長いシュンスケは、今のように野手投げで、しかも手首だけで投げるような投げ方でなく、ぜひ参考にしてほしいところです。きっと今以上に球の威力が増すでしょう。
 
打撃面では、試合後にも話しましたし、試合結果にも書いたとおりです。バッティングで大切なのは、いかに強くボールを叩けるかということだけです。極端なことを言えば、これが出来れば、振り子打法でも一本足打法でもどんなフォームでも構わないと言えます。しかし、簡単なようですが、実はこれが一番難しいことです。だから、最初のうちは、基本通りに練習することが必要なのです。ボールを強く叩くには、タイミングとボールに当てる確率をあげることが必要です。タイミングは速い球なら短くもって素早く、普通の球なら引きつけてセンターから右方面に打ち返すような気持ちが必要です。ボールに当てる確率をあげるのは、ダウンスイング(もしくはレベルスイング)です。北八に限らず、強豪チームはこれが出来ています。これを試合で出せるようになるには、練習で「意識」して行うしかありません。スイングスピードをあげるには、素振りが欠かせませんし、当てる確率をあげるにはトスバッティングでしっかりミートするよう「意識」して練習することが欠かせません。残念ながら、今のドラゴンズでこうしたことを意識して練習出来ている部員は、ほとんどいません。「早く打ちたい」ということばかりで、バットを持ったらただ力任せに振りまわしているだけです。どんなスポーツもそうですが、野球も考えるスポーツです。早くみんな自分がしなければいけないことを気づいてくれればと思います。

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再戦!

2008年05月15日 21時11分11秒 | 散ドラ諸君への喝!
今度の日曜日は北八王子エースさんとの試合になりました。昨年の新人戦で敗れた相手です。昨年は5年生だけでレギュラーチームを組み、好成績を残した強豪チームです。はっきり言って強いです。しかし、昨年の新人戦は散ドラ諸君も夏合宿2日目で本調子ではありませんでした。もちろん、本調子だからといって簡単に勝てる相手ではありませんが、散ドラ諸君が本調子のガチンコ勝負でどれだけ出来るのか、腕試しをするには絶好の相手です。
 
北八さんは試合巧者ですから、ちょっとでもスキを見せると、そのスキにつけ込んで試合をかき回してきます。守備では、一球一球に本当に集中し、素早い反応とどんな当りにも食らいついていく気迫がほしいです。打撃では、相手投手はコントロールがいいですから、打つつもりでしっかりボールを叩きにいこう。打撃でも食らいつく気迫と全力での走塁がほしいです。
 
勝ってほしいのはもちろんですが、とにかくこの一戦だけは、散ドラ諸君の気迫ある試合が見たいです。それは、プレーの当事者である打者、野手だけでなく、ナイン全員、ベンチ全員です。ぜひとも、強豪に一泡吹かすようなプレーを見せてください。ガンバレ!散田ドラゴンズ!

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運動(散ドラと散歩)

2008年05月14日 08時19分10秒 | Jog&Walk,Health

せがれが散ドラに入団したのが平成17年(2005年)11月で、それ以来ほぼ週1回規則正しく運動をするようになりました。一方、時を同じくして平成17年8月に犬(黒ポメ)を飼い始めました。最初のひと月くらいはカミさんが散歩していましたが、子どもたちが世話するとの約束だったので、管理人が娘・せがれを叩き起こし、一緒に散歩をするようになりました。しかし、子どもたちは中々起きないは、子どもたちが学校に行く時間は気にしなければならないはで、散歩時間も十分に取れないし、管理人も時間管理のストレスがたまり、年度が変わる頃には、管理人一人で散歩するようになりました。毎朝30分、休みの日は夕方の散歩も30分と、散ドラ以外にも規則正しく運動するようになり、非常に健康的な生活でした。
 
ところが、昨年の3月に人事異動で都心に転勤となり、毎朝の散歩をたっぷり30分とることが出来なくなり、慌ただしく20分くらいで切り上げざるを得なくなりました。そんなある日、ペットショップで太りすぎとの指摘をされました。以来、ダイエットのために(もちろん犬の)、休みの日の散歩は朝夕それぞれ1時間ずつくらいするようになり、1週間トータルでは以前よりも運動量は増えているかもしれません。毎朝の散歩は時間がなく、本当にルーティンワークなので、二三のお決まりのコースですが、休みの日は義務的な散歩とはいえ、変化がないとつまらないので、コースを変えています(深く考えてのことではなく、言えを出た瞬間の気分ですが)。
 
分かりやすい1時間コースは、「めじろ台一周コース」です。めじろ台駅に抜けるバス通りを渡り、万葉公園の脇を通ってという風に、めじろ台一丁目⇒四丁目⇒三丁目⇒二丁目と一周します。めじろ台コースはずっと同じような住宅街なのであまり面白みがあるとは言えませんが、特にどこに行こうか考えつかない時に利用するコースです。割と多く歩いているのが「広園寺⇒台町(千人町)コース」でしょうか。山田小から広園寺の前を通り、山田駅・緑町方面への真っすぐな道を行き、突き当りの信号を左に曲がり、コインランドリーの左の階段を上がっていくと、散田二丁目の教育センターに出て、ここから富士森公園方面や旧二商方面など、台町周辺を経由して、散田一丁目⇒三丁目と経て家に戻るようなコースです(その日の気分で、中央線を渡って甲州街道方面を回るコースの時もあります)。このコースは坂が結構多いので、心身ともに充実していないとしんどいですが、景観の変化は一番変化に富んでいるかもしれません。北方面だと「浅川・富士森高校コース」と「浅川・高尾警察署コース」があります。万葉通りを越え、散田架道橋をくぐり、甲州街道を渡り、浅川を右に行って富士森高校も通り過ぎ、その先の人専用の橋を渡り、西八王子駅方面に向かい、駅を避けて中央線を渡り、あとはいく通りかのコースで戻るのが、浅川・富士森高校コースです。浅川・高尾警察署コースは、浅川を左に行って、高尾警察署を経由し、陵南中の方まで行き、万葉通り付近を通り、散田小・横中を通って戻る時と、高尾幼稚園の交差点をまっすぐめじろ台に上がって、めじろ台という時があります。こちらの浅川沿いのコースは、やはり桜から初夏のシーズンが一番の見頃でしょう。
 
以上は主なコースであって、その他に細かいバリエーションがあり、台町の信松院や長房の吉祥院などにも足を伸ばしたことがあります。自宅から1km圏内はほとんど歩きつくしているような気がします。義務的な散歩とはいえ、最近マニアックになっており、知っている道、場所では飽き足らなくなりつつあります。そのうち、もっと遠出するようになるのではないかとちょっと心配です。身体にはいいのでしょうが、黒ポメがついてこられるか?

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少年野球でもしません!

2008年05月13日 23時01分27秒 | プロ野球・高校野球
先日、ロッテのオーティズがフェアボールにグラブを投げつけるという行為をして、普通ならシングルヒットの打球で三塁まで進塁させるという前代未聞のプレーがありました。散ドラHPの野球ルールの中にも、フェアボールにグラブや帽子を投げ付けてはいけないと載せていますが、オーティズ選手はこのルールを知らなかったとしか思えません。しかし、それ以上の不可解なのは、グラブを投げつけて何の意味があったのかということです。ニュースで見ただけですので、詳細な状況は分かりませんが、ランナーはおらず、外野が抜かれるようなあたりでもなく、何のためにグラブを投げつけたのかがさっぱり分かりません。ルールを知らないたけでなく、状況判断も少年野球以下でした。
 
管理人も野球をやっていたので、ある程度はルールを知っていましたが、体系的に勉強したわけではないので、昨年ルールブックを買って勉強し直しました(だからと言って、ルールをすべて覚えているわけではありませんが…)。少年野球の監督・コーチの方々も相当勉強していると思います。審判と同じようにとは言いませんが、プロ野球選手ですから、きちんとルールを理解し、状況判断をしてほしいと思います。
 
ルールを知っているかどうかは、当然素早い状況判断につながります。ルールを知らなければ、どうすればいいか分からず、誰かの指示があるまでプレーが止まってしまいますから。散ドラ諸君も、必要最低限のルールをしっかり理解し、状況判断の力を高めてください。フォースアウトとタッチプレーの違いとか、一つのベースに二人のランナーがいた時には前位の走者に占有権があるとか(ということは、挟撃プレーでこういう状況になったら、若い塁に追い込むべしということです)。

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仰角(ぎょうかく)

2008年05月12日 23時26分51秒 | 指導・育成のうんちく
野球と全然関係ない本を読んでいて外野守備に関する例が出てきました。複雑な問題解決をするときに人間が使う「ヒューリスティックス」という考え方があります。日常生活の中で問題解決をする際に、いつもいつも時間をかけ合理的な推論をして意思決定をしていられないので、もっと簡単に意思決定をするための「簡便法」と言われたりもします。合理的な推論ではありませんから、バイアス(偏り)があり失敗することもあるのですが、生活の知恵と言われることや、ことわざなど上手に使えば有益なものですし、そうしないと暮らしていけないということがあります。
 
いい例えかどうかわかりませんが、例えば、初めて行く人気スポットの道が分からない時に大勢の人が行く方に付いていって目的地に着いたり、天気予報を見ずに朝晴れているので傘を持たずに外出したり、冷凍餃子が問題になった時に日本製品を選んで買ったりすることなどです。本当に合理的に推論するなら、地図を見たり、天気予報を見たり、工場の生産状況を調べたりすることが必要ですが、「大勢の人が行くこと」「晴れていること」「日本製品であること」などを判断の材料として利用し、簡単に意思決定をしているのです。
 
外野守備の場合はどうかというと、合理的に推論しようとすると、打球の初速と角度から飛距離を計算するということになりますが、当然そんなことをしている時間はありません。そこで、仰角をヒューリスティックスとして利用しているというのです。これまで外野のフライ処理に関しては、管理人も数多く経験して身体で覚えてくださいとしか言えませんでしたが、これを聞いてなるほどを思いました(かといって、これを聞いてすぐに捕れるようになるわけではないのですが…)。
 
どういうことかと言うと、打球に対して外野手が動かなければ、野手から見た打球の仰角はどんどん大きくなりますが、野手はこの打球を見上げる仰角を常に一定に保つように動き、最後に微調整をして捕球するということです。つまり、「打球を見上げる一定の仰角」をヒューリスティックスとして利用しているというのです。打った瞬間にこの一定の角度より大きくなればバックをして仰角を小さくし、小さければ前進して仰角を大きくするということです。管理人も無意識に打球に反応しているので、その角度が何度かは言えないのですが、練習でこの角度を見つけて、その角度を保つような身体の動きを身に付けてください。

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