八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

練習の意味

2007年02月24日 11時19分56秒 | 散ドラ諸君への喝!

練習を本気でやらなければいけないことはもちろんだけど、中学年から高学年にかけては、練習の意味を考えてやることも大切です。監督やコーチに言われたからではなく、なぜこうした練習をするのか、意味や目的を考えてやると、より効果のある練習が出来ます。

 

キャッチボールは、「投げる」「捕る」の基本中の基本だけど、そういう基本を身に付けたり、再確認する練習だと意識している部員は少ないよね。捕るときは胸の前で、両手で、ボールがそれたら、足を使って正面に入るなどの基本を身に付けることが大切です。楽して捕ったり、無理な形で捕った方がうまいとか、かっこいいなんて考えていたら、大きな間違いです。投げる時も同じです。

 

一流の選手は、もちろんファインプレーもしていますが、それよりもはるかに多い、目に見えないファインプレーをしてます。なぜ目に見えないかというと、難しい打球も基本通りに処理しているので、当たり前のように見えるのです。トスバッティングでも、力任せに打つ部員が多いですが、トスバッティングは、バットを使ってキャッチボールをするように打球を投手に返すのが基本です。それは、しっかりタイミングを合わせてミートする、しっかりバットをコントロールするということです。中日の落合監督は、選手時代見事なバットコントロールをする天才打者でしたが、落合監督のような一流の選手は、どんな球がきても、当り前のように、きれいに投手に返していました。

 

いろいろな動きをしながらベースを回るトレーニングも、普段あまりしないけど、野球に必要な動きを身に付ける練習だし、ノックでわざと捕れそうで捕れないところに打つのも、球の勢いと自分の動きがどれだけ違うかを身をもって体験する意味があります。そのほかの練習にも、それぞれ意味があります。上級生はもちろんのこと、今度4・5年生になる部員も、そういう意味や目的を考えてみてください。何も考えない人とは、伸び方が何倍も違うはずだよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

準備

2007年02月21日 13時48分37秒 | 指導・育成のうんちく

イチロー選手はしなやかな身のこなしで、さぞ身体が柔らかいのだろうと思われていますが、実はイチロー選手は身体が硬いと聞いたことがあります。だから、シーズン中、誰よりも早く球場に入り、たっぷり時間をかけて柔軟、ストレッチを繰り返すと言います。つまり、自分の弱点や課題を分かっているからこそ、試合前に入念に「準備」をしているのです。

 

これは一つの例ですが、何をするにも準備は大切です。TVで馬鹿な話をして笑わせるお笑い芸人も、ただ馬鹿な話をしているように見えて、実は何度も何度もリハーサルをして、自然に聞こえるように「準備」をしているのです。学校で習ったことを宿題で復習し、テスト前に勉強するのも大切な「準備」です。

 

ここまで言えば分かると思いますが、ドラゴンズのみんなにとっての大切な準備」は練習です「試合のため」の練習だと考えて真剣にやらなければ、少しも「準備」にはなりません。みんなの練習を見ていると、試合が「本番」で、練習は「遊び」と考えているように見えるときがあります。試合では、練習の時のように自分のところに打つと言って打ってくれるわけではありませんし、打ちやすい球を投げてくれるわけではありません。練習で完全だからといって、試合で通用するわけではありません。だからこそ、練習でどれだけ真剣に出来るかが大切なのです。

 

また、試合直前の準備も大切です。試合前にガチガチに緊張する必要はありませんが、リラックスしすぎても力が出ません。適度な緊張感を持つためにも、試合が始まる前には、おしゃべりなどをやめて、前の試合を観るなどして、徐々に自分たちの試合に向けての気持ちを高めていくことが大切です。いつもしっかり準備をして、試合の臨もう。そうすれば、もっと違う結果が出ると思いますよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基本

2007年02月20日 11時18分14秒 | 指導・育成のうんちく

「基本が大切だ!」なんてことは、耳にタコが出来るくらい聞いて分かっているよ!と、ここを読み飛ばそうとしている君!本当に分かっているのだろうか?そういう君にこそ、ぜひとも読んでもらいたいところです。遊びで野球をやっているならいいけど、本当にうまくなりたいなら、ちょっと立ち止まって、読んでみてください。

 
みんな、毎日歯を磨いたり、お箸(はし)を使って食事をしたり、自転車に乗ったり、鉄棒で逆上がりをして遊んだりしていると思うけど、これを当たり前のことだと思いますか?みんな「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、本当にそうですか?君たちが、歯を磨いたり、お箸を使えるようになるまで、どれだけの失敗をしたことでしょうか?小さくて覚えていないと思うけど、それはもう毎日毎日練習しては、毎日毎日失敗をしていたのです。こうしたことを何年も繰り返して、ようやく「当たり前」のこととして、意識しないでも出来るようになったのです。自転車の練習や逆上がりなら、少しは記憶があるのではないでしょうか。きっと、そんなに簡単に出来るようになったわけじゃないよね?

 

「基本が大切」という言葉を知っていても、まったく役には立ちません。「基本」というのは、毎日歯磨きしたり、お箸を使うように、何度も何度も繰り返し練習して、「体で覚えて」、意識せずに当たり前のように出来るようになることだということを理解することが大切なのです。そういう意味でいうと、君たちの野球はまだまだ「基本」が身に付いているとは言えないよね。意識せずに、当たり前のようにプレーは出来ていなよね。これを身に付けるには、何度も何度も繰り返し練習することが大切だけど、ただ繰り返し練習すればいいということではありません。正しいやり方を自分で「意識して」繰り返し練習することが必要です。残念ながら、意識するのは、監督・コーチにも出来ません。自分で意識するしかないのです。

 

一例をあげれば、試合のときに強豪チームの守備練習などを見ていると、ほとんど全員がノッカーの動作と同時に低い姿勢になっていますが、これが「体」で覚えているということです。だから、試合でも、ピッチャーがモーションに入ると、自然に低い姿勢になるのです。ここまでなるには、最初の頃は監督・コーチにこうするんだよと教えられたと思いますが、そのうちに自分で意識して練習するようになったはずです。監督・コーチがいつもいつも見ていることは出来ませんし、自分で意識しなければ、言われなくても出来るようには絶対になりません。やるのは、監督・コーチではなく、自分自身だからです。その点ドラゴンズは、注意されなくてもこういう基本が出来ている部員は、ほとんどいません。キャッチボールしかり、トスバッティングしかり、守備練習しかり。こうした「基本」をしっかり出来るようになれば、知らないうちに「強豪」になっています。そのためには、まずはみんなが一人ひとりしっかり「意識」して練習に取り組むことが大切です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リズム

2007年02月18日 13時50分46秒 | 散ドラ諸君への喝!

18日(日)は雨で練習が中止になり、昼から晴れたので息子と練習でもしようかと思ったのですが、午後から大好きなラグビーの日本選手権をやっていたので、TV観戦をしました。

前年王者東芝対ヤマハ発動機、サントリー対トヨタ自動車の2試合です。この4チームは、リーグ戦・カップ戦でもいつも紙一重の戦いをする、実力伯仲のチームですが、この日は2試合とも思いのほか、大差がつきました。両試合に共通していたのは、勝者の東芝、トヨタがことごとく相手ボールを奪って、リズムを作っていたことです。ラグビーというスポーツは、いわば陣取りゲームで、前に進んでタックルで倒されたら、そこでいったん陣地を作って、またボールを出して前に進んでトライを狙うというものです。社会人対大学生だと、パワーと技術の違いから、学生はいとも簡単にボールを奪われてしまいますが、実力伯仲だと交互に攻守が入れ替わるのが普通です。ところが、この日のヤマハとサントリーは、まるで大学生のように簡単に自分たちのボールを奪われていました。相手の攻めは防げず、自分たちのボールを奪われていては、とてもリズムは生まれません。スポーツは個々の技術やパワーだけでなく、メンタル(精神的)な要素も大きいので、このようにリズムがとても大切だということを、改めて考えさせられました。

野球でも同じです。プロ野球でも、リズムが狂いだすのは、たいていフォアボールかエラーがきっかけです。ドラゴンズ諸君の試合でも、三者凡退の上々のすべり出しでも、エラーやフォアボールをきっかけに、リズムが狂って大量点を取られるということが何度もあったよね。だから、自分たちのリズムを崩さないように、基本をきっちりしてエラーをしない、フォアボールを出さないのが一番いいのは当然ですが、それが出来たら、苦労はしないよね。

大切なのは、リズムが崩れた時に、どうやってそれを取り戻すかです。正解があるわけではないけど、ラグビーと違って野球のいいところは「間」を取れることです。試合が途切れることなく、目まぐるしく動き回るラグビーでは、一度リズムが狂うと、なかなかそれを取り戻すことが出来ません。監督もスタンドにいて、その声は選手に聞こえません。しかし、野球では一球ごとに「間」を取ることが出来ます。プロ野球のダラダラ試合のように、むやみに時間をかけるのはよくありませんが、リズムが狂い始めたら、ちょっとした「間」を取ることが大切です。みんなに声をかけるのでもいいし、深呼吸でもいいし、自分に気合を入れるのでもいいし、冷静に相手を観察するのでもいいし、体を動かして硬さをほぐすのでもいいし、いったんそれまでのイヤなリズムを断ち切って、自分たちのリズムを作り出すようにしよう。

それから、メンタル面だけでなく、肉体面でも人間の体にはリズムがあります。昼と夜では、交感神経と副交感神経と使う神経が入れ替わって、夜は体を休めるようになっているのです(寝る前に食べると太るのはそのためです)。夜更かしや朝寝坊をしたり、食事の時間が不規則だったりすると、この体内時計のリズムが狂って、調子が悪くなります。規則正しい生活をしようというのは、ただのしつけではなく、こうした理由があるということも覚えておこう!ということで、宿題・ハミガキなどやることをやって、早寝をしよう!でも、素振りも忘れずにね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きな野球選手 その3

2007年02月14日 13時52分49秒 | プロ野球・高校野球

次にあげるのは、こどもの頃に憧れた選手ではなく、大人になってから好きになった選手です。こどもの頃にとても年上に見えた甲子園球児が、いつの間にか年下になっていることに気づいた時の奇妙な感じは今でも憶えていますが、松井秀喜選手はそれよりはるか後に出てきた選手です。私より十歳くらい年下ですが、彼が高校生の時に既に「大人だなあ!」と感心したものです。

甲子園であまりの強打を恐れられて、五打席連続で敬遠され、一度もバットを振ることなく敗れ去ったことはあまりに有名ですが、本当にすごいのはその強打ではなく、松井選手の精神力だと思います。18歳ですから、内心は怒りや悔しさなどいろいろな感情があったと思いますが、それを表に出さずにいられたのは、この頃すでに彼の信念である「自分でコントロール出来ることに集中する」という心構えが形成されつつあったからでしょう。

もちろん、私が松井選手を好きなのは、彼の人間性だけではなく、日本人離れしたものすごい打撃にもあります。日本のホームランバッターは、王選手をはじめ、田淵・掛布・門田・落合・清原など、ボールをバットにうまく「乗せて」遠くまで飛ばすバッターが多いように思いますが、松井選手の場合、ボールを真芯で捉えてパワーでスタンド上段まで飛ばしているような打球に度肝を抜かれたのでした(もちろん、本当はもっと高度な技術の裏づけがあるのでしょうが)。松井選手は新人の頃、清原選手のように30本以上のホームランを打つ華々しい成績はあげていませんが、その打球のすごさは間違いなく清原以上の迫力がありました。

そして、一年ごとに力を蓄え、数年後にはイチローと並び日本を代表する選手となり、イチローに続いてメジャーに渡り、成功していることは皆さんご承知の通りです。そういう意味では、イチローと比較されることも多いわけですが、この二人はプレースタイルだけではなく、人間的な面でも対照的だと思います。イチローがチチローと二人三脚でこどもの頃から野球一筋で野球の技術だけを究めようとし、アメリカに渡るときも年上の奥さんと一緒だったのも、野球以外のことに煩わされたくないと思ったからではないでしょうか。いい悪いではなく、イチローは野球を離れたら、きっと子どものような性格なのではないかと私は思っています。マスコミ相手の無愛想な対応もそうしたところからくるのでしょう。それに対し、松井選手ももちろん人一倍の努力家でしょうが、野球しか目に入らないという感じには見えません。アメリカにも単身で渡り、アメリカでもっとも厳しいファンとマスコミがいるNYで成功しているのも、先程述べた「自分のコントロール出来ることに集中する」という信念があるからでしょう。こうしたところが、「大人だなあ」と私が尊敬するところです。イチローが野球という道を究めようとする職人とすれば、松井は自分の生き方の一部に野球があるという感じではないでしょうか。「炎のランナー」という二人のスプリンターを描いた映画がありますが、誰よりも早く走ることで人種的偏見を屈服させようと走るハロルド・エイブラハムと神への信仰という生き方の一つとして走るエリック・リデルの二人にどことなく似ています。もちろん、まったくタイプの違う二人ですが、それぞれに素晴らしい選手であり、好きな選手です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野球観戦

2007年02月13日 11時14分49秒 | 管理人のこと、雑感

プロ野球はキャンプが始まりました。キャンプは選手を間近に見ることが出来て、一度行ってみないなあと思いますが、なかなか難しいですね。それどころか、私はこどもの頃、田舎に住んでいたので、いつも観たいと熱望しながら、遂にプロ野球というものを実際に観戦することなく、大人になりました。大学の試合を見に行ったりしたことはありますが、プロ野球を初めて球場で見たのは、会社に入って上司のお供で行った東京ドームのジャイアンツ戦でした。この頃は、こどもの時のような熱心なファンではありませんでしたから、上司と飲み会のようになってしまい、あまり野球観戦をしたという記憶もありません。

それが、息子が散ドラに入団して、昨年は三度野球場に足を運びました。最初は、上司が都合が悪くなって譲ってもらったジャイアンツ対ドラゴンズ戦、続いて急に家族全員の都合があっ時に観にいった横浜スタジアムのベイスターズ対カープ戦(失礼ながら絶対入れると思ったからです)、そして三度目は息子が抽選で当った日米野球です。本当の意味で初めてプロフェショナルの野球を観るのは、息子と一緒だったと言えるかもしれません。そして、よく考えれば当り前のことでも、実際に目にするまではなかなか気づかないということもよく分かりました。

それは何かというと、普段TVで観ている野球はピッチャーとバッターだけで、野球のほんの一部分だということです。こども達の野球を観ていても、ピッチャーとバッターに一番目がいくのは当り前ですが、そのほかの野手も目に入っていますし、時には意識的に観てもいます。ところが、TV観戦だと否が応でも、ピッチャーとバッターしか目に入らず、いつしかそれに慣らされてしまいます。ところが、実際に球場に足を運ぶと、二岡がピッチャーのモーションと同時に小刻みに足を動かし始める様子や、打った瞬間にすべての野手がそれぞれの動き出す様子などが手にとるように分かりますが、TVにはそうした瞬間は映りません。デジタル放送になれば、そうした様子も観られるようになるのでしょうが、やはり実際に目にすることに勝るものはありません。恥ずかしながら、この齢になって初めてそういうことに気づかされたのでした。都心の方まで出かけるのは、なかなかしんどいですが、やはりこうした臨場感を味あわせるためにも、今年も出来れば野球観戦に行こうと思います。

もっともこうしたことに気づいてほしい息子の方は、今のところ応援団の応援に夢中になったり、エキサイトシートで選手にサインをもらう観客を羨ましそうに見ていたりして、別なことが気になるようですが…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目標

2007年02月11日 13時55分07秒 | 指導・育成のうんちく

縁起でもない話ですが、山で遭難した人は山小屋のすぐ手前で亡くなることが多いそうです。せっかく山小屋のすぐ手前まできて何で?と思うかもしれませんが、実は山小屋が見えたからこそ、そこで力尽きたというのが答です。

人間の体を動かしているのは脳の働きです。山小屋の手前で亡くなった人は、山小屋にたどり着くことを「目標」に必死に体を動かしていたため、山小屋を見た瞬間に脳はそれをGoalだと認識して、そこで体を動かす命令を出さなくなるからです。何を言いたいのかと言うと、「目標」の大切さは誰もが分かっていると思いますが、一つの「目標を達成したら、それで終わりではなく、それまでの「目標」はリセットして、次の「目標」に向かうことが大切だということです。

さきほどの遭難の話で言えば、山小屋にたどり着いたら、「まず火を焚いて体を暖める」とか、「何とか人に連絡する方法を考える」とか、次の目標を考えておくことが大切だということです。よくオリンピックなど大きな大会が終わったあとに、「燃え尽き症候群」などに見舞われるアスリートがいますが、これもオリンピックに出ることやそこでメダルを取ることが「目標」になっていて、その「次の目標」を用意していなかったから起こることです。「現状に満足したら成長はない」という言葉は、このように常に次の目標に向かっていく大切さを説いているのです。

シーズン前に目標を聞かれて、「一試合一試合全力を尽くすだけです」と答えるプロ野球選手がいますが、これもある数字を出してしまうと、それを達成して満足してしまうことを恐れて、一試合一試合目標をリセットして、常に新しい目標に向かおうとしているからです。また、野茂に始まり、イチロー・松井秀喜・松坂と日本を代表するプレーヤーが成功の確信がなくても、次々にメジャーに挑戦するのも、こうした理由からです。つまり、日本で誰もが認める成績を残し、多額の年俸を手にして、何が不満なのかかと人は思いますが、不満がないこと=満足してしていること、は成長がないと思うから、新たな目標を求めて、より高いレベルを目指していくのです。王選手など昔の名選手も自由にメジャーに行けたら、きっとそうしていたと思います。

ドラゴンズ諸君も、試合に出たい、ヒットを打ちたいとか、みんな目標があると思いますが、それを達成して満足するのではなく、次はどうしたいかを常に考えて、少しでも上のレベルを目指してください。六年生も公式戦は終わってしまって、あとは「おまけ」と考えていたら、大きな間違いです。中学で野球を続ける部員も、別な運動をする部員も、ここで何をするかでこのあとはまったく違ってきます。あとは「おまけ」だからと遊び半分でやるのではなく、むしろ次の高いステージのために今まで以上に真剣にやってほしいと思います。今は最上級の六年生ですが、もう少ししたら、最下級生になるということを忘れずにね!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きな野球選手 その2

2007年02月08日 13時57分11秒 | プロ野球・高校野球

次に好きになった選手は、色々いますが、本当に思い入れがあるのは、西本聖投手ですね。スマートな野球が好きな人から見れば、暑苦しいことこのうえないくらいの熱血・雑草魂です。まさに、巨人の星です。現在の上原投手の雑草魂など、甘い甘いというところです。

というのも、入団時のドラフト1位は甲子園のアイドル定岡正二投手で、西本投手はドラフト6位かドラフト外でした。記者会見時の写真も、長嶋監督と満面の笑顔で握手する定岡のはるか遠くで暗い表情をしていたのが西本投手です。当時の定岡といったら、まさに今のハンカチ王子と同じくらいの人気でしたから。西本投手は、この定岡に勝つことを目標に必死にがんばり、定岡より先に一軍にあがり、若手の有望株となったのでした。

そんな時に全国的な社会問題を巻き起こして入団してきたのが江川卓投手でした。江川投手は高校時代から「怪物」と呼ばれ、当時松坂とハンカチ王子とマークンを合わせたくらいの超大物選手だったのです。せっかく若手の有望株の座を手に入れた西本投手ですが、また江川の影に隠れた存在になってしまいました。しかし、熱血西本はこんなことでへこたれません。今度はこの怪物江川をライバルに見立てて、闘志を燃やしたのでした(江川の方はそんな気はなかったと思いますが)。

西本投手の特徴は、沢村のように足を高々と上げるフォームと切れ味鋭いシュートです。シュートの方は天下一品でしたが、足を高々と上げるフォームはその力が球に伝わっていると思えず(西本投手のストレートは140㌔程度でした)、子供心にあまり合理的なフォームではないと思ったものです。しかし、闘志を前面に押し出す西本投手としては、あの足を上げるフォームが闘志をもっとも表現出来るスタイルだったのだろうと思います。投球の威力に何の関係もなくても、気持ちを表す手段だったのだと思います。

こうした西本投手がもっとも輝いていたのが、日本ハムとの日本シリーズです。江川・西本とも2勝ずつあげて、日本一になりましたが、普通の出来だった江川に比べ、西本はソレイタなど強力打線の日本ハムに対し、最初が確か二安打完封、二試合目も一点取られたかどうかという完璧な内容で、シリーズMVPに輝いたのでした。

その後、江川はボロボロになるのを潔しとせず、あっさり引退し、TVで人気者となりましたが、西本はその後中日にドレードされ、そこで巨人相手に闘志を燃やし、20勝をあげる活躍をして最後まで熱血でいたのした。プロに入るくらいだから、もちろん才能はあるわけですが、素人が見てもそれほど才能に恵まれていると思えない選手でも、あそこまで闘志むきだしに練習し、試合に臨めば、勝つことが出来るのだと教えられた選手です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きな野球選手 その1

2007年02月08日 11時12分25秒 | プロ野球・高校野球

説教じみた話になりがちなので、今日は私の好きな野球選手の話をします。

昭和40年生まれの私が野球に興味を持ち始めた昭和40年代後半は、長嶋選手は引退間際でほとんど記憶にありません。ということで、当然ながら、私の最初のヒーローは長嶋のあと日本プロ野球界を背負っていた王貞治選手です。

メジャーリーグのホームラン王ハンク・アーロンとのホームラン競争(10対9で負け)や、二年連続三冠王、715本のベーブ・ルース越え、756本のハンク・アーロンを越えての世界新記録などに夢中になりました。そのうち、王選手に関する本や雑誌も読むようになりましたが、動物的勘を持つ天才型の長嶋と常に対比され、人気でかなわない王選手は努力を重ねることで、記録で長嶋に勝つことを目標にしていたようです。天才型ではなく(まあ、ほとんどの人はそうなのですが…)、コツコツ努力するしかなかった私は、そんなところにも魅かれていたのだと思います。

国民栄誉賞をもらってから、聖人扱いされることの多い王選手ですが、本当の王選手は横綱大鵬と飲み比べたり(とてつもない量です!)、寮生活時代に歯ブラシをもって遊びに出かけ、朝帰りを待ち構える武宮鬼寮長に「歯を磨いてました」と平然ととぼけてみせるなど、なかなかの豪傑ですが、やはり基本は真面目で、誠実な人だと思います。昨年のWBCにイチローが馳せ参じたのも、本人のモチベーションの問題もあるでしょうが、やはり本人が言うように王さんが監督だということが大きかったのでしょう(アメリカでダントツで有名な日本の野球人は王さんです)。

王選手が引退し、王助監督となってからもファンでしたし、不遇だったジャイアンツ監督時代・ホークス監督時代の前半もずっとファンで、応援していました。ホークス時代に生タマゴをぶつけた人には本当に腹が立ちましたね。そのあと、ホークスが強くなってから、あのタマゴを投げつけた人や「頼むから辞めてくれ!」と横断幕を掲げた人はどうしているのかと思います。平気でホークスを応援しているなら許せないですね。ファンがふがいないチームに腹を立てる気持ちは分かりますが、それでもしてもいいことと悪いことがあります。自分の子どもだって、かわいいから叱ることはありますが、生タマゴはぶつけませんし、「頼むから子どもを辞めてくれ」なんて言いませんから。

だから、ホークスが優勝したときは嬉しかったですね。特に、若かった城島を我慢して使い続けたり、選手を育てての優勝したのが嬉しかったです。監督としては、決して器用ではなく、名将でもないかもしれませんが、その誠実な性格と強い信念で強いチームを作ったのです。WBCも感動ものでしたが、その後の病気には大変心配しました。復帰は嬉しいような心配なような複雑な心境ですが、何とか今年日本一になって花道にしてほしいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道具

2007年02月02日 11時11分07秒 | 指導・育成のうんちく

管理人が、期間限定のソフトボールをやっていた小学生のときは、少年用のグラブを使っていましたが、中学校で野球部に入るときには、何とか親を説得し、硬式用のグラブを買ってもらいました。中学の部活は当然軟式なのですが、その頃みんなの間で硬式のグラブを使うのが流行っていたのです。硬式のグラブは、軟式用の何倍もする値段で、特別裕福でもなかった管理人の家では安い買物ではなかったので、いろんなものを我慢して、ミズノの硬式用のグラブを買ってもらったときの嬉しさは、今の子どもには想像が出来ないと思います。

それこそ、寝るときには、枕元に置いて寝ていたくらいです。ですから、そのグラブを宝物のように大事にしたのは言うまでもありません。暇さえあればせっせと磨いて、三年間の中学生活を終えるころには、ピカピカと黒光りしていたくらいです。スパイクは、まだアシックスになる前のオニツカタイガーがもっともメジャーでしたが、これも練習を終えたら、きちんと泥を払ってからスパイクケースにしまっていました。家での素振り用には木のバットを使っていましたが、先日実家に帰ったら、まだそのバットがとってありました。夜空の下で毎晩素振りをしていたため、グリップのところが、こちらも黒光りしていました。

道具を大切にしたからといって、一流選手になれるとは限りませんが、どんなに実力があっても、道具を大切にしない選手は決して一流選手にはなれないとは言えるでしょう。最近では、新庄選手が新人の頃から同じグラブを使っていたのが有名になりましたが、一流と言われる選手は、イチロー選手でも、松井秀喜選手でも、みんな道具を大切にして、道具にとてもこだわっています。

ドラゴンズ諸君も、いつも監督・コーチから道具を大切にしなさいと言われていますが、とてもそうは見えない選手もいます。野球の道具は、自分自身の分身です。だから、まずは自分の道具を大切にすることを心がけでください。そうすると、野球に対する姿勢も自然と変わってきます。すると、だんだん野球もうまくなってきます。だまされたと思ってやってみてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする