八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

泥船日本大学と、モンスター井上尚弥!

2018年05月25日 23時57分47秒 | スポーツ

迷走を通り越えて、本当に泥沼!

 

迷走を続ける日本大学の悪質タックル問題です。今朝、学長が会見するとのニュースを見た時に、これまでの経緯を見ていて、展開は予想出来ましたが、またしてもあまりに予想通り過ぎて驚きました。本当に驚きです。

 

普通、最高責任者である学長(本当は理事長らしいですが)が、会見に出るということは、ここでケリを付けるということのはずです。そうでなければ、最高責任者が出る意味がないからです。しかし、今日の会見でも、相変わらず第三者委員会の調査に待つというような、のらりくらりの意味のないものでした。

 

危機管理において重要なことは迅速に事実を公表すること、責任を明確するいことでですが、事実を小出しにし(今回は小出しどころか何も出していない)、責任をとらずに本来自分たちで調べられることを第三者委員会などと他人事なことを言っていることなど、まったく意味のないことです。

 

昨日、スポーツ庁に呼ばれた理事が帰りがけ記者に質問され、年輩の方の人はまるで他人事といった顔でもう一人を見て、見られた人はただ「すみません」と言うだけでした。危機管理学部を創設した日本大学という組織は、これでけの問題が起きた時に、誰が、どのように対応をしようという危機管理体制や、組織を健全に機能させるガバナンスがまったくないということが、本当によく分かります。

 

恐らく、日本大学の組織の問題は、最終的には田中理事長の責任を追及できるかということになってくると思います。次に、第二の田中理事長を生まないガバナンス体制を作れるかどうかと思いますが、これだけ酷い対応を見ていると、それは難しいと悲観的にならざえるを得ません。何十万というOBや現役学生たちの奮起を期待したいです。

 

 

モンスター!

 

ボクシングのWBAバンタム級のタイトルマッチで、三階級制覇を目指した井上尚弥選手の試合を見ました。長谷川穂積、山中慎也、井岡一翔など、名ボクサーの試合は結構見てきましたが、井上選手の試合を観る機会はこれまでありませんでした。

 

前の拳四朗選手の試合が早く終わってしまったため、井上選手の過去の試合を放映し、そこでこれまでの軌跡を知りました。プロ6戦目で、ライトフライ級世界戦に挑戦しましたが、まだ20歳の育ち盛りで減量に苦しむなどの悪コンディションの中、果敢に攻て中盤でチャンピオンのまぶたを切るパンチを決めて、チャンピオンとなると、二階級上げたスーパーフライ級では、これまでダウンを喫したことのない絶対王者を1回から二度のダウンを奪い追い詰めると、2回に再び強烈な左ボディーでダウンを奪い二階級を制覇。その後、7度の防衛に成功し、今回バンタムに階級をあげて、チャレンジャーとしての対戦でした。

 

相手のマクドネルは、身長で10cm以上高く、軽量後に12kgも体重を増やしたように、さすがの井上選手も苦戦するのではと思われましたが、まったくの杞憂に終わり、まさかまさかの1回ノックアウトでした。本当にモンスターです。明らかな身長差、リーチ差がありましたが、井上選手のスピードで、あっという間にその差は埋められました。そして、あっという間のラッシュで決着が着きました。強すぎです。

 

今後、4階級、5階級まで期待していまします。

 

 

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日大アメフト部悪質プレー問題続報。

2018年05月23日 23時54分04秒 | スポーツ

既に報道の通り、昨日、問題の反則プレーをした日本大学アメフト部の選手が記者会見を行いました。多くのコメンテーターや、私を含めた一般人が感じたように、やったことはいけないことではあるものの、20歳とは思えない、非常に真摯でしっかりした会見でした。

 

そこで語られたことは、非常に具体的で、矛盾は感じられませんでした。監督やコーチは言葉でこそ「反則プレーをしろ」とは言っていませんが、「ワンプレーめで潰してこい」、「失敗なんてことはありえない」、「秋の大会に相手QBがケガをしていたら得だろう」などの言葉をつなぎ合わせれば、何をしろということかは誰でも分かります。それが文脈というものです。

 

それに対し、今日の日大側の会見は、またしても危機管理能力のない、最低なものでした。井上コーチは、当該選手に対する申し訳なさを感じさせはしたものの、自分の発言内容については、曖昧模糊としたもので、前日の当該選手の会見と比べると歯切れの悪いものでした。内田前監督にしても、直接自分でやりとりしたことではないのをいいことに、「ルールを守るのは暗黙の了解」などと、保身に終始してました。それでは、他の選手にも向けて言った「俺がさせたことだ」という発言はどうなのでしょう。

 

もっとも危機管理能力のなさを露呈したのは、司会者の態度です。今回の件では、しかるべき危機管理対応の部署の人間が出てきておりませんんが、今日の司会者もしかりです。厳しく追及する記者の質問を遮り、「同じ質問だったらもう打ち切ります」、黙りなさいと言わんがばかりの態度で、かつて不祥事を起こした企業のトップが記者の質問に対し「私だって眠ってないんだ」と言い放ったことを思い出させるものでした。

 

もう一つは、内田前監督の出処進退が、「常務理事の職を一時停止し、謹慎し、第三者委員会の調査に基づく大学の判断に委ねる」というものです。開いた口が塞がらないとはこのことです。これは、自分が責任を感じていないと言っているも同じことだからです。これまでの大学側の対応を見ていると、第三者委員会などといいながら、都合のいい結論を導き、幕引きを図ろうとしているのではないかという政治家ばりの意図も透けて見えます。

 

今日の司会者は、「日大ブランドは落ちません」と昂然と言い放ちましたが、日々日大ブランドが毀損しています。学内からもっと自浄作用を働かせないと、取り返しのつかないことになるのではないかと思います。

 

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危機管理失敗の典型例「日大アメフト部反則プレー問題」

2018年05月21日 23時26分01秒 | スポーツ

バブル崩壊後、さまざまな企業不祥事が公になり、コンプライアンス(法令遵守)、危機管理などの言葉が一般化するようになりました。

 

それまでの時代とは違い、企業不祥事に対する社会の見方が厳しくなり、その対応によっては、企業の存続にも影響するまでになってきたからです。

 

本当は不祥事や問題を起こさないことが一番ですが、起きてしまった時に、どうするか。それが危機管理です。問題にうまく対処し、被害を最小限に抑えるダメージコントロールをすることが、危機管理の要諦ですが、今回の日本大学アメフト部の反則プレー問題は、それに失敗した典型的な例と言えます。

 

もっとも重要なことは、「迅速に事実を明らかにすること」、「組織の論理ではなく、社会の常識で判断すること」、「責任の所在を明確にして、すみやかに責任をとること」、です。今回の日本大学は、このすべてで過ちを犯しています。日本大学は、営利企業ではありませんが、組織としてやるべきことは同じですが、組織としてのガバナンス、コンプライアンス意識、危機管理能力が無さ過ぎました。

 

まず、これだけ世間で騒がれているのに、当事者としての調査、説明がまったくなく、遅きに失したこと。そして、今回の悪質なタックルの原因が、監督の指示ではないかとの疑念を抱かれているにもかかわらず、そこに対する真相究明をする姿勢がまったくないこと。そして、19日に辞任を発表したものの、常務理事など大学の要職は辞さず、名ばかりの引責だったこと。上の挙げた3点すべてにおいて、失敗していると言えるでしょう。

 

この日大アメフト部の(前)監督は、学内で隠然たる影響力を持っており、その立場を守るために、このような対応になったようですが、世論や被害者の被害届提出(による捜査)、日大学内からの批判などにより、結果的には、とてもその立場を守ることは出来ないと思います(大学での役職を辞職せざるを得ないでしょう)。その上、日本大学も組織として、非常に大きな痛手を負うことになります。

 

本来こうしたことを起こさないのが一番ですが、起きてしまった時には、いち早く事実を明らかにし、きちんと責任をとるべき人が責任をとれば、これだけ問題は大きくならなかったはずです。あまりに典型的な事例研究となるようなケースだと思います。

 

被害を受けた関西(かんせい)学院大学の選手、悪質プレーに追い込まれた日大の選手とも、気の毒です。大人の責任を感じます。

 

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