八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

パリオリンピッック!

2024年08月11日 17時57分29秒 | スポーツ

パリ五輪も閉会を迎えようとする中、毎度のことかもしれませんが、今回の大会でもいろいろな問題が起きました。(柔道、バスケ、サッカーなどでの)誤審疑惑・ルール問題、(不正はないでしょうが、疑われても仕方がないような)柔道でのデジタル抽選、女子ボクシングでの性別問題(とそれに派生したデマ、誹謗中傷問題)、前回から続く選手への誹謗中傷、などです。これらについては、既にいろいろ言われているので、ここでは触れません。

 

そんな中、日本選手は今回も大活躍でした。フェンシングが大躍進したほか、馬術や近代五種、セーリングなど普段脚光を浴びることもない種目もメダルを獲得しました。

 

一方、大本命と目された選手のまさかの敗退も多かったです。

 

その筆頭は、女子柔道の阿部詩選手でしょう(敗退後の号泣問題も賛否を呼びました)。女子レスリングの絶対王者と言われた須崎優衣選手の敗退も驚きでした(破ったインド選手の決勝前の体重超過での失格も衝撃でした)。大本命ではないかもしれませんが、水泳のエース格の本多灯、女子バトミントンの山口茜らの敗退、岡の活躍で救われましたが体操エース橋本大輝の不振、メダルが期待された男女サッカー、男女バレーの敗退などもありました。

 

私も寝不足になりながら、結構テレビ観戦しましたが、勝った試合よりも負け試合の方が多かったかもしれません。勝った試合は何度もニュースで繰り返しやるので、ものすごい勝利の数のような気になりますが、多くの負けの上にこうした勝利があるのだと改めて思います。今回のパリ大会でも、前回の東京や前々回のリオの敗戦を糧に勝利を手にした選手がいるように、次のロスを目指す選手もいるでしょうし、この後オリンピックの舞台に立つことがない選手もいるかもしれませんが、この経験は決して無駄にはならないと思います。

 

多くの感動をありがとうございました。そして、今後もがんばってください!

 

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ジャパンラグビー リーグワン プレーオフトーナメント決勝!

2024年05月26日 18時54分26秒 | スポーツ

昨年は優勝を逃しましたが、今シーズンもリーグ戦1位となった王者埼玉パナソニックワイルドナイツに対し、東芝ブレイブルーパス東京が挑む決勝が行われました。東芝ブレイブルーパスは、東芝府中時代からの強豪ですが、トップリーグ時代の2010-2011年シーズン以来、優勝から遠ざかっています。

 

東芝ブレイブルーパスには、躍進した日本ラグビーを支えてきたリーチ・マイケルがおり、一方、埼玉ワイルドナイツには同じく日本代表を支えてきて今日が最終戦となる堀江翔太がいます。しかし、気分としては、常勝軍団の埼玉ワイルドナイツよりも、東芝ブレイブルーパスに肩入れしたくなります。その他にも、両チームには、坂手淳史、ベン・ガンター、松田力也、ディラン・ライリー、山沢拓也(以上埼玉)、ワーナー・ディアンズ、ジョネ・ナイカブラ(以上東京)などの日本代表が先発メンバーに名を連ねたほか、マリカ・コロインベテ、ダミアン・デアレンデ、リッチー・モウンガなど世界的プレイヤーも先発した超豪華な試合で、観客は54,000名を超えました!

 

試合は、松田のPG2つで埼玉が6-0とリードするも、前半27分ナイカブラがタックルされながらもゴールラインにグランディングするトライ、モウンガの難しいゴールも決まり、6-7と逆転。さらに35分には、モウンガがPGを決め、6-10とリードを広げる。そして、前半終了間際に、再びナイカブラがビックゲインでゴールラインに迫ると、100m10秒台の世界的ウイングのコロインベテがナイカブラを引きずり倒し、トライならず。しかし、このプレーに対して、テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)の判断が下されました。結果、コロインベテがナイカブラのユニフォームの襟のあたりを両手でつかんで引きずり倒したプレーが危険なプレーと判定され、コロインベテはイエローカードで10分のシンビンとなりました。

 

前半はそのまま終了し、後半5分には対面のコロインベテがシンビンで退場となっていたミスマッチをナイカブラがついて2つめのトライを決め、モウンガのゴールも決まり、6-17とリードを広げました。しかし、時間はまだまだあり、リードされても横綱相撲を展開する埼玉相手に油断はできません。すると、後半23分にベン・ガンターが相手ゴールライン手前で相手ボールをジャッカルすると、自分でそのまま持ち込んでトライ、松田のゴールも決まり、13-17と追い上げ。さらに、後半28分連続プレーでつなぐ埼玉は最後にSHの小山がボールを受けてゴールラインに飛び込みトライを決め逆転、松田のゴールも決まり、20-17としました。

 

残り時間は、10分。さすが王者埼玉がこのまま突き放すのかと思われました。しかし、後半34分タッチライン沿いをゲインした選手(FBの松永選手でしたか)がタッチを割る前にボールを戻し、その後桑山に代わって入っていたWTB森がトライを決め、逆転!と思われましたが、ここでまた、TMOの判断。タッチラインを割っていなかったかと、その後のプレーでスローフォワード(ボールを前に投げること)がなかったの確認でしたが、いずれも問題なしの判定でトライが認められました。レフリーの音声とともに、堀江選手の「うそっ!」という声も入っていました。残り時間も少なくなってきた中、思わず口をついて出たのでしょうね。

 

しかし、埼玉も当然諦めません。後半から出場の堀江選手は、これまで同様インパクトプレーヤーとして、ボールをもって果敢に突っ込んでいきます。何度かの連続攻撃のあと、再び堀江選手にボールが渡りましたが、ここに東芝選手が激しくタックルに行き、倒れる寸前、堀江選手がパスを出します。しかし、ボールは前に投げられたように見え、思わず「スローフォワードだろ!」と声を出していました。しかし、プレーは続行され、コロインベテ選手に渡ったあと、今度は右サイドに展開、FB山沢から後半交代で入った快足WTB長田がクロスでスイッチし、東芝ディフェンスを切り裂き、見事なトライを決めました。やはり、東芝は勝てないのか、と思ったら、またまたTMOが入りました。私が思わず声を出した、堀江選手のパスについてでした。TMOの結果は、やはりスローフォワードの判定で、トライはキャンセルされました。

 

80分を告げるホーンがなり、東芝ボールのスクラムです。東芝がボールを出して、外に蹴り出せば、勝ちが決まります。しかし、そうは簡単に勝たせてはくれません。今日は東芝がずっとスクラムで押して、何度も埼玉の反則を誘っていましたが、ここでゲームを切らすわけにはいかない埼玉がプレッシャーをかけると、たまらずスクラムを落とした東芝がコラプシング(わざとスクラムを崩すこと)の反則を取られてしまいました。埼玉は、タッチに蹴り出し、ラインアウトから逆転トライを狙います。東芝ゴールライン手前であり、東芝大ピンチです。

 

そして、ラインアウトからのボールが乱れたラックに飛び込んだ、今日の攻撃の殊勲者ナイカブラが今度は何とジャッカルを決めて、埼玉のペナルティが取られました。これで、勝負ありでした。モウンガ選手がタッチに蹴り出し、ノーサイドとなりました。

 

本当に好ゲームでした。そして、東芝は湯原コーチが4年前に36歳の若さで急死したそうですが、選手は優勝の報告をするまでお墓参りはできないと話していたそうです。これでしっかり墓前で優勝の報告ができますね。おめでとうございました!

 

 

 

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女子W杯決勝Tノルウェー戦&ラグビーテストマッチ・フィジー戦!

2023年08月05日 22時52分13秒 | スポーツ

女子サッカーW杯決勝トーナメントノルウェー戦!

 

女子サッカーは、レジェンド澤穂希選手などの活躍で優勝した2011年をピークに下降線をたどり、今大会前の前評判は高くはありませんでした。私も代表戦をTVでやっている時は見ていましたが、正直期待薄な印象を持っていました。

 

ところが、予選リーグでは破竹の3連勝、しかも11得点無失点、最終戦では強敵スペインを4対0で破り、一躍世界中で優勝候補に挙げられるまでになりました。

 

そして、今日は決勝トーナメントのノルウェー戦でした。日本はスペイン戦では、ボールポゼッションで10数%しかなかったにもかかわらず、カウンターの速攻で4得点を挙げました。一方、圧倒的にボールを保持したスペインを0点に封じました。ノルウェーは、これを十分に検討したとみえ、スペイン戦で日本がしたように、まずは守備を固める戦術に出て、日本がボールを保持し、攻める時間が長いという展開になりました。

 

しかし、今の日本はそれぞれの状況に応じて、いろいろな攻め手を持っているようで、左からの展開を軸にしつつ、時折中央の縦パスを通したり、単にボールポゼッションをするだけではない戦い方をし、前半にオウンゴールで先制したあと、ノルウェー得意の高さを生かしたセンタリングからのヘディングで同点とされたものの、後半に、清水、宮澤と得点し、3対1とリードしました。こうなると攻めるしかないノルウェーは、高さを生かしてボールをゴール前に放り込み、しゃにむに攻める戦術に出ましたが、GK山下のファインセーブもあり、ノルウェーの攻撃をしのぎ、ベスト8へと駒を進めました。

 

この後は、スウェーデンと米国の勝者との対戦となり、決勝のような厳しい戦いが続きますが、ここまでは見事な戦いぶりとしか言いようがありません。

 

この躍進は、いろいろ要因はあるのでしょうが、本当に簡単に一言で言うと、U-20を率いて優勝に導いた池田監督が若手と中堅、ベテランをうまく融合したチームづくりをし、誰が出ても同じパフォーマンスを挙げられるようにしたことのようです。チームづくりでは、単純に上手い順に選ぶのではなく、組み合わせが大切ですね。また、チームの顔ぶれはそれほど変わっていない中、試合を続ける中で、徐々に一体感が醸成され、今大会にピークをもってこれたようですね。

 

次戦は厳しい戦いになり、勝てるかどうかは分かりませんが、ここまでは十分にすごい戦いぶりです。次戦もガンバレ!

 

ラグビーテストマッチ・フィジー戦!

 

女子サッカーの直後には9月にW杯本番を迎えるラグビーの国内最後のテストマッチが行われました。スポーツファンには、何とも贅沢な展開でしたが、若干格上のフィジーに完敗という残念な結果でした。

 

先日のテストマッチでのマイケル・リーチ選手の一発退場と同じように、序盤でラブスカフニ選手がレッドカードで一人少ない展開になるという不利な状況はありましたが、それを除いても少し心配な戦いぶりでした。

 

ここまでのテストマッチでは、前回辛うじて勝利を収めただけで負け続きです。負けがいけないとは思いませんが、大切ななのは、意味がある負けと思えるかどうかですね。私も直近の2試合くらいしか見ていないので、確かなことは言えませんが、正直、前回のW杯よりは戦力ダウンのイメージです。

 

女子サッカーの躍進でも言えるように、チームというのは、単純な足し引きではなく、その融合、相乗効果、選手交代など、様々な要因があるわけですが、素人目には、前回から抜けたSH田中、SO田村、WB福岡に対し、新たに入ったSH齊藤、SO李、CB長田などが同じパフォーマンスを挙げられているように見えません(他にも足し引きはありますが)。一方、稲垣、堀江、具、坂手、姫野、流、松田、中村、松島など、名前を知られたメンバーが相変わらず主力に名を連ねていますが、こうしたベテランが本当に同じパフォーマンスを保っていられるのかも分からない面があると思います。実績は確かですから、一定のパフォーマンスは期待できますが、それが下降線をたどっているとすれば、チームとしてのパフォーマンスは落ちるということになります。

 

今日、図らずも、女子サッカーとラグビーを続けて観戦し、チームづくりについて考えされられました。女子サッカーで言えば、前回エースだった岩淵は落選しましたし、かつては初のW杯出場でキング三浦知良が落選しました。しかし、チーム・ビルディングという視点では、個々の選手の力量は上でも、チームのためになる選手とか、伸び盛りの選手を加えるということが必要な気がします。

 

女子サッカーではそれが奏功し、ラグビーは若干苦戦しているような気がします。ラグビーの方は、これから最後の選手選考ですから、ぜひとも、その辺を考慮してもらいたいと思います。

 

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カタールW杯グループリーグ第3戦!スペイン撃破!

2022年12月03日 16時30分36秒 | スポーツ

最初にお詫びをしなければいけません(別にどこかに書いたわけではありませんが)。正直言って、スペインに勝つとは思っていませんでした。日本代表の皆さん、信じて応援していたサポーターの皆さん、ごめんなさい。

 

しかも、開始時間が午前4時ということで、仕事もあるし、観戦するつもりもありませんでした。しかし、歳のせいか、3時50分くらいに目が覚めてしまったため、折角だからとテレビをつけてスペイン戦を観戦することにしました。日本も序盤で一度見せ場を作りましたが、開始10分くらいでスペインにヘディングで先制点を決められてしまいました。この瞬間にテレビを消して、もう一度寝ることにしました。初めから勝つとは信じていなかったものの、ひょっとしたらとは思っていたかすかな希望が消え去ったからです。まさか、スペインがドイツと同じ轍を踏むはずがないと。

 

うとうとしたものの、熟睡出来ずに6時前にまた目が覚めてしまいました。まだやっているかとテレビをつけると、何と2対1で日本が勝っているではありませんか!自分の目を疑う思いでした。しかし、後半40分でスペインにガンガン押し込まれているところでした。何とか45分まで日本は耐えきりましたが、アディショナルタイムはドイツ戦に続き7分もあります。。。もしや、試合開始直後と試合終了前の10分だけ観戦して、スペインのゴールシーンだけ見て終わるのではないかとの予感がよぎります。別の試合会場では、ドイツ対コスタリカをやっており、4対2でドイツがリードし、日本は引き分けでは得失点差でグループリーグ敗退となってしまいます。しかし、今回はコスタリカ戦と違い、しっかりと守り切り、死の組と言われたグループEを何と1位突破しました。選手、スタッフ、サポーターは狂喜乱舞といった感じでした。

 

その後のテレビ番組は、スペイン戦一色でしたが、監督、選手のインタビューや解説者やゲストの喜びの声ばかりで、私が見逃した日本のシュートシーンは中々映してくれません(そりゃそうですよね、皆さん観てたんだから)。で、暫くして分かったのは、ドイツ戦同様、後半から堂安、三苫を投入すると、開始直後から日本が前線からプレスをかけると、堂安の左足の強烈なミドルシュートをキーパーが弾くもそのままネットに突き刺さり同点とすると、その数分後には再び堂安からゴール前に流し込んだパスを三苫が粘ってゴール前に折り返すと、走り込んできた田中碧が泥臭く太ももあたりで、ゴールに押し込み逆転!と思いきや、直後に笛が吹かれ、三苫が蹴る前にゴールラインを割っていたとの判定です。しかし、VARの判定となり、長い確認の結果、ゴールラインを割ってはおらず、ゴールが認められました。

 

当然のこの後、スペインは怒涛の攻撃で、結果的に日本のボール支配率は、17.7%とW杯の勝利チームとしては、史上最低だったそうです。それでも、強豪スペインを撃破したのはすごいですね。

 

この結果、ドイツは前回に続き、グループリーグ敗退となりました。そうしたこともあってか、三苫のセンタリングのVAR判定を批難する声も結構ネット記事にあがっていました。しかし、今のVARはVTRの判定だけでなく、ボールにICチップが内蔵されていて、正確な位置情報などを計測し、それと併せて判定しているのだそうです。結果、爪先くらいでもオフサイドを取られ、厳しすぎる、サッカーが面白くないなどという声も出ていた今大会ですが、今回はVARに救われました。それに、この判定を批難する声もありましたが、それ以上に日本を称賛する声の方が多く、スペイン監督もVARに異議は唱えていませんでした。敵ながらあっぱれです。

 

こうして歓喜の嵐の日本ですが、一方で、コスタリカ戦の反省も十分にしておかなければならないでしょう。コスタリカ戦に勝つか、悪くとも引き分けていれば、ここまで追い込まれることもなかったのですから。ネットで随分ひどい個人攻撃も行われたようで、そういうことはあってはいけないことですが、しかし、反省は絶対に必要です。点を取ることに関しては、アジア大会などでもそうですが、引いて守った相手に対しては中々難しいことはありますが、守備は嘘をつきません(野球も同じです)。しかし、失点シーンは解説の内田さんが言っていましたが、確かに「緩んで」いました。そして、日本がよくやられるパターンでもあります。これから臨む決勝リーグや、今後の日本チームの戦いにおいては、こうした課題を克服し、真の強豪国の仲間入りを出来るようにがんばってほしいですね。

 

ラグビーに続き、サッカーも頑張れ!日本! そして春には、ワールドベースボールクラッシックWBCです。大谷翔平ジャパンも頑張れ!日本!

 

 

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カタールW杯初戦!優勝4回のドイツに逆転勝利!

2022年11月25日 22時15分45秒 | スポーツ

もう既に山ほど報道されていますが、自分の備忘録として、書きたいと思います。

 

スポーツ全般の観戦が好きな私ですが、サッカーは代表戦だけ見るにわかサッカーファンです。現在の日本代表は人材豊富ではあるものの、その最適な組み合わせがイマイチ見えないまま本大会に突入し、なおかつE組は、ドイツ、スペインがいる死の組と言われていたため、それほど大きな期待をしていたわけではありません。

 

しかし、それにしても前半はこんなに力の差があるのかというくらい、日本代表は何もできませんでした。オフサイドになったものの、カウンターから伊東選手が駆け上がり、前田選手にパスしたのが唯一の見せ場で、ボールポゼッションは8割方(感覚としては9割くらい)ドイツに握られる展開でした。いろいろな記事を読むと、ドイツの左SBが高いポジションをとったため、右ウイングの伊東選手が後ろに下げられて攻撃の糸口がつかめなかったようです。左ウイングの久保選手もほとんどボールを触れませんでしたし、期待されたトップ下の鎌田選手も攻撃に絡めませんでした。

 

そうこうするうち、ドイツにペナルティエリア内でフリーで展開され、GK権田選手が後ろから倒してしまうペナルティを取られてしまい、痛恨の先制点を献上してしまいました。強豪相手に先制を許したのは、かなりのハンデというか、ほとんど勝ち目がない展開です。さらに前半終了間際に、再びゴールネットを揺らされた時には、テレビを消して寝ようとしたくらいですが、ここはオフサイドで救われ、何とか事なきを得ました。

 

しかし、この調子では勝機はないと思っていましたが、後半立ち上がりから、森保監督がこれまでに見せなかったような采配を見せ、これがズバズバと決まっていきます。森保監督はこれまで選手起用については、むしろ批判されることが多く、素人の私から見ても、何で選手交代をしないんだろうということがままありました。

 

それがこの試合では、見たこともないくらいアグレッシブな選手起用です。後半スタートから、左ウイングの久保選手とDF冨安選手を交代させました。3バックに変更と言っていましたが、実際はDFを増やしているので、5バックへの変更でした。これで、前半押し込まれていた攻撃を抑えることが出来たのだということです。

 

そして、後半12分には、左SB長友選手に代え三苫選手を投入し、FW前田選手に代え浅野選手を投入しました。さらに26分にはボランチ田中碧選手に代え堂安律選手を投入し、30分には右SB酒井宏樹選手に代え南野拓実選手を投入しました。これで正真正銘の3バックになり、攻撃陣はこれまでどういう組み合わせにしたらいいのだろうと議論になっていた、浅野、伊東、南野、三苫、堂安、鎌田といった面々が同じピッチに立つ、超攻撃的布陣になりました。

 

そして、この布陣となった直後、三苫選手がドリブルで左サイドを駆け上がり、左に開いた南野選手にパスし、センターに折り返したボールをGKノイアーが弾いたところを詰めていた堂安選手がゴールに蹴り込み、同点としました!このゴールは、三苫、南野、堂安の連携だけでなく、ファーサイドに走り込んでいた浅野選手がいたからこそ、ノイアーは外側に弾けず堂安選手がいた内側に弾かざるを得なかったそうです。それもこれも、この攻撃的な布陣への変更が功を奏したということでしょうね。

 

そして、後半38分には、ドイツのデュエル王遠藤航選手が見事な粘りでファウルをもらうと、板倉選手が素早くリスタートし、前線にボールを送ると、浅野選手が見事なトラップでボールを足元に収め前に運ぶと、ゴール目の前の僅かなニアサイドの隙間にボールを蹴り込み、見事な決勝点を決めました。

 

今大会は、アディショナルタイムが長くハラハラしましたが、日本は見事に守り切り、ドイツ相手に勝ち点3を獲得しました。まだ、決勝トーナメントを決めたわけではありませんが、これまでだったら考えられなかったような強豪相手の逆転勝ち、見事なジャイアントキリングでした。次戦、コスタリカ戦に期待です!

 

 

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北京オリンピック!日本勢の活躍と、その他諸々。。。

2022年02月11日 17時28分41秒 | スポーツ

コロナ禍で1年間延期しながら結局状況は改善せず、それどころか感染拡大する中で、批判を浴びながら開催した東京オリンピックに対し、より完全なオリンピックを開催することで、世界に中国の力をアピールすると見られていた北京オリンピックですが、現在のオミクロン株の感染急拡大で、結局一般客は入れない、招待客だけの開催となりました。

 

日本選手の活躍! 

 

そんな中、日本選手は期待通りの活躍を見せています。

 

スキージャンプの小林陵侑選手がノーマルヒルで金メダルを獲得です。師匠でレジェンドの葛西選手を超えるメダル獲得です。フィギュア団体では、宇野、鍵山といったエース級だけでなく、樋口新葉や、アイスダンスやペアも健闘し、最後の坂本花織を待たずに銅メダルを確定させました。スピードスケートでは、5種目に出場するエース高木美帆選手が金メダルを期待された1500mで惜しくも2大会連続の銀メダルとなりましたが、見事な滑りですし、5種目出場も見事です。このあとのレースも頑張ってほしいですね。そして、男子フィギュアでは、3連覇を目指していた羽生結弦選手がSPでリンクの穴にはまるというアクシデントでまさかの出遅れをしましたが、フリーでは転倒したものの4回転アクセルへの挑戦が世界で初めて認定されました。4位に終わりましたが、第一人者の意地を示した。そして、世界ジュニアを制したとはいえ、まだ18歳の鍵山優真選手が見事な演技で銀メダルに輝き、平昌後に苦しんでいた宇野昌磨選手が銅メダルとなりました。日本選手ではありませんが、平昌でも優勝候補だったネイサン・チェン選手は、(恐らく羽生の圧巻のSPに動揺し)実力を発揮しきれませんでしたが、今回は圧倒的な演技で金メダルを獲得したのも見事でした。他には、最初に男子モーグルで堀島行真選手が獲得した銅メダルが日本最初のメダルで、日本に勢いをつけましたね。そして、女子スノーボードハーフパイプで冨田せな選手が銅メダルを獲得し、男子だけではないところを見せました。

 

そして、今日、スノーボードハーフパイプの平野歩夢選手が見事3本目に逆転し、金メダルを獲得しました。15歳で銀メダルを獲得して、平昌でも銀メダルとなり、今回遂に金メダルです。しかし、今日も2本目で誰も飛べない大技を決めながら、得点が伸びず、普通ならプレッシャーがかかる中、最後の3本目で同じ構成を見事に決めて、大逆転です。スノーボードは、見た目などからチャラく見えるところはありますが、やってきた努力や、考え方は、やはり立派なアスリートです。金メダル獲得後のインタビューの、柔和な表情が印象的でしたね。

 

そして、今日はこのあと、スキージャンプのラージヒルがあります。こちらも期待したいですね。

 

その他諸々。。。

 

一方、今大会ではいろんな問題も出てきています。これまでのオリンピックでもいろいろ問題はありましたが、ちょっと多いかなという気もします。

 

ショートトラックでの中国選手ファーストが話題になっていますが、ショートトラックは、以前からいろいろ問題になることが多く、素人が無責任なことを言うと、これだけ問題になるような競技いるの?と思ってしまいます(競技している選手には申し訳ありませんが)。

 

そして、スキージャンプ団体です。個人で結果を出せなかった第一人者の高梨沙羅選手が1本目にヒルサイズに迫る103mを飛んで、誰もが歓喜しましたが、何とウェアの規定違反で失格となり、記録なしとなりました。その他にもドイツなど強豪国が計4か国5選手が失格となる波乱の展開となり、日本はエース小林陵侑選手の活躍もあり、銅メダルまであと一歩と迫る4位まで追い上げましたが、メダルには届かず、高梨選手は泣き崩れ、翌日には謝罪文を発信する事態になりました。日本チームは静観していますが、失格となったその他の国は不満の声をあげ、メディアを賑わしています。素人は、そもそも競技中にこんな検査をしていたことを知らなかったですが(それも全員ではなく)、真相は分かりませんが、プロフェッショナルである強豪国の選手がオリンピックの舞台で5人も失格となるのは、何か不自然な気がします。

 

そして、先ほども書いたフィギュア団体の表彰式が「法的な問題が生じた」として、突如延期になりました。その後、海外メディアで優勝したロシアオリンピック委員会の圧倒的な実力から「絶望」と称される15歳のワリエアがドーピング違反をしたからだと報じられました。本来、16歳以下の選手は公開されないとのことですが、既に報道されているとして、今日公開されたことでは、12月のロシア選手権での検査のサンプルから違反薬物が検出され、それが団体戦後に判明したとのことです。ロシアは国単位の組織ぐるみのドーピングで国を代表してオリンピックに出られない国であり、信用がないのは仕方がないのですが、2カ月前の検査結果がオリンピック開催中の今になって判明するというのがあり得るのかとも思いますし、こちらも何か釈然としません。検査結果が本当だとしても、15歳の少女が自ら心臓の血管を拡張する薬を飲むとは思えませんし、ザキトワなどロシアの女子選手が若くしてトップに上り詰めながら、その後すぐに消えてしまうような状況は、女子体操にも共通することだと思いますが、何か不自然な気がします。

 

個人の努力が正当に評価されるように、体制がしっかり整備されることを望みます。

 

 

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ジャパンラグビー リーグワン 神戸対埼玉戦!

2022年01月29日 17時39分01秒 | スポーツ

日本のラグビーと言えばトップリーグだと思っていたら、今季からリーグワンに変わり、チーム名も変わっていました。埼玉ワイルドナイツって、どこのチームだと思っていたら、パナソニックワイルドナイツが本拠地を群馬県太田市から埼玉県熊谷市に移して、ホストエリアを入れるようにチーム名も変わっていたのですね。

 

そもそもパナソニックワイルドナイツというのも古いラグビーファンには馴染みがなく、三洋電機の方がしっくりきます。そして、神戸スティーラーズは、神戸製鋼です。若くして亡くなった平尾誠二が活躍したチームです。しかし、この神戸製鋼対三洋電機という伝統の一戦も、かつてはそれほどの観客は集めませんでした。大学の早明戦、早慶戦などが大観衆で埋まるのに対し、社会人ラグビーが閑古鳥が鳴いていたものです。

 

それがラグビーW杯日本大会の成功で風向きが完全に変わりました。コロナ禍のため、入場者数を制限していますが、そもそもかつてだったら、入場制限など必要もなかったと思いますし、テレビ中継などもなかったと思います。何度か書いていますが、高校時代、体育でラグビーを経験し、ラグビーが大好きな私としては嬉しい限りですし、隔世の感があります。

 

そして、今日はその伝統の神戸対埼玉戦(かつての神戸製鋼対三洋電機戦)でした。しかし、伝統の一戦とはいえ、トップリーグ時代は、神戸は埼玉に1勝しかしておらず、圧倒的に埼玉に分があると見られていました。しかし、試合が始まると、世界最強の元ニュージーランド代表クルーデンがインターセプトして独走トライを決めるなど試合を有利に進め、対する埼玉はチームの要SO松田力也のキックがなかなか決まらないなど波に乗れず、試合終了数分前まで神戸がリードしていました。

 

37点も取られる、らしくない試合運びの埼玉ワイルドナイツですが、さすがタレント揃いの王者です。残りワンプレーというところで、見事に逆転のモールでのトライを決め、最後は今日キックが不調だった松田もコンバージョンを決め、37対41で勝利しました。

 

元々地力に勝るワイルドナイツは、前半リードされても、後半余裕をもって差し切るようなゲーム展開がありましたが、今回はさすがにダメだと思われる展開をギリギリでひっくり返しました。トライゲッター福岡堅樹選手が抜けた穴は大きいとは思いますが、それでもフォワードもバックスもタレント豊富で、やはり地力がありますね。見応えのある試合でした。

 

今月のジョグ

休みの日しか走らなくなってからは、月に100kmくらいしか走らなくなっていましたが、最近、休みの日に17~20kmくらい走るようになり、今月は結構走りました。

 

160.7km  5:59/km 

 

 

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東京オリンピック、選手に拍手を!しかし、…

2021年08月05日 23時52分31秒 | スポーツ

早いもので、東京オリンピックも既に最終局面となっています。日本選手の活躍は目覚ましく、金メダルも、総メダル数も過去最多となっています。序盤で勢いを与えた柔道、13年越しで連覇したソフトボール、中国を破って初の金に輝いた卓球混合ダブルス、過去最強と言われたサッカー、予選落ちした内村抜きで臨んだ体操、決勝進出を果たした野球などなど、時間のある時は、私もいつものようにテレビ観戦をし、選手たちの活躍に一喜一憂しました。

 

しかし、いつもと同じようには、入り込めていない自分がいます。それはもちろん選手のせいではありません。一つには、この前に書いたようにこのオリンピックが始まる前にいろいろありすぎ、しかも、選手ではないダメな大人たちのくだらない思惑が透けて見えすぎて、純粋なスポーツの祭典として見られないということがあります。

 

もう一つは、コロナ禍がいろんな影響を及ぼしていることです。無観客についても、国内外の選手からもいろんな意見が出ました。それは観客がいた方が良いに決まっていますし、他のスポーツの試合を有観客でやっている中、無観客は違和感があります。しかし、それもこれも、それまでの場当たり的なコロナ対策をしてきた為政者たちの責任です。人流の抑制が必要と言って映画館や百貨店に休業要請をしておいて、オリンピックは別だなどとは誰も思えません。本当にアスリートや国民のためを思って、オリンピックを有観客でやりたかったら、もっとエビデンスベースでやれることがあったはずです。結局、自分たちの保身のためにオリンピックを開催したかっただけだということが透けてしまっていました。

 

もう一つは、本来平和の祭典であるはずのオリンピックがむしろ対立や争いを助長しているように見えることです。そして、これもコロナが影響している面もあるかもしれません。本来、観客も試合の一部をなし、チーム対チーム、選手対選手の一対一の関係ではない空間を作り出しますが、観客がいないことによって、一対一の対立を先鋭化させてしまうのかもしれません。また、コロナ禍によるストレスは、人の心の許容度を下げてしまっているのかもしれません。今大会では、アスリートへのSNSでの誹謗中傷、韓国放送局の不適切コメント、選手のマナー違反などが目立ったように思います。残念なことです。

 

そして、とどめが河村名古屋市長です。直接オリンピックとは関係ないですが、東京オリンピックを巡るゴタゴタと同根の問題のような気がします。既に報道されている通り、非常識極まりなく、デリカシーのかけらもない行為です。当然のごとく、批難ごうごうとなり、謝罪のコメントを出し、今日謝罪会見もしました。しかし、そのいずれも、心から謝罪しているようにはまったく見えず、今もって何が悪かったか分かってないようです。この感受性のなさ、想像力の欠如がこの人の本質なのだと思いました。どちらかというと、改革派的な政治家として訴求していたと思いますが、実態は東京オリンピックをダメにした人たちとまったく変わることがないと思います。

 

そんなこんなで、なかなか心から楽しめない東京オリンピックですが、全力で戦う全世界のアスリートたちに拍手を送りたいと思います。

 

 

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陸上日本選手権、男子100m決勝!

2021年06月26日 18時24分35秒 | スポーツ

オリンピック代表を決める陸上の日本選手権のTV中継があるというので、昨日は仕事が終わって慌てて帰宅をしました。話題は男子100mでしたが、陸上の華だけあって、オオトリだったので、そんなに慌てて帰らなくて大丈夫でした。

 

見どころは、かつてないほどの有力選手が集まった中で、3位に入らないとオリンピック代表に内定しないというハイレベルな競争でした。ケンブリッジ飛鳥選手は残念ながら準決勝で敗退しましたが、先日日本新記録を出した山縣亮太選手、前日本記録保持者サニブラウン・アブデルハキーム選手、9秒98の記録を持つ桐生祥秀選手、小池祐貴選手、先日自己ベストを更新したばかりで好調の多田修平選手の5人が、10秒05というハイレベルな五輪派遣標準記録を突破しており、この中で3位に入らないといけないのです。

 

大会前から大きな話題となっていましたし、とんでもない記録が出るかもしれないと、私もドキドキしながら見守りました。しかし、雨上がりのコンディションということもあったかもしれませんが、結果は意外なものとなりました(ある意味意外ではないかもしれませんが)。

 

この結果を見て、私が思ったのは、どんなにトレーニングを積んで、メンタルも鍛えてきているはずのトップ・アスリートでも、やはりプレッシャーで力を出し切れないことはあるのだということです。

 

先日の布施スプリントで山縣選手は日本新を出し、多田選手も10秒01を出し、この二人が有力と思われていました。サニブラウン選手は、アメリカでの実戦経験が不足し、桐生選手は右足アキレス腱の痛みを抱え、小池選手は布施スプリントで山縣、多田に遅れをとりました。しかし、いずれも実力者であり、誰が勝ってもおかしくはありませんでした。

 

スタートに定評がある多田選手がスタート直後に飛び出すことは誰もが分かっていたと思います。布施スプリントでもそうでしたが、その時は山縣選手が冷静なレース運びでしっかり中盤から後半で差し切りました。しかし、昨日は違いました。一発勝負の選考会、意識する選手が多数いる状況など、いろいろな要素がいつもと同じレースをさせなかったのでしょう。

 

多田選手は、先行逃げ切りの10秒15で優勝、他のライバルは僅差に迫ることも出来ず、2位に入ったのは、何と伏兵のデーデー・ブルーノ選手。9秒台カルテットは、9秒27~29の間でダンゴ状態となり、写真判定で、3位山縣、4位小池、5位桐生、6位サニブラウンという結果になりました。

 

多田選手は会心のレースでしょうが、多田選手には失礼ですが、多田選手が勝ったというよりは、山縣選手が負けたという印象が強いレースとなりました。選手心理やコンディショニングは本当に微妙なものですね。

 

オリンピック開催については、政治家やオリンピック貴族たちの変な思惑で国論を二分?していますが、オリンピックを目指す選手たちの努力は、何ら批難されるものではありません。どういう形になるか分かりませんが、かれらの努力が正当に評価され、報われるといいのですが。

 

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山縣亮太、遂に9秒台で日本新!

2021年06月12日 10時21分46秒 | スポーツ

山縣亮太が9秒台に王手をかけたのは、もう4年も前のことになります(「山縣亮太、日本歴代2位 10秒00!」)。桐生選手と日本の短距離界をけん引し、どちらが先に9秒台を出すかと言われていましたが、桐生選手に先を越されてしまいました。しかし、山縣選手もすぐに10秒ジャストをたたき出し、9秒台は時間の問題と思われていました。山縣選手自身もそう思っていたと思います。

 

しかし、現実は残酷なもので、山縣選手がケガなどに悩まされる中、2019年にはサニブラウン アブデルハキーム選手が9秒97と日本記録を更新し、さらに小池祐貴選手も9秒98を出すなど、ライバルたちがどんどん先を行ってしまいました。山縣選手も心中穏やかでなかったのは想像に難くありません。

 

しかし、遂にその時がやってきました。6月6日の布施スプリントで、9秒95と日本新記録の9秒台を叩き出しました!追い風2.1m以上だと参考記録となってしまいますが、ギリギリの追い風2mでの記録でした。これまで運がないと言われてきた山縣選手の努力へのご褒美でしょうか。

 

ライバルの桐生選手が天才肌で躍動感のある走りをするのに対し、山縣選手は学究肌で、理詰めで自分の走りを極めるタイプです。そのためか、走りも機械のような正確な動きです。今回のレースでもそれが非常によく出ていました。隣のレーンを走った多田修平選手も、今回自己ベストの10秒01を出しましたが、多田選手の特徴は頭を下げてのロケットスタートです。今回もそのスタートがびしっと決まり、序盤で先頭に立ちました。しかし、山縣選手の走りはまったくぶれることなく、正確にステップを刻み、多田選手をかわしてトップでゴールしました。他にも小池選手などトップ選手が集まり、皆素晴らしい走りをしているはずですが、山縣選手の走りと比べると、体がわずかにぶれて見えました。それくらい、山縣選手のぶれのない、体幹のしっかりした走りは、山縣選手のたゆみない努力と研究が作り出したものだと思います。

 

オリンピック参加標準記録である10秒05を突破し、日本新を出してでも、まだオリンピック参加資格を得たわけではありません。桐生、サニブラウン、小池、多田、ケンブリッジとライバルが集結する、日本選手権で3位以内に入らなければなりません。しかし、このタイミングで呪縛のようになっていた9秒台をクリアし気持ちの面で解放され、あのぶれのない完璧な走りをすれば、3位以内は大丈夫なような気がします。オリンピック自体はどうなるか分かりませんが、日本選手権での走りを期待したいですね!

 

 

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二人の二刀流! 大谷翔平 & 福岡堅樹!

2021年05月15日 17時01分30秒 | スポーツ

投・打の二刀流!

 

2年半前は大谷翔平選手についてずいぶん書いていましたが、その後、ケガや手術で第一線から離れていたこともあり、だいぶご無沙汰していましたが、今シーズンの活躍は言うまでもなく「すごい!」の一言で、連日ニュースとなっています。半信半疑だったアメリカでも、もはや例えようもなく、「神だ!」などと言いだす始末です。去年までの恐る恐るのようなというか、力が定まらないようなプレーと異なり、今年は本当に投・打・走に躍動し、プレーをするのが楽しくて仕方がないといった様子です。これが本当に野球の楽しさであり、それが大人も、子どもも夢中にさせるのだと思います。

 

しかし、以前と違い、休みをとらずに投手、打者と続けて出場する中で、さすがに疲れが見えていたようですが、今日はボストン・フェンウェイパークでグリーンモンスターと呼ばれる巨大な壁となっている左翼に7試合ぶりの11号を放ち、アメリカン・リーグトップタイに並んだそうです。

 

フェンウェイパークと言えば、言わずと知れたメジャー最古のボールパークで、そうした歴史もありいびつな形をしていることから、左翼フェンスを異常に高くしています。そして、ここを本拠地とするボストン・レッドソックスは、今年何かと大谷翔平と比較されるベーブ・ルースが最初にメジャーデビューした球団であり、投手としての成績もほとんどレッドソックス時代のものです。そして、レッドソックスは、ベーブ・ルースをNYヤンキースにトレードに出し、以来長らく優勝できなかったことから、ベーブ・ルースの愛称から「バンビーノの呪い」と言われたのも有名な話です。そして、フェンウェイパークは、あの名作映画「フィールド・オブ・ドリームス」にも登場します。この映画には、現実にはあり得ない奇跡を描いていますが、大谷翔平選手の活躍はまさに奇跡であり、この球場で本塁打を放ったのも、もはや必然のように思えてきます。

 

今シーズンどこまでいくか楽しみです。

 

ラグビーと(医)学生の二刀流!

 

今日はラグビートップリーグのプレーオフトーナメントを兼ねた日本選手権準決勝が今日行われました。日本代表を数多く抱えるパナソニック(かつての強豪三洋電機)対トヨタ自動車でした。トヨタ自動車も強豪ですが、パナソニックに分があると思って見ていましたが、トヨタはオフサイドギリギリの強いプレッシャーをかけ、パナソニックのミスを誘い、後半序盤までは互角の戦いを演じましたが、自力に勝るパナソニックは、慌てずに僅差で折り返すと、後半トヨタを圧倒し、終わってみれば、ダブルスコア以上の48対21で勝利し、決勝にコマを進めました。

 

もちろん、パナソニックには良い選手がたくさんいますし、地味に見えるフォワードも重要な役割を果たしているのですが、やはり注目は負ければ引退の福岡堅樹選手です。ワールドカップの時から、トップリーグが終了後は医学の道へ進むと表明していましたが、その言葉通り、順天堂大学医学部に合格し、負けると同時に現役生活を終え、学業に専念することになっているのです。

 

これまでの試合でも、自陣深くから独走でトライを奪うなど、福岡選手らしいトライをあげていましたが、今日も魅せてくれました。

 

まずは、試合開始早々のノーホイッスルトライ(試合開始から一度もレフリーの試合を止める笛がないうちにトライすること)です。これも自陣からのカウンターで相手陣まで深く切り込み、相手ディフェンスをかわすため一度味方に預けましたが、再びボールを受けてインゴールの隅に飛び込みました。

 

次は、後半に入って、ラックから出たボールを回して、最後福岡が決める、ワールドカップでも見られた、典型的なパターンのゴールでした。

 

そして、最後は、これもワールドカップでも同じような場面があった、相手キックをジャンプしてきれいにキャッチしてからのトライでした。キャッチ後、周りにいる多くの相手選手に捕まらないように、足を大きくステップしてこの密集群を抜けると、いつもの独走で、走り寄る相手選手も振り切り、有終の美を飾るような3トライ目を決めました。

 

負ければ終わりの戦いも、次は遂に決勝戦です!勝っても、負けても、本当に最後ですが、この稀有なラグビー選手の最後の活躍を期待したいです!

 

 

 

 

 

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女子マラソン、日本新記録ならず!

2021年01月31日 19時35分09秒 | スポーツ

今日行われた大阪国際女子マラソンは、コロナ禍のため、国際でもありませんでしたし、街中を走らず、2.8kmの周回コースを15周する異例の大会でした。また、日本新記録を狙う、東京オリンピック代表の前田穂南選手と一山麻緒選手には、川内優輝選手ら3人の男子選手がペースメーカーに付くなど、こちらも日本では初めての試みでした。

 

前田選手は年末に若干体調を崩したということもありやや心配な面がありましたが、一山選手はスピード練習にも磨きをかけ、記録が出やすいと言われる周回コースだったこともあり、大いに期待がもたれました。

 

1km3分18秒という日本記録ペースで順調にレースは進みましたが、やはり万全でなかったのか、13km過ぎで前田選手が遅れはじめました。順調だった一山選手も、20km過ぎから3分22秒から23秒くらいにペースが落ち、終盤はさらにペースが落ち、残念ながら日本記録には届かず、2時間21分11秒の大会新(コースは異なるものの)で優勝しました。前田選手も、ペースメーカーの一人について粘り、2時間23分30秒の自己ベストで2位となりました。

 

五輪代表を決めるMGCで競争が促進され、停滞していた日本マラソン界も復活の兆しが見えはじめましたが、やはり高橋尚子選手、野口みづき選手はすごかったのだと、改めて思います。

 

日本記録の推移を見てみると、

 

1998年 名古屋国際女子 高橋尚子  2時間25分48秒

1998年 アジア大会   高橋尚子  2時間21分47秒

2001年 ベルリン    高橋尚子  2時間19分46秒

2004年 ベルリン    渋井陽子  2時間19分41秒

2005年 ベルリン    野口みづき 2時間19分12秒

 

高橋尚子選手の登場で、日本の女子マラソンの世界は大きく変わりました。もちろん、その前も有森選手のメダル獲得もありましたが、高橋選手の登場で本当に世界のトップに立ちました。2000年のシドニーオリンピックに先立つ灼熱のバンコクアジア大会で、当時の世界歴代5位の日本新記録を出した時には、日本の女子マラソンが新しい次元に入ったことを感じさせました。そして、高橋尚子に続き野口みづきがオリンピックを連覇した時が日本女子マラソンのピークでした。

 

その野口が出した日本記録は、15年破られていません。ここを破ってようやく日本女子マラソンの次のステージが開けるのだと思います。一山選手なのか、前田選手なのか、松田選手なのか、あるいは別な誰かなのか分かりませんが、何とか次の扉をこじ開けてほしいですね。

 

今月のジョグ

 

115km  5:57/km

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劇的!第97回箱根駅伝!

2021年01月03日 15時51分54秒 | スポーツ

昨日は仕事で見られませんでしたが、今日は久しぶりに箱根駅伝復路をテレビ観戦しました。

 

今年の優勝候補は、青山学院大、駒澤大、東海大、明治大の4強だったとのことです。今シーズンはコロナの影響で3大大会の一つ出雲駅伝は中止となり、伊勢路を走る全日本駅伝は、駒澤大が最終区間のデッドヒートを制しました。しかし、この2大会よりも1区間の距離も長く、区間数も多い箱根駅伝は選手層がものを言います。その点では、一昨年こそ東海大にその座を譲ったものの、昨年また箱根を制した青山学院大が一歩リードかと言われていました。

 

ところが、ふたを開けてみたらびっくりです。

 

何と出場4度目の創価大が往路優勝し、青山学院大は7分35秒差の12位に沈みました。青山学院大、駒澤大、明治大と有力校が序盤で出遅れる中、創価大は区間3位、6位、3位と安定した走りで2位となり、4区で昨年10区の区間記録を作った嶋津が区間2位でトップに立つと、差がつきやすい山登りの5区でも区間2位で往路優勝を遂げました。

 

往路結果 

 

1位  創価大

2位  東洋大 +2分14秒

3位  駒澤大 +2分21秒

4位  帝京大 +2分31秒

5位  東海大 +3分27秒

(中略)

12位 青山学院大 +7分35秒

14位 明治大   +7分55秒

 

そして迎えた復路です。

 

山下りの6区では、創価大・濱野が区間6位とまずまずの走りを見せましたが、駒澤大・花澤は区間記録に19秒差に迫る圧巻の走りでチームを2位に押し上げ、1分8秒差まで迫ります。

 

しかし、7区では駒澤大・花尾が区間4位の走りを見せるも、創価大・原富が区間2位の走りを見せ、1分51秒まで差を広げます。

 

すると、8区で駒澤大・佃の区間4位の走りに対し、創価大・永井は区間8位で、差は1分29秒まで差を詰めました。

 

そして、終盤復路のエース区間9区です。駒澤大・山野の1万mの持ちタイムは、創価大・石津より1分くらい良いタイムです。23.1kmを走る9区で単純計算すれば、駒澤大が1分29秒の差を追いつき、さらに差を付けられる計算です。しかし、駅伝はそんなに単純なものではありません。創価大・石津の持ちタイムは、区間出場選手の中でもかなり下の方でしたが、石津は昨年も9区で区間6位で走っています。持ちタイムだけでは測れないということです。結果は、まさにその通りとなり、石津は平成20年に出た区間記録に13秒差に迫る圧巻の区間賞で、区間6位の駒澤大に3分19秒の差を付けました。3分と言えば、1km以上の差です。解説者を含め、ここで勝負あったの感がありました(実際、創価大の優勝は間違いないでしょう、と言っていました)。

 

しかし、ドラマはここからでした。創価大の10区小野寺は、石津からタスキを受け取る時こそ笑顔でしたが、走り出すと、その表情は少し苦しそうで、スピードもあがりません。解説者は、それを優勝を見据えて序盤は慎重に入ったと捉えていましたが、実際はそうではなかったようです。しかし、誰もが創価大の勝利を疑っていなかったため、あまり後続の駒澤大との差は伝えられていませんでしたが、日比谷あたりで残り4kmくらいになったところで、タイム差は1分を切り、駒澤大・石川の姿がどんどん大きくなってきます。対する小野寺は明らかに失速していて、もはや立て直すことは出来ないような様子です。残り3kmを切って、日比谷から京橋に向けて右折すると、駒澤大・石川は一気に創価大・小野寺に追いつき、一瞬、相手の出方をうかがいます。テレビで表情を見ている私たちには、どう見ても付いていけないだろうと分かりますが、石川選手にはそれが分からなかったからでしょう。しかし、それも一瞬で、意を決して飛び出すと、一気にスパートし、差をみるみるうちに広げていきました。

 

そのまま駒澤大・石川が区間1位でゴールに飛び込み、第84回大会以来13年ぶりの優勝を飾りました。そして、4度目出場での優勝に手がかかっていた創価大は、52秒差の2位に終わりました。それまでまったくブレーキがなかった創価大が、最後の10区でまさかまさかの区間20位の大ブレーキとなってしまいました。これももっと強くなるための試練かもしれませんね。そして、古豪・駒澤大の復活も見事でした。大八木監督は熱血監督として有名で、過去は4連覇など常勝軍団を作り上げた名将です。しかし、近年は東洋大・酒井監督や青山学院大・原監督、東海大・両角監督など、大八木監督より若く、従来とは違う指導者たちが率いる大学が躍進している中、大八木監督自身も自らの指導方法を変えたこともあったのでしょうね。あれだけの実績があり、あれだけの年齢で、なかなか出来ることではありません。本当に陸上が好きなのでしょうね。

 

     創価大        駒澤大

 

6区  濱野  6位      花澤 1位    +1分8秒

7区  原富  2位      花尾 4位    +1分51秒

8区  永井  8位      佃  4位    +1分29秒

9区  石津  1位      山野 6位    +3分19秒

10区 小野寺20位      石川 1位    -52秒

 

その他では、12位でスタートした青山学院大が、意地を見せ4位まで押し上げました。その青学に10区で一時抜かれた東洋大は最後にまた抜き返し、昨年10年ぶりに逃した3位に入りました。東洋大も7区でエース西山が12位と振るわなかったですが、皆が1秒を削り出しました。また、来年のシード権争いでは、8位でタスキを受けた国学院大の9区高嶌が、早稲田大、帝京大にかわされ10位となり後がなくなりましたが、終盤、後から追い上げる明治大に抜かれ、万事休すと思われましたが、何とここから踏ん張り、再び明治をかわし、東京国際大までかわし、9位に押し上げました。そして、国学院大はそのまま9位でゴールし、無事シード権を確保しました。国学院大が初めてシード権を獲得した時は、8~11位がゴール前でデッドヒートをする中、現在社会人で活躍する寺田夏生選手が、中継車についていってしまいコースを外れるというまさかのハプニングを起こした後、見事に挽回して10位に滑り込んだことを思い出しました。

 

本当に箱根駅伝には、ドラマがありますね。

 

箱根駅伝には、遠く及びませんが、私の昨年度のジョギング記録です(前回書いてからの)。

 7月   86.0km  6分3秒/km

 8月  186.3km  6分19秒/km

 9月  141.1km  6分16秒/km

10月   91.8km  6分2秒/km

11月  138.6km  5分55秒/km

12月  127.6km  6分2秒/km

年間  1,442km  6分10秒/km

 

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福岡国際マラソン、新星誕生!

2020年12月06日 18時37分22秒 | スポーツ

今日の福岡国際マラソンで、社会人1年目の吉田祐也選手が、2時間7分5秒の好記録で優勝しました。マラソン2回目での快挙です。そして、初マラソンだった2月の別府大分毎日マラソンでも、日本人トップの3位に入り、2時間8分30秒は初マラソン記録、学生記録いずれも日本2位の快挙でした。これだけ見ると、超エリートランナーのキャリアに見えますが、必ずしもそうではありません(もちろん、青山学院出身なので、才能あるランナーであることは間違いありませんが)。

 

別大毎日マラソンもテレビ中継を見ていましたが、中継の中で、箱根駅伝でも区間記録を作った吉田祐也選手が、このマラソンで競技生活を終える予定と紹介されているのを聞いて驚くと同時に、何ともったいないと思って見ていました。すると、結果は前述の通りの好記録です。この先どうするんだろうと思っていると、インタビューで瀬古利彦が親心から「マラソンをなめてはいけないよ」と声をかけると、即座に「なめていません」と答えた姿に意思の強さを感じましたし、この先競技を続けるのではないかと思ったものです。

 

すると、周囲の勧めもあり、内定していたブルボンへの入社を断り、GMOに所属し、この日を迎えたということです。そして、この日は記録よりも順位にこだわっていたということですが、福岡国際の日本人記録であり、当時の日本記録となった藤田敦史の2時間6分51秒は意識していたそうです。残念ながら、この記録は乗り換えられませんでしたが、マラソン2回目でこの記録に迫ったのは本当にすごかったです。30km過ぎからは一人旅で競ったり、風除けにする人もいない中、途中落ちたペースを戻すなど、勝つという意思が見えたレースでした。

 

藤田が日本記録を作った、2000年の福岡国際も見ていました。この頃までは、ペースメーカーの存在は公にされておらず、レース終盤にそれまで快調に走って外国人選手が急に失速し、中継のアナウンサーが「あ~、〇〇止まりました~」と叫ぶのを不思議に思って見ていましたが、確かこの時も30kmくらいで藤田選手の一人旅になりながら、勢いを落とすことなく走り切り、当時としては圧倒的な日本記録を打ち立てたのでした。その後、藤田選手は故障で記録を伸ばすことが出来ず、2002年に高岡寿成選手に日本記録を塗り替えられました。そして、そこから長らく日本男子の低迷が続きました。

 

その扉を設楽悠太がようやくこじ開けてから、また時間が動きだした感じですね。先日の1万mでも、男子相澤、女子新谷が日本記録を出し、他にも好記録が連発したように、ナイキの圧底シューズの力も確かにあると思いますが、競争により力が付いてきたのも事実だと思います。

 

また新たな選手がどんどん出てくるのを期待したいですね!

 

 

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東京五輪、男女マラソン最後の1枠決定!

2020年03月08日 22時21分42秒 | スポーツ

先日の東京マラソンで大迫傑選手が日本記録を更新し、ほぼマラソン日本代表の最後の枠をほぼ手中にしていましたが、今日の琵琶湖毎日マラソンで大迫選手の記録を更新するには至らず、大迫選手の五輪代表選出が正式に決定しました。

 

それよりも、本日の注目は女子の最終選考となった名古屋ウィメンズマラソンの結果でした。MGCで代表入りを決めたのは、前田穂南、鈴木亜由子でした。前田と同僚の小原怜は無念の3位に終わり、実力者松田瑞生も4位に沈みました。

 

この結果を受け、1月の大阪国際女子マラソンには、大迫同様結果待ちではなく小原怜がエントリーし、大阪出身の松田瑞生も地元でのリベンジを期してエントリーしました。結果は、松田瑞生選手が外国人選手を置き去りにし、日本人歴代6位となる2時間21分47秒の好記録での優勝でした。残る1枠は、最後の選考レースでこの記録を上回らなくてはならず、松田選手が代表選考レースで圧倒的優位に立ったのは間違いなく、MGCで失意のどん底に沈んだ松田選手の破顔の笑顔がそれを証明していました。

 

そして、今日の名古屋ウィメンズマラソンには、かつてこの大会で、大阪での松田選手の記録を上回る2時間21分36秒の歴代日本4位の記録を出した安藤友香、大阪国際女子を意図的に途中棄権して今大会にかけた福士加代子、MGC6位の一山麻緒のワコール勢を始め、有力選手が最後の望みを賭けて出場しました。

 

しかし、今日は低い気温の中で冷たい雨が降る最悪のコンディションでした。普通なら記録が望めないコンディションでしたが、ペースメーカーはしっかりとペースを刻み、ワコール勢と新鋭の日本人選手がこのペースについていきます。しかし、この悪コンディションの中でのハイペースで、福士が遅れ、新鋭の細田が遅れ、安藤も遅れます。そして、30kmでペースメーカーが外れると、実質初マラソンの佐藤も遅れていきます。

 

普通なら、外国人選手に置いていかれ、こうした展開になりますが、今日のこの展開を作ったのは何とマラソン数回目の22歳の一山麻緒選手でした。普通、ペースメーカーが外れるとペースが落ちる展開が多いですが、一山選手は30kmからペースを上げていきました。これが本当に驚きでした。

 

しかし、まだ10km以上を残しています。先日の東京マラソンの井上大仁選手のように急にガス欠になったようにブレーキがかかるような事態が起きないとも限りません。少し心配しながら見ていましが、そんな心配を吹き飛ばすように、外国人選手をどんどん置き去りにし、最後までばてることなく、何と2時間20分29秒の日本歴代4位、日本国内最高記録で優勝し、オリンピック代表の最後の1枠をゲットしました。見事でした。

 

1月の大阪国際女子マラソンもTV観戦し、松田選手の涙のフィニッシュにも感動しました。その時の松田選手の気持ちを考えると本当に気の毒ですが、それでも選考にはまったくの疑問もありません。MGCで候補者が同じ土俵で戦い、その後の大会で選手たちが最後の挑戦で戦い、圧倒的な記録で、最後一山麻緒選手が代表入りを決めました。松田選手も悔しさはあっても、不満はまったくない結果なのだと思います。

 

かつて、マラソンの代表選考では不透明なことが多くありましたが、今回のMGCを中心に据えた代表選考は、かつてない競争意識を生み出し、また文句のない公平性をもたらしたと思います。

 

この好循環で、東京オリンピックでも何とか結果を出してほしいですね。

 

 

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