八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

実績よりも将来性

2008年01月31日 22時58分28秒 | プロ野球・高校野球

巨人を退団したパウエルを巡ってオリックスとソフトバンクが鞘当てをしています。先に合意したオリックスはパウエルの署名入り契約書のファックスだけで、ソフトバンクは本契約を交わしています。ソフトバンクの方が有利なように見えますが、道義的なことを考えると、オリックスに分がありそうです。しかし、パウエルがどちらの球団に行くにしても、どちらの球団が法的に正しいとしても、いずれにしても、小さな問題のような気がします。

パウエルは実績はありますが、身体に不安があり、言い方は悪いですが、はっきり言って「過去の人」です。もちろん活躍するかもしれませんが、問題はこういう選手を血眼になって複数球団が醜い争いをしていることです。野球の要である投手がどの球団も足りないのは分かります。でも、どうして育てようという発想にはならないかということです。

一方、若手選手にも問題があります。投手の駒が足りない現状に対し、なぜにオレを使えというアピールや覇気、ハングリーさが出てこないのでしょうか。管理人のような凡人から見ると、高校で硬式野球の野球部員でも相当なレベルと思えますし、プロ球団に入団する選手は雲の上の存在で、がむしゃらに頑張ればいくらでも替わりは見つかりそうな気がします。しかし、豊田泰光さんなど解説者やコラムニストの話を仄聞するところでは、今の若手選手にはかつてのようなハングリーさは見られないようです。これは「今の若い者は…」などと言って済む話ではありません。豊かな世の中になって育った若者が、何の実績もないのに、そこそこの契約金と年棒をもらい、ハングリーになれという方が無理があります。一方で、野球への夢が諦めきれず、アルバイトをしながら独立リーグで野球をする若者がいます。要するに需給がマッチしていないのです。プロの世界は非常に限られた人しか入ることが出来ません。そのため、一度入ってしまうとそれで満足してしまうこともありえます。一方、プロに入ることを熱望し、努力していても、参入障壁が高く、その土俵に立つことすら許されない人が山ほどいます。今までのように逆指名とか希望枠だのがあると、どうしても価格高騰は避けられません。完全ウェーバー制にすれば、新人の契約金額も上限ももっと下げることが出来ます。そうすれば、日本球界ももっと多くのプロ野球選手を生み出すことが出来ます。アメリカの3A、2A、1Aのようなものです。そうすれば、プロとアマの垣根は低くなりますし、入ったり辞めたりするのもそれほど特別なことでなくなるはずです(今は皆鳴り物入りで入団するので、退団する時はさみしいものですし、第2の人生もうまくいくとは限らないようです)。ジャイアンツが言う自由競争はこのような参入障壁が高い中での自由競争であるため、何の実績も活躍の裏付けもなく、とてつもない金額が飛び交い、選手をダメにしていったのです。

これだけ毎年のように日本から主力選手がメジャーに流出する中で、日本球界が活力を維持しようと思ったら、やるべきことはパウエルを巡って争うことではないはずです。選手の実力を底上げしようと思ったら、裾野の拡大しかありません。ジャイアンツに代わる球界の盟主が現れないと無理ですかねえ。

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甲野善紀・田中聡著『身体から革命を起こす』新潮文庫

2008年01月27日 21時53分27秒 | スポーツ

以前、散ドラ諸君に「もっと足で地面をつかんで走った方がいい」と書きましたが、その時にトップアスリートの末続選手は、足を前に投げだすような走り方の取り組んでいるとも書きました。末続選手(及び高野コーチ)と直接関係はないですが、「ナンバ走り」に代表される日本伝統の武術の身体の使い方に取り組んでいる第一人者が、標記の甲野善紀氏です。甲野氏はウェートトレーニングを始め近代的トレーニング方法に批判的で、走り方も所謂陸上界の指導法を批判しています。但し、「ある程度まで」は、こうした近代的トレーニングは効果をあげ、甲野氏が取り組んでいることは誰でも出来ることではない「術」だとも言っています。ですから、管理人が散ドラ諸君に言ったことは、あながち間違いではないと思いますが、甲野氏の考え方は私たちの「思い込み」「常識」や「浅薄な知識」「固定概念」を考えさせられるという点で非常に有益です。今の散ドラ諸君にはちょっと早いけど、中学や高校で真剣にスポーツをする頃は、良い本です。指導らしきことに足を突っ込んでいる散ドラ父にも良い本です。

甲野氏(日本古来の武術の)考え方は、近代スポーツの考え方の対極にあります。近代スポーツは、テコの原理のように、体のどこかを支点にして、体をねじったり踏ん張ったり、足を蹴ったりして力を出すように理論構築されています。野球でもピッチング、バッティング、ランニング、フィールディングみなそうです。しかし、このようにどこかに力が集中するような体の使い方は負担がかかります。野球でも肩やヒジを痛めるケースが多いのはそこに力が集中するような力の使い方をしているからです。これに対して、甲野氏の考え方は、体のどこか一か所だけに力を集中させるのではなく、全身のいろんな部分をうまくバランスさせて使うことで、身体に負担をかけずに威力やスピードある体の使い方をしようというものです。こうした身体の使い方は、それぞれのスポーツでの所謂「正しい」動きとは違って見えるようですが、体に力は入っておらず、しかもスピード、威力に勝るといいます。武術は命に関わる技術ですから、どんな状況でも素早く動けなければいけませんし、攻める時もどこかに力が入っていたり、体をねじったりして相手に動きを悟られるといけないからです。しかし、そんな都合のいいことが出来るかよと普通は思います。だからこそ、甲野氏が実際に動いて見せると、驚き、感動を呼び、評判となっているのです。

とは言え、さっき言ったようにこれは簡単に出来ることではないようです。ですので、散ドラ諸君はまずは基本に忠実に練習してほしいと思います。そして、中学・高校などで一生懸命やっているのに結果が出ないなんて時にはいいかもしれませんね。

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駅伝、我が家の反省。

2008年01月23日 08時42分46秒 | 管理人のこと、雑感
今年の駅伝大会もいろいろありましたが、例年通り頑張る散ドラ諸君の姿が見られました。管理人は、コース役員と写真撮影を兼ね、丘を下ってくる観戦ポイントにいましたが、知らず知らずに大声が出てしまいますよね(基本的には、酔っ払った時以外は人前で大声を出すのは苦手なのですが…)。

翻って一人の父として見ると、今年は「はぁ~」でした。昨年は4年生ながら6分台に突入し、「来年は6分30秒だ」と発破をかけていたのに、6分30秒どころか、昨年の記録にも届きませんでした。しかも、だいぶ差を付けていた同級生や下級生に、追い抜かれるは、追いつかれるはで、いいとこなしでした。しかし、ここで嘆いていても何の発展もありません。ここで大切なのは、人間に与えられた貴重な能力である「反省」をすることです。

まず第一に本人の言い分としては、レース前に動きすぎて、走り始めてすぐに体が重かったとのことです。確かに、Bチームのレース中にもあっちこっちを駆けずり回っている姿を時折見かけました。順番が7番目と聞いた時に「2番目が良かったなあ」と言っていたのですが、要するに緊張するのでとっと走ってしまいたいのに、最後の最後まで緊張感を保たなければいけない状況が耐えられず、動き回ることで気持ちを紛らわしていたのでしょう。しかし、これもしっかり走り込んで本当の力を付けていれば、少々動いたくらいで消耗しないでしょうし、何番目に走っても力を発揮出来るはずです。

第二には、たすき掛けがなってないことです。Yコーチが撮ってくれた写真を見てビックリです。HPにアップしたもの以外にデータが破損してアップしていない写真もありましたが、殆どの写真でたすきをズボンの中に挟み込もうとしている姿が写っているのです。これではスピードは出ないは、体力は消耗するはでいいことは全くありません。これに対して、昨年まで毎年コウキと殆ど同じタイムで、今年も大きくタイムを縮めたコウスケは、非常に基本に忠実なフォームで走っていました。差が付くはずです。

そして、第三にして、もっとも重要なことは練習不足です。直前には多少練習もしたようですが、普段の遊びを含めて体を動かすことが少なすぎたことです。鍛え抜かれたトップアスリートならともかく、伸び盛りの小学生が昨年のタイムに届かないなんてことは普通ありません。しっかり練習をしてほしいものです。そして、本当にもっとも重要なことは、管理人ではなく、本人自身が「反省」することです…。ちゃんと見ろよ~。

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「管理人のひとりごと」1周年記念 & HPアクセス1万件!

2008年01月21日 22時10分38秒 | 管理人のこと、雑感
本日で「管理人のひとりごと」も1周年となります。そして、ホームページへのアクセスも1万件を超えました。20万件を超える中郷さんとは比べるべくもありませんが、管理人としては、感慨ひとしおです。気軽な気持ちで引き受けたのですが、HP管理人を引き継いだ3月に職場が変わり非常にストレスフルな環境になったので、週末の散ドラ活動とブログはストレス発散に欠かせなくなりました(念のために言っておきますが散ドラ諸君への喝はストレス発散ではありません…)。

散ドラ諸君の体力づくりはまだ続きますが、プロ野球のキャンプインは間近ですから、野球ネタにも困らなくなります。残り一年しっかり管理人を全うするつもりですが、願わくばもっともっと散ドラ諸君の活躍を伝えていきたいものです。ガンバレ!散ドラ諸君!

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サッカー、ラグビー。そして、野球。

2008年01月17日 23時23分51秒 | 散ドラ諸君への喝!
先週、上級生は体力づくりで4人ずつのチームに分かれてサッカーをしましたが、一つのチームはサッカーが分からず攻める時に後ろの方にかたまっていたり、守りの時に相手をマークせずに一方的にやられていました。もう一方は、逆に一方的に攻めていましたが、管理人が見かねて相手チームに加勢してからは、簡単に攻められなくなりました。別に管理人がスゴイと言いたいのではなく、守りが管理人一人しかいないのだから、誰かにパスすればいいのに、それが出来ていなかったということです。つまり、どちらもチームとして機能していなかったということです(それほど大げさなことではないかもしれませんが…)。

管理人がたびたび書いているラグビーはもっとはっきりとした陣取りゲームですから、いかに「味方の数を余らせるか」が勝負です。そのためにはチームとして動いて、一人でも多く相手を引きつけることが必要です。時には、個人技に優れた選手が強引に突破を図ることもありますが、成功するときもありますが、チャンスをつぶすこともあります。本当に優れた選手は突破を図ると見せて、二三人を自分に引き付けておいて、ギリギリのタイミングで味方にパスします。そうすると、味方の人数が余ってトライに結び付くのです。サッカーもラグビーも攻めの時は、相手がいないところに、守りの時は相手がいるところに、チームとして動くことが勝敗を決めるのです。

そして、野球ですが、攻める時に相手のいないところに狙って打つのは難しいですが、守りの時はちょっと形は違いますが、サッカーやラグビーと同じです。三遊間に球が飛んだらサードもショートも動くのは当然ですが、レフトもセンターもカバーに動きますし、ライトもファーストかセカンドのカバーに動きます。その他の選手も当然ボールに反応します。「オレが、オレが」や「誰かが、誰かが」ではなく、チーム全体で動くことが必要だということです。打つ時、自分のところにボールが飛んで来た時には、絶対にオレがやってやるという強い気持ちが必要ですが、他のチームメートをカバーするという考えや、他の人を生かすという気持ちがなければ、決して強いチームにはなれないということをしっかり考えてください。ガンバレ!散田ドラゴンズ!

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野球を楽しもう!

2008年01月14日 22時48分28秒 | 指導・育成のうんちく
前にも何度か「脳」について書きました。管理人は会社で人材育成の仕事をしている時に、心理学に興味を持ち結構勉強をしましたが、人の心理を考えていると、必然的に「脳」に行き着きます。人の心は脳にあるからです。脳というのは、他の臓器と違って非常に複雑でありながら研究が遅れていて、最近になって漸くいろんなことが分かってきました。それでもまだまだ分らないことの方が多いという未知の大陸であり、人間の中にある小さな宇宙と言えます。

脳は他の臓器と違って、いわば成長する臓器です。胃、腸、心臓、肝臓、腎臓など臓器はいろいろありますが、これらの臓器はそれぞれの「働き」があり、生まれた時から機能しています。それに対し、脳は何もしなければ、ただの細胞の塊です。脳は外部からのいろいろな刺激を受けて、神経細胞同士が複雑に結びつき、いろいろな働きをするようになるのです。検査機器が進化した最近になって、脳のどの部分がどんな役割を担っているかが漸く分ってきましたが、脳が厄介なのは、部分部分だけではなく、何憶という神経細胞が互いに結びついて相互作用をしているため、この部分がこうなったらこうなるという、一対一の対応関係にならないのです。

科学用語というのは本当に不親切で、外側うんたらとか、軸索とか訳の分からない言葉ばかりで何度読んでも憶えられないのですが、いくつか分っていることの中で、私たちにも理解出来ることがあります。それは、脳が大変な快楽主義者だということです。快楽主義というと、好きなことに遊び呆けているような悪いイメージがありますが、これは純粋に科学的なことです。つまり、脳は「楽しい」「快い」と感じることをしている時に活発に活動し、神経細胞同士が結びついていく(=成長する)ということです。「楽しい」というのは、何かが出来るようになって面白いということはもちろんですが、苦しいことも「やらされ感」ではなく、自分の身になっていると感じられるものだったり、達成感があれば「楽しみ」になります。

人はこうした刺激によって「脳」を育てながら成長していきます。散ドラ諸君も、野球を一生懸命楽しんで脳細胞を活発化させて、野球をマスターしていこう。一つ注意しておきたいのは、楽しむというのは適当にやるとか、いい加減にやるということではないからね。何かが出来るようになってうれしいとか、夢中になってやってみるとか。そういうことだからね。そういう風にがむしゃらにならずにクールなことが、最近の若者には格好いいことなのかもしれませんが、科学的にしっかり成長しようと思ったら、やっぱり「熱く」なった方がいいということです。

野球を楽しもう!それが上達への早道です。

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男のコミュニケーション

2008年01月11日 22時35分20秒 | 指導・育成のうんちく
コミュニケーションとは、情報のやりとりのことで、ただの言いっ放し(発信)ではなく、相手がしっかりそれを受け止め(受信し)、応えることです。電車などで見かけるおばさんの会話は、皆で好き勝手なことを話しまくって(発信しっ放しで)、とてもコミュニケーションには見えないのですが、女性は男性に比べコミュニケーション能力が高いと言われ、皆で好き勝手に言っているように見えて実はしっかり相手の話を聞いている(受信している)ようです。こんなことを言うと、フェミニストの人に怒られそうですが、これは女性が子どもを産み育てることと関係しているのではないかと思います。コミュニケーションに占める言葉の割合は10数%で、その他の表情、声の調子、仕草など別な要素が多くを占めていると言われます。そして、女性は男性に比べ、人の顔を凝視する時間が長いという調査結果もあります。生まれたばかりの赤ん坊は、言葉でコミュニケーションをとれないため、泣き声や声音や表情で、おなかが空いたのか、おむつが濡れて気持ち悪いのか、どこかが痛いのかを表現し、女性はそれを読み取らなければならないからでしょう。つまり、女性は言葉だけではなく、感情をも読み取ろうとしているのです。

その点、男は仕事から帰って新聞を広げ、カミさんが話しかけるその日の出来事に対し、上の空で「えっ、なんか言った?」とはよくある話です(もちろん、ウチは違うという人もいるでしょうが)。言い訳をするようですが、はるか昔の男たちは家族を養うために、狩りに出かけましたが、そこで必要なのは、どこで何が獲れるとか、どこにはどんな危険があるかという意味のある合理的な情報です。そうでなければ、獲物は獲れませんし、自分たちの命も危ういからです。かくして、カミさんの話に「えっ、何?」となるわけです。女性が日常の何気ない出来事を話すことで「気持ち」をやりとりしようとしているのに対し、コミュニケーションに「意味」を見ようとする男性は意味が読み取れず「?」と上の空になるのです。

これと同じで、男の場合、親子の間のコミュニケーションというのも、意外に少なくなりがちです。「今日学校で何があった?」「かくかくしかじか」「へえ~」で終わりです。我が家でも娘は自分からいろいろしゃべるのに対し、息子の方は口が重く、まさにそんな感じでした。それが野球を始め、父(管理人)も一緒に参加するようになって様相は一変しました。週に1回ですが、半日同じ体験を共有しているのです。会話が増えないはずがありません。その日のプレーや反省などを話し合うだけでなく、野球に目覚めた息子は、それまで見たこともない新聞をを読むようになり(もちろん、スポーツ欄だけですが)、野球年鑑は擦り切れるまで読む愛読書になり、息子の方からあれこれ野球選手の話をするようになりました(勉強はからっきしなのに、野球選手のプロフィールは驚くべき暗記力です。やはり好きこそものの上手なれです)。

夫婦の間を取り持つ存在として「子はかすがい(二本の木をつなぐための釘のこと)」と言いますが、野球はまさに「親子のかすがい」です。夫婦にしても、親子にしても、何かをかすがいにしなくてもコミュニケーションを取れるのが一番ですが、なかなかそうはいかないのが現実ですから、利用しない手はないですよね。「かすがい」は別に野球でなくてもいいわけですが、散ドラ父たちは息子が折角野球をしているのですから、野球を「かすがい」にしましょう。間違いなくコミュニケーションが増えますから。管理人が散ドラに参加し始めてから、一番実感していることです。

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いろいろなポジションにチャレンジしよう!2

2008年01月07日 23時56分02秒 | 散ドラ諸君への喝!
前にいろいろなポジションを経験して下さいと言いましたが、それは自分のいろいろな可能性を試す前に決めつけないでほしいからです。いろいろチャレンジした結果、最終的には自分に向いているポジションがあるでしょう。

某コーチや父母会長に言わせると、集中力がなく、どのポジションも務まらない子がピッチャーに向いているそうです。ピッチャーになると、否が応でもボールを投げることに集中しなければならないからだそうです。

これはこれで一つの見方でしょうが、一般論としては、ピッチャーは「お山の大将的な人」「アグレッシブ(攻撃的)な人」「頑固で自分の考えを貫く人」などが多いのではないでしょうか。ただ、ピッチャーという役割を、子どもの頃からずっと続けているうちにそういう風になったとも考えられるので、何とも言えませんが。古いところでは、金田正一、鈴木啓示、東尾修、江夏豊、堀内恒夫、星野仙一、最近では工藤公康、野茂英雄、上原浩治、井川慶などなど、代表的なピッチャーはそういうタイプのような気がします。周囲に気を遣う謙虚なピッチャーももいるかもしれませんが、あまり大物になりそうな感じがしません。これに対してキャッチャーは、女房役と言われるように、ある意味で我ままなピッチャーを受け止める包容力、忍耐強さが必要なような気がします(最近では、そういう女房は少ないでしょうし、そういうことを言うこと自体ジェンダーなどと非難されそうですが…)。これもピッチャー同様、昔からやっていて身についてしまったのかもしれません。しかし、後で身に付いたものにせよ、そういう資質が必要なら、そういう資質を持った人は向いていると言えるのではないでしょうか。キャッチャーでは、古いところで森昌彦(祇晶)、大矢、木俣、梨田、山倉、新しいことろで伊東、古田、矢野、城島、阿部などが代表格でしょうが、どっしり構えた穏やかな世話女房という感じですよね(野村監督も昔はそうだったのが、歳をとって意地悪女房になってしまったのかもしれませんね)。
身体能力の問題ではなく、キャラクターとしてポジションを語れるのは、あとはサードくらいでしょうか。サードの代表格は言うまでもなく長嶋茂雄であり、その理由も皆さんご承知の通りです。ドカベンの岩鬼、福島の星カズキ父などもその系譜ですね。あとのポジションは、キャラクターではなく、捕球のうまい人は一塁とか、守備範囲が広く球際に強い人が二遊間とか、足が速い人が外野とか、身体能力しか問題にならないような気がします。

こうして見ると、以前書いた「バッテリー」の主人公たちはまさに上に書いたような投手・捕手のキャラクターに当てはまります(だからこそ典型的な野球映画なのですが)。ただ、キャラクターや性格はあくまでそんな感じというレベルで、本当の向き、不向きは、肩の強さ、捕球、走力など、自分の身体能力の特徴がどこにあるかということでしょう。2007年度のシーズンが終わり、これから2008年度シーズンに向けてゼロからのスタートです。父母会長も言っていますが、2007年度は現5年生(新6年生)より4年生(新5年生)の方が旗色が良かったようです。しかし、それで諦めていたら何も始りません。また、小学生のうちは一年、一か月、一日ごとに成長があります。特に、小学校から中学校にかけての成長は著しいものがあります。5年生も4年生も、いろいろチャレンジして、いっぱい競争をして、自分の力を最も発揮出来るポジションを見つけてください。

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大学ラグビー選手権大会準決勝

2008年01月05日 23時18分54秒 | スポーツ
今年は正月に休めたので、大学ラグビー選手権準決勝を見ることができました。甲子園でも準決勝が一番面白いと言われますが、今年の大学ラグビー準決勝も面白い試合でした(強豪関東学院が不祥事で欠場したことも影響したでしょうが)。

まず第一試合の慶応対明治はお互いの持ち味を出し合った好ゲームとなりました。選手補強が十分に出来ない慶応は、低く飛び込む伝統の魂のタックルで明治の出足を止め、自慢のバックス(後ろに陣取る足の速い人たち)で前半にトライを重ねリードを奪い、対する明治はこれまた伝統の重戦車と呼ばれる自慢のフォワード(スクラムを組む太った人たち)がスクラムやモールで慶応フォワードを文字通り蹴散らし、トライを重ねました。ラグビーでは、バックスが強い、フォワードが強いなどのチームの特徴が出ますが、ここまで如実にチームの特徴を出し合った試合は見たことがありません。34対27で慶応が勝利しましたが、今年両校の試合は二戦とも同点引き分けで、本当に互角の一戦でした。

第二試合は、早稲田対帝京でした。早稲田はここ数年、サントリーに戻った清宮監督の卓越した指導とフォワード・バックスともに優秀な選手を揃えた選手層の厚さで、一年ごとにチーム力が大きく変わる学生スポーツには珍しく憎いほどのバランス・強さを誇り、リーグ戦でも帝京を圧倒しました。しかし、今回はチームの支柱であるFB(バックスの最後に陣取るしんがりのような人)五郎丸をケガで欠き、いつもの早稲田の精彩を欠きました。バックスには低学年の選手が多く、能力はあっても「支柱」とはなれませんでした。対する帝京は、慶応のようにラグビー最大の防御である素早いタックルで早稲田の攻撃を阻み、攻撃面では決定的なチャンスはなかなか作れなかったものの、ここ数年大学ラグビー界に君臨する早稲田を12対7と1トライ・1ゴール差まで追いつめたのです。

このようにチームの持ち味をしっかり出すことが大切なこと、圧倒的に強いチームでも「絶対」はないことは、野球でも言えます。散ドラ諸君も、自分たちの持ち味をしっかりと出して、強豪チームにも臆せず戦っていこう!

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2008 散ドラ活動集大成の一年!

2008年01月04日 22時22分34秒 | 散ドラ諸君への喝!
平成20年になりました。平成が始まる一年前の昭和63年に社会人となった管理人としては、平成ももう二十年かと感慨深いものがありますが、ここで言いたいのはそういうことではありません。散ドラは今後も新たな部員を迎えて成長していくでしょうが、平成20年は、管理人として、一人の父として、散ドラ活動の集大成の一年となるということです。

最も大切なのは、それぞれが集大成と呼ぶにふさわしい達成感を持てるかどうかです。それは決して成績だけではありません。もちろん、成績がいいに越したことはありませんが、どんなに頑張ったからといって必ず成績がついてくるわけではありません。客観的に見て今年の新チームが抜群の成績を挙げるとは自信をもって言えませんし(もちろん、可能性はゼロではありませんが)、これまで散ドラが強かった時期でも、土日午前中だけの散ドラでは際立った成績を残すことはなかったのですから。

しかし、大切なのは、成績自体ではなく、自分たちがどれだけ頑張れたかです。成績に違いはあるでしょうが、10の力を持ったチームが15になるのも、5のチームが10になるのも、0のチームが5になるのも、管理人は同じだと思います。頑張れば伸ばせる力を出し切らないことが一番心残りになると思います。悔いの残らないよう、しっかり力を出し切ってください。もう一つ、今年6年生になる散ドラ諸君はお互い切磋琢磨しながらも、しっかり相手を思いやりチームワークをとってほしいと思います。前にも書きましたが、チームの勝利のために激しくやり合うのは大いに結構ですが、そうでなくただバラバラなだけではチームの力にまったくなりませんし、下級生の手本ともなりません。一流の野球選手が皆そうであるように、「チームのためにどうすればいいか」=for the teamでやってほしいと思います。

と、ここまでは散ドラ諸君(及び倅)へのメッセージです。管理人自身としても、今年は全力投球で燃え尽きます!そして、散ドラを卒業出来ればいいのですが…。不完全燃焼だと、尾を引いてズルズル居座るかもしれません。

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