八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

大谷翔平選手のすごさについて改めて考える。

2021年08月20日 22時04分36秒 | プロ野球・高校野球

大谷翔平選手が両リーグ最速の40号を打ち、自己最長の8回まで投げ自己最多の8勝目を挙げました。大谷翔平選手のすごさについては、これまでにも何度も書いていますし(「SHOTIME!大谷翔平”完全未遂”」など)、今年も毎日のように報道され、今更とも思いますが、改めて考えてみたいと思います。

 

直接関係ない話ですが、今何かを書こうとすると、どうしてもコロナ禍の話になってしまいます。そんなこともあり、本当だったら、もっと大谷選手のことを書いていたと思うのですが、なかなか書く機会がありませんでした。

 

新型コロナウイルス発生は誰の責任でもありません(誰かが意図的に作ったものでなければ)。しかし、発生してからの言動については、然るべき立場の人には然るべき責任があると思います。菅首相や、小池知事の発言は、言い訳や自己保身ばかりですし、やっていることは、場当たり的だったり、後手後手、アリバイ作りのようなことばかりです。今までで一番の感染爆発の第5波ですら、欧米各国に比べれば感染者がはるかに少ないのに医療体制がひっ迫するのはなぜか?、最初の段階では仕方がないとしても1年半経ってもお願いだけなのは何故?、オリンピックが感染拡大の直接の原因でないとしても、楽観バイアスを引き起こしたのではないか?、オリンピックがやりたかったら、もっと違う言動が必要だったのではないか?、この危機的な状況で今更酸素ステーションですか?、代々木のパブリックビューイング会場の有効活用はどうなったのですか?、50代の私がまだワクチン終わっていないのに27日から若者に予約なしで接種って本当にできるのですか?、などなど、国民、都民には疑問だらけです。

 

最初に書いたように、コロナ発生には誰も責任はありませんが、2020年1月に社会問題となってから1年半以上経つのに、「もっとやるべきことがあったのではないか」、「コロナ自体はなくせなくても、出来ることがあったのではないか」というのが、国民、都民の正直な声ではないかと思います。少なくとも私はそう思います。

 

この「やるべきことをやる」、「自分がコントロール出来ることに集中する」というのは、私が尊敬する松井秀喜さんの信条です(「自分でコントロール出来ることに集中する!」)。大谷翔平選手のすごさというのも、まさにこの自分が必要だと思う「やるべきことをやり」、外部の雑音がどれだけ大きくても「自分がコントロール出来ることに集中する」ことが出来ることでしょう。

 

高校卒業時にメジャー挑戦を表明した時から、それはそれは多くの外野の雑音があったと思います。曰く「二刀流など無理だ」、二刀流が出来ることを証明してからも、曰く「投手に専念した方が良い」、メジャーにわたってからも現地メディアからも、曰く「二刀流どころか、メジャーではどちらも通用しない」、今年ホームラン量産するようになってからは、曰く「打者に専念した方が良い」、少しスランプ気味なら、曰く「休んだ方が良い」、アメリカ以外の出身者がメジャーリーグの顔になっていることに対しては「英語を話した方が良い」などなど、数えきれない言動がありました。

 

しかし、大谷翔平選手はそんな雑音どこ吹く風という涼しい顔でプレーをしています。野球が好きでたまらないという野球少年そのままです。誰かに期待されるからでも、義務でもなく、彼にとっては、投げて、打って、走ることが好きだからやっているだけなのでしょう。お金にはほとんど頓着していないようですし、プライベートで変な話どころか野球以外のことがまったく伝わってこないように、ただ好きなだけでなく、本当に野球のことしか頭になく、野球がうまくなるためだけに没頭しているのでしょう。しかし、それをあの次元で実現しているのが本当にすごいことです。野球の本場アメリカのメディアも大谷選手を形容する言葉を失っていますし、巨額の金が動き、データ分析全盛のメジャーリーグにあって、「ベースボールの本質」は何かと改めて考えさせられているようです。日本の野球少年が、本場のベースボールにその本質を思いださせるなんて、痛快すぎますね。しかも、本人の言葉によれば、これでまもまだリハビリの途中ということで、前にも書きましたが、本当にマンガ超えで、どこまでも想像の上を行く大谷翔平選手です。

 

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東京オリンピック、選手に拍手を!しかし、…

2021年08月05日 23時52分31秒 | スポーツ

早いもので、東京オリンピックも既に最終局面となっています。日本選手の活躍は目覚ましく、金メダルも、総メダル数も過去最多となっています。序盤で勢いを与えた柔道、13年越しで連覇したソフトボール、中国を破って初の金に輝いた卓球混合ダブルス、過去最強と言われたサッカー、予選落ちした内村抜きで臨んだ体操、決勝進出を果たした野球などなど、時間のある時は、私もいつものようにテレビ観戦をし、選手たちの活躍に一喜一憂しました。

 

しかし、いつもと同じようには、入り込めていない自分がいます。それはもちろん選手のせいではありません。一つには、この前に書いたようにこのオリンピックが始まる前にいろいろありすぎ、しかも、選手ではないダメな大人たちのくだらない思惑が透けて見えすぎて、純粋なスポーツの祭典として見られないということがあります。

 

もう一つは、コロナ禍がいろんな影響を及ぼしていることです。無観客についても、国内外の選手からもいろんな意見が出ました。それは観客がいた方が良いに決まっていますし、他のスポーツの試合を有観客でやっている中、無観客は違和感があります。しかし、それもこれも、それまでの場当たり的なコロナ対策をしてきた為政者たちの責任です。人流の抑制が必要と言って映画館や百貨店に休業要請をしておいて、オリンピックは別だなどとは誰も思えません。本当にアスリートや国民のためを思って、オリンピックを有観客でやりたかったら、もっとエビデンスベースでやれることがあったはずです。結局、自分たちの保身のためにオリンピックを開催したかっただけだということが透けてしまっていました。

 

もう一つは、本来平和の祭典であるはずのオリンピックがむしろ対立や争いを助長しているように見えることです。そして、これもコロナが影響している面もあるかもしれません。本来、観客も試合の一部をなし、チーム対チーム、選手対選手の一対一の関係ではない空間を作り出しますが、観客がいないことによって、一対一の対立を先鋭化させてしまうのかもしれません。また、コロナ禍によるストレスは、人の心の許容度を下げてしまっているのかもしれません。今大会では、アスリートへのSNSでの誹謗中傷、韓国放送局の不適切コメント、選手のマナー違反などが目立ったように思います。残念なことです。

 

そして、とどめが河村名古屋市長です。直接オリンピックとは関係ないですが、東京オリンピックを巡るゴタゴタと同根の問題のような気がします。既に報道されている通り、非常識極まりなく、デリカシーのかけらもない行為です。当然のごとく、批難ごうごうとなり、謝罪のコメントを出し、今日謝罪会見もしました。しかし、そのいずれも、心から謝罪しているようにはまったく見えず、今もって何が悪かったか分かってないようです。この感受性のなさ、想像力の欠如がこの人の本質なのだと思いました。どちらかというと、改革派的な政治家として訴求していたと思いますが、実態は東京オリンピックをダメにした人たちとまったく変わることがないと思います。

 

そんなこんなで、なかなか心から楽しめない東京オリンピックですが、全力で戦う全世界のアスリートたちに拍手を送りたいと思います。

 

 

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