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また、プロ球団からアマチュア選手への金銭供与が発覚し、問題となっています。「一場問題」で止めることを申し合わせたのに、こうしたことが無くならない原因ははっきりしています。「希望枠」という名の自由競争枠があるためです。ドラフト制度が導入されるまでは、こうした金銭授受は半ば常識のように行われていたと聞きます。売り手と買い手がある市場の経済原則で、需要(欲しがる球団)が供給(選手)より多ければ、価格が高騰するのは当然です。こうした問題を是正するために、ドラフト制度が導入されたのです。
ところが、この制度に職業選択の自由などの問題を提起したのが、「江川問題」です。すべての国民は職業を自由に選択する権利をもっているのに、なぜプロ野球は自分が入りたい球団に入れないのかという論理です。こうした議論を主導したのは、もちろん球界一の人気球団で自由競争であるほど有利な巨人で、巨人戦に依存する他球団も巨人の意向に正面から反対することも出来ずに、ドラフト制度を空洞化させる「逆指名制度」が導入されたわけです。ところが、この逆指名制度(今で言う希望枠)も高校生には適用されず、高校生には球団選択の自由がないという説明のつかないヘンな制度なわけです。現在の制度を維持させたい一部の人気球団の主張は次の二つに集約されると思います(はっきりそう言っているかどうかは別にして)。
1.なぜ、野球選手に職業選択の自由がないのか。
2.自由経済社会で、なぜプロ野球だけが、選手獲得で自由競争ができないのか。
1.については、高校生には現在も選択の自由がないという矛盾がありますし、そもそも球団を選べないというだけでプロ野球という職業を選択する自由はあり、この論理は成り立ちません。2.についても、自由経済社会では利益が出ない企業は市場から退出を迫られるにも関わらず、日本のプロ野球はほとんどの球団が赤字であるにもかかわらず、親会社からの宣伝費という名の補填を受けて存続しており、自由経済の原則が働いていません。これは、プロ野球が「ファン」という特別なステークホルダー(利害関係者)なしには存在し得ない企業であり、利潤追求だけが目的ではないからにほかなりません。
であるならば、尚のこと、「ファン」を第一義に考えた運営をしなければ、プロ野球は存在し得ないということを、球団も選手もそろそろ本当に考えるべき時期にきていると思います。アメリカではこうした矛盾を解消するために、完全ウェーバー制ドラフト(下位球団から指名)を採用し、選手に球団選択の自由がない代わりに、比較的短期間でのFA制度があるのです。しかし、アメリカも労働組合の力が強すぎて、年俸の高騰は日本以上であり、すべてが良いとは言えません。イチロー・松井・松坂のように、お金ではなく、自分のアスリートとしての限界を知るために、常に高い目標を目指す選手もいますが、本当の価値以上の報酬を受け取り、おごっている選手もいないとは思えません。
すでに子どもの間では野球以上に人気があるサッカーのJ1選手で1億円プレーヤーがわずかしかいないというのは、どう考えてもおかしな話です。物価が違うといっても、日本中の話題を一身に集めていた長嶋・王の両選手でも1億円プレーヤーではなかったのです。貧乏人のひがみのようですが、普通に考えれば、高いお金を払っても見に行きたくなるプレーをし、その入場料(や放映料)が選手の対価(給料)となるのが当然であり、「ファン」が払うお金以上の報酬を払って球団が赤字になっているような球界では、いくら親会社が赤字補填をしていても、いずれ「ファン」に愛想をつかされてしまうのではないかと思います。野球が好きで、野球をやっている子どもたちを応援したい管理人としては、そんなふうになってほしくはないと思います。
親会社・球団・選手すべての球界関係者が、そろそろ目を覚ましてほしいと切に思います。