学校施設開放の中止で散ドラ活動は出来ず、中学校の部活動も中止で横中の試合観戦も出来ず、走るほかにすることがありません。勢い、テレビで震災報道を見ることが多くなります。
被災地の状況などを見ると、本当に心が痛みます。人の命の重さに違いはないものの、それでも、母を探す女の子の姿を見た時や、子どもや孫を失った人の話を聞くと、いたたまれない気持ちになります。
一方で、今回のいろいろな騒動を通しても学ぶこともたくさんあります。計画停電が始まってから、電気は空気のように当たり前にあるが、人間の体に張り巡らされた血管のように、実はとても繊細なバランスの上に成り立っているものであり、また、すぐ隣でも血の巡り方は全然違うということを、走りながら身を持って実感しました。
そして、今日、東京都の金町浄水場から規制値を超える放射性ヨウ素が検出されたことが発表されました。金町浄水場と言えば、東京の東端に位置し、寅さんで有名な葛飾柴又や矢切の渡しのすぐ傍です。利根川・江戸川から取水し、かつては不味い水の代名詞でしたが、水質改善と浄水技術の向上で、近年は「東京水」として売り出すまでになりました。
今回の問題で、東京都は水を供給している地域で、乳幼児は水道水を摂取することを控えるよう呼びかけました。その地域は、東京都23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市なのだそうです。
意外や意外、東京の東端から多摩地域の町田市・多摩市まで供給していたんだと思った一方、では、八王子は?と思いました。しかし、今回のニュースでアクセス殺到のようで、東京都水道局にはつながりません。
ウィキペディアで見ると、東京の浄水場はほかに、荒川から取水する朝霞浄水場と多摩川から取水する小作浄水場の2ヶ所があるそうです。八王子市は、いずれも「一部」となっているので、我が家がどちらか分かりませんが、朝霞の方は23区を中心として東京都の中部であり、小作の方はあきる野、青梅、東大和、武蔵野など東京都の西部のようなので、小作の方なのかもしれませんね。
いずれにしても、自分たちの地域がどこから電力や水道やガスを供給されているのかということを知ることも大事なことだと、今回のことで思いました。
ちなみに、ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要な必須元素で甲状腺にたまるため、原発事故などにより放射性ヨウ素が放出された時には、甲状腺ガンの危険性が高まるそうです。先日、国の指示がないままヨウ素剤を配布をして問題になりましたが、これは放射性ヨウ素を吸収してたまる前に、安定的なヨウ素剤の服用してためておくと、効果があるからということで実施されたことです。
ただし、今回の水道水のようなレベルでは、大人はまったく問題がないレベルだということですし、ヨウ素に関しては、もともと地域差が大きいのだそうです。ヨウ素は海藻などに多く含まれるため、日本人などにはかなり甲状腺に蓄えられており、それほど吸収率が高くなく、逆に大陸の内陸部などではヨウ素不足で甲状腺異常になることが多いそうです。
チェルノブイリ事故の際は、もともとヨウ素不足な地域だったため、事故によって放出された放射性ヨウ素を非常に多く吸収し、甲状腺ガンが非常に多く発生したのだそうです。
知らないということは、いろいろな不安やパニックを起こします。逆に、いろんな知識を持てば、冷静な行動が出来ます。まだまだ、危険は去りませんが、冷静な行動をとりたいですね。