ウズベキスタンとの親善試合で、5対1の大勝です。前の試合から、大幅に選手を入れ替え、あらゆる選手に扉が開かれていることを示しつつ、今日も途中交代で入った柴崎、宇佐見、川又といったフレッシュな面々が後半に続々ゴールをあげたことが大収穫だったのではないでしょうか。
本当にハリルホジッチ監督は、「残り物には福がある」だったということが実感されます。やはり、日本は組織だった欧州サッカーが合っていると同時に、選手を鼓舞する人間性がある監督が合っているという気がしますね。
そして、ハリルホジッチ監督の現時点での最大にして、もっとも効果的な決断が、遠藤保仁を外したことではないでしょうか。遠藤選手が素晴らしい選手であることは間違いがありません。これまでも厳しい局面で何度も試合の流れを変えて勝利に導いてきた実績があり、余人をもって代えがたい選手です。しかし、だからこそ、遠藤に頼りすぎてきたのも事実だと思います。
何の戦略もなく、そうした要を外すとチームは機能を失いますが、しっかりとした信念を持って重石を外せば多くの若葉が伸びていくのだと思います。前者がアギーレ監督であり、後者がハリルホジッチ監督なのだではないかと思います。
今日の試合では若い柴崎が躍動しました。前の試合では、山口蛍が躍動しました。長らく日本のボランチは、遠藤・長谷部の二枚看板でしたが、この二人が不動でいる限り、山口や柴崎の出番はなかったわけです。それが今回、あえて遠藤を外したことで、これらの若手がググッと伸びてきている感じがします。
フォワードでも、ベテランの岡崎が存在感を発揮する一方、宇佐見、川又も代表初ゴールをあげ、いい相乗効果が出ています。
試合をするのは選手ですが、同じ選手たちがこのように良い化学反応を起こし、全然違った結果をもたらすのは、やはり監督のマネジメントの手腕ですね。これからの進化が楽しみです。