市民ランナーの憧れの舞台である東京マラソンで、市民ランナーの川内優輝選手が、2時間8分37秒で3位に入りました。既に報道されているように、2時間9分30分を切り、日本人トップとなり、世界選手権の代表切符まで手にしました。あっぱれです。
ただ、本当にその辺を走っている市民ランナーとは違って、大学時代は学連選抜(本選に出場できない大学からの選抜チーム)として2度箱根駅伝に出場し、区間6位、3位となるなど実力派で、実業団に入っていないという意味での市民ランナーです。
しかし、月間の走行距離は600kmと実業団選手の半分強しか出来ず、費用も自腹で賄うしかありませんし、優れた指導者やトレーナーがいるわけでもなく、環境はまさしく市民ランナーです。そんな中で、練習にさまざまな工夫をこらし、レース終了後にはいつも医務室に担ぎ込まれるほど「死ぬ気で走っている」という気構えが、今回の快挙につながったのでしょう。
長距離は才能もさることながら、努力がものをいう競技だと言われます。だからこそ、多くの市民ランナーが経験のあるなしにかかわらず、年齢にかかわらず、走ることの魅力に取りつかれ、走り続けるのでしょうね。それは仕事でもなく、強制されたものでもなく、純粋に自らの意思で行うものです。川内選手も、実力があったとはいえ、今回の快挙は、まさに「努力は裏切らない」という長距離の鉄則を証明していますね。
元気がある女子に対し、日本男子長距離陣は長らく不振を続けています。今はベテランの藤田敦史(富士通)が2時間6分台の日本記録を出した時には、これからどこまで伸びるのかと思われましたが、その後故障に苦しみ、遂にかつての輝きを取り戻すことはありませんでした。そして、最近の日本マラソン陣は、2時間6分台どころか、2時間8分台も滅多に出ない体たらくです。世界のマラソン界がどんどん高速化しているのにです。そんな中での市民ランナー川内選手の活躍は、強烈なカウンターパンチになりました。まさに「喝っ!」です。
しかし、実業団の半分とはいえ、月600kmとは…。単純計算で毎日20km走る計算です。普通の市民ランナーはそんなには走りません。横中PTA会長は、月300kmが一つの目安だそうです。私は月200kmが目標ですが、昨年は5勝7敗と五分以下の確率で、なおかつ駅伝出場が決まった10月以降5ヶ月連続未達成です。
「努力は裏切らない」ということを身をもって実証するには、まず努力しなければなりません。しかし、時間のやり繰りをするのが大変で、月300km走ろうと思ったら、今のように帰宅後に走るのではなく、朝5時起きして走るしかありません。今の自分にはとてもそんな早起きは出来ませんが、昨日の祇園での飲み会で、Yコーチが「年をとると早く目が覚めるようになる」と言っていたのが希望です。
よく聞く話ですし、本当にそうなればいいんですが、ちょっと半信半疑でもあります。確かに、若い頃のようにずっと寝続けることは出来ません。寝続けることにも体力がいると言いますからね。ですから、休みの日でも普通には目が覚めます。しかし、早く起きようとすると一苦労です。年を取るのはネガティブにとらえられますが、ちょっと年を取ることに期待です。そして、年をとってからも「努力は裏切らない」長距離をこれからも楽しんでいきたいと思います。
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今日のジョグ
雨はあがっていましたが、完全に気持ちが休養モードでお休み。ということで、今月も目標未達成で、
156kmに終わりました。