東京六大学野球は、早慶戦に勝った方が優勝という早慶戦決着になり、土曜日は早大のエース斎藤佑樹に対し慶応が僅差で先勝し王手をかけましたが、日曜日は早大が福井・大石のリレーで慶応をかわし、1勝1敗のタイとなり今日を迎えました。
泣いても笑っても決着がつく今日の試合では、キャプテン斎藤佑樹が再度登板しましたが、本来の出来とは程遠かったらしく、6対4で慶応が勝利し、11季ぶりの優勝を飾ったそうです。斎藤、大石、福井というドラフト候補のタレント揃いの早大を破っての11季ぶりの優勝には価値がありますね。
斎藤佑樹については、ちょうど一年前にも書いていました(「斎藤(早大)…では誰?という感じですね」)。話題先行だった佑ちゃんの正念場について書いていますが、キャプテンとなった今シーズンは昨季よりは良いようですが、それでも春季も2勝どまりです。ドラフト前評判でも同期の大石や、中大の剛速球投手沢村の方が上をいきつつあります。今度の秋は本当に正念場ですね。
一方、11季ぶりに優勝した慶応は、元プロ選手・コーチだった江藤省三を監督に迎えての優勝です。もちろん、優勝した最大の原動力は個々の選手でしょうが、コーチとしての評価が高い江藤監督の力も寄与したことは間違いないでしょう。沢村投手が注目される中大も、元プロ選手だった高橋良昌(善正)監督が率いて注目されていますが、プロ・アマの垣根が緩和されてから、少しずつこうした例が増えています。過去の因縁から距離があるプロ・アマですが、野球全体の発展のためには、プロの技術をアマに伝えることは絶対に必要です。相互に歩みよって、こうしたいい動きがもっともっと広がってほしいものです。