6年生の試合もあと残すところわずかとなりました。現6年生は、1~2年生から入団したベテランも多く、上の世代の人数が少なかったことから、3~4人は4年生からレギュラーとして試合に出場してきました。また、4年生以下で行われた下川練習リーグにも参加してその他の選手も試合経験を積みました。そんなことから、結果だけではなく、一人ひとりの成長と楽しく野球をすることを目的とする散ドラには珍しく、結構上位進出を期待された世代でした。
その結果をどう見るか…は、今日のテーマではないので、置いておきます。今季を見ていて感じるのは、4年頃から試合に出ていたメンバーと6年生になってレギュラーになったメンバーのこの一年の成長度合の違いです。
4~5年生から試合に出ていたベテランたちは、どれだけ上手くなるんだと期待されましたが、(失礼ながら)それほどの伸び方はしていないと思います。もちろん、部分的にはエラーしないようになったり、シュンスケが打撃開眼したりということもありましたが、彼らが2~4年生くらいにかけての成長度合に比べると、はるかにゆるやかだったように思います。
一方、6年生になってレギュラーとして出場するようになったメンバーは、試合に出るようになったこの一年でかなり伸びたと思います。
筆頭はミノルでしょう。入団当初から足の速さは目立っていましたが、打つのも投げるのも弱々しく、その足を活かせるかと心配しましたが、試合に出るごとに自信をつけ、足だけでなく、打つ方でも体を使って強く叩くことも出来るようになり、足を使ったバントヒットなど小技と使い分けが出来るようになり、攻め方の種類が増え、先頭打者としての役割を十二分に果たしました。
入団は比較的早かったものの、体が小さく6年生になるまでレギュラーになれなかったソウタも、試合に出るたびに成長しました。もともと外野フライを捕ったりするのは上手でセンスはありましたが、いかんせんパワー不足でした。しかし、打撃でも自分なりに考えて取り組んでいることは周りからもよく分かり、いずれ結果を出すと思っていましたが、今年はきれいなクリーンヒットも見せてくれましたし、守備でもピンチを救う場面がありました。
コウタもかなり個性的(?)な打撃と守備(送球)ではありますが、自分なりのやり方でしっかり結果を出しています。打撃でも下位から得点のチャンスを作ったこともありますし、特に良かったのは守備面でしょうね。結構、大事な場面でコウタのところに飛ぶ場面がありましたが、私が見る限りエラーはなかったように思います。
ということで、1が10に伸びる子も、1が2にしか伸びない子も、伸びしろは人それぞれであり、大切なのは努力することだと思いますが、普通の小学生だと、伸びる時期の早い遅いはあっても、だいたいみんな同じくらいまで伸びてくると思います。
もちろん、これは小学生の話であって、これから体が大きく変わってくる中学生になると、またまた違う伸びしろが出てきます。大切なのは、自分が持っている伸びしろをしっかり伸ばしていく努力を出来るかどうかです。散ドラ歴の長いベテラン諸君を見ていると、野球を(小学生レベルとしては)よく知っている反面、自分たちの実力を過信しているのではないと思うことがあります。それが、この一年の伸び方の緩やかさにもつながっていないでしょうか。
ライバルがたくさんいる強豪チームでは、ライバルの存在が自分の伸びしろを限界まで伸ばしてくれる原動力になります。レギュラーが保証されているかのようなチームで自分の伸びしろを伸ばそうと思ったら、ライバルは自分自身ですね。自分を甘やかさずにどれだけ自分を鍛えられるか。自分が好きなことばかりするのではなく、自分が苦手な部分をどうやって克服するのか。最後の最後は、やはり自分がやるか、やらないか、です。
がんばれ!散田ドラゴンズ!!