八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

怪物2!

2016年11月29日 08時33分20秒 | プロ野球・高校野球

先日のNPBベストナインの発表で、日本ハムの大谷翔平選手が史上初めて投手と野手(DH)での同時受賞を果たしました(投手111/245票中、DH190/245票中)。

 

こんなマンガのような選手はベーブルース以来なので史上初めてなのも無理はないのですが、そもそも記者の投票で決まるベストナインでは、同じ選手の重複投票が禁じられていたため、これまではどんなに投打に優れていたとしても同時受賞は不可能だったそうです。それが9月下旬に、投手と野手に限って重複投票を認めるように制度改正をして今回の受賞につながったのです。その制度を改正したのが誰かと言えば、投票する記者会ですから、今回の受賞もある程度想定されたものだったと言えるでしょう。まさに大谷翔平のための制度改正であったわけです。経験豊富な記者たちをもワクワク、ドキドキさせる、そんな選手ですね。

 

そして、昨日、MVPと新人王の発表があり、これまた大谷翔平がMVPを獲得しました(1268票、2位レアード298票、3位中田190票)。圧倒的な票で文句ない受賞です。

 

投手、打者とも規定打席には達しませんでしたが、10勝4敗 防御率1.86、3割2分2厘 22本塁打 68打点という投打の貢献は計り知れませんし、ここぞの場面での活躍も目立ちました。本当に怪物です。

 

冗談のように、15勝・20本塁打、20勝・30本塁打などと書きましたが(「怪物!」)、15勝・20本塁打なんて本当にすぐ手の届くところにあります。今季は出足で少しもたついたのと、終盤マメをつぶして登板回避が続きましたが、それがなければ十分15勝・20本塁打はあり得ました。本当にどこまで常識を塗り替えていくのか想像もつきません。

 

ちなみに、新人王では、我らが(?)高山俊選手(阪神)が獲得しました。途中、プロの壁に当たった時期もありましたが、それを乗り越え、136安打 2割7分5厘 打点65は立派な数字です。来年はさらに飛躍することが期待されます。

 

大谷並みの怪物はなかなか出てこないでしょうが、こうした選手に触発されて、プロ野球界も活性化するといいですね!

 

 

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早実、選抜出場確実も…

2016年11月05日 22時38分36秒 | プロ野球・高校野球

先日の都秋季大会決勝で、早稲田実業が日大三高を破り、春の選抜大会出場を確実としました。キャプテン清宮幸太郎は、衝撃デビューの1年夏のあと、2年時は春夏と出場を逃していただけに、やっと甲子園の舞台に帰ってきたという感じですね。

 

しかし、そう喜んでばかりもいられません。

 

決勝での清宮は、何と5打数5三振でした。左腕の桜井投手のスライダーにまったくタイミングが合っていませんでした。桜井投手もいい投手には違いないでしょうが、超一流というレベルではありませんでした。その投手に5三振というのは、少々心配が残ります。

 

一時のスランプならいいですが、この手の投手が苦手ということになると、ちょっとこれから大変になりますね。甲子園はもちろんのこと、プロという世界の視界が曇ってきます。春まではまだ5ヶ月あります。どう修正してくるかで真価が問われますね。

 

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李淳馹著『ラグビーをひもとく 反則でも笛を吹かない理由』集英社新書

2016年11月02日 20時08分26秒 | スポーツ

だいぶ前に野球以外で一番好きなスポーツは何かと言えば、ラグビーだと書きました(「野球とラグビー」)。昨年のラグビーW杯の大活躍で俄かファンも増えたと思いますが、体育で高校1年からラグビーをやっているので、俄かファンよりは多少ラグビーに精通している自負はあります。

 

それでも、ラグビーのルールは難しく、また、ルールは分かっていても、何故なのかは分からないことも多々ありました。そんな時にこの本を見かけたので、早速買って読みました。著者は、自身も選手としてラグビーをプレーし、今はレフリーを務めているそうです。「ラグビーをひもとく」というだけあって、ラグビーの歴史から、何故なのかということがよく分かりました。

 

 

ラグビーは、エリス少年がフットボールの試合中にボールを持って走り出したことに始まるというのは、有名な話ですが、この「フットボール」が曲者で、大きな誤解をされているそうです。ここでいうフットボールは、今のサッカーではなく、サッカーやラグビーのルーツである祭として行われていたフットボールのことなんだそうです。この祭としてのフットボールから、手を使わないサッカーと、手を使いタックルも行うラグビーに分かれたのだそうです。

 

レフリーの世界には、「ルールよりゲーム」という言葉があるそうで、ルールだからと厳格にジャッジするのではなく、ゲームの流れを大事にするのがラグビーの本質とのことです。それを表わすのが、ラグビー憲章の次の言葉です。

 

「競技規則はプレーをする上で楽しく、見る上でおもしろいゲームのための枠組みを提供する」

「この適切なバランスを達成するために、競技規則は常に見直されている」

 

この目的のためにルールがあるのであり、ルールが目的化するのは、ラグビーの本質ではないということです。いかにプレーを継続させて、面白いゲームを作り出せるかがレフリーの役割であり、そのためにルールもどんどん変わってきています。

 

確かに、私がラグビーを知った頃は、トライは4点でしたが今では5点です。そして、ラインアウトでのリフティング(キャッチャーを持ち上げること)も昔は反則でした。その他にも、さまざまなルールが規制としてではなく、プレーを安全に、かつ継続させて面白くするために考えられているということがよく分かりました。

 

ストライク・ボール、アウト・セーフを判定する野球の審判とは、だいぶ役割が違いますが、学童野球の場合は、時にラグビーのレフリーのようなジャッジをすることが必要な場面もあるような気がします

 

 

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