先日のNPBベストナインの発表で、日本ハムの大谷翔平選手が史上初めて投手と野手(DH)での同時受賞を果たしました(投手111/245票中、DH190/245票中)。
こんなマンガのような選手はベーブルース以来なので史上初めてなのも無理はないのですが、そもそも記者の投票で決まるベストナインでは、同じ選手の重複投票が禁じられていたため、これまではどんなに投打に優れていたとしても同時受賞は不可能だったそうです。それが9月下旬に、投手と野手に限って重複投票を認めるように制度改正をして今回の受賞につながったのです。その制度を改正したのが誰かと言えば、投票する記者会ですから、今回の受賞もある程度想定されたものだったと言えるでしょう。まさに大谷翔平のための制度改正であったわけです。経験豊富な記者たちをもワクワク、ドキドキさせる、そんな選手ですね。
そして、昨日、MVPと新人王の発表があり、これまた大谷翔平がMVPを獲得しました(1268票、2位レアード298票、3位中田190票)。圧倒的な票で文句ない受賞です。
投手、打者とも規定打席には達しませんでしたが、10勝4敗 防御率1.86、3割2分2厘 22本塁打 68打点という投打の貢献は計り知れませんし、ここぞの場面での活躍も目立ちました。本当に怪物です。
冗談のように、15勝・20本塁打、20勝・30本塁打などと書きましたが(「怪物!」)、15勝・20本塁打なんて本当にすぐ手の届くところにあります。今季は出足で少しもたついたのと、終盤マメをつぶして登板回避が続きましたが、それがなければ十分15勝・20本塁打はあり得ました。本当にどこまで常識を塗り替えていくのか想像もつきません。
ちなみに、新人王では、我らが(?)高山俊選手(阪神)が獲得しました。途中、プロの壁に当たった時期もありましたが、それを乗り越え、136安打 2割7分5厘 打点65は立派な数字です。来年はさらに飛躍することが期待されます。
大谷並みの怪物はなかなか出てこないでしょうが、こうした選手に触発されて、プロ野球界も活性化するといいですね!