受験戦争の終焉ということで、終戦と書きましたが、昨日まで当たり前だったことが今日からなくなるという点では、本当に終戦と同じような感じです。
もちろん、私は本当の戦争は知りませんが、本やテレビなどでは、8月15日を境にして生活が一変したことは、たびたび見聞きすることです。
娘と比べると全然勉強しない倅でしたが、それでも最近は毎日塾に行くのが普通になっていましたから、塾に行かなくなる生活も不思議な感じです。
思えば、小学校5年生から塾に行かせたことになります。有名中学とか有名高校に入れようということではありません。あまりに勉強しないことに危惧を覚えたからです。
しかし、塾へ通うようになっても、一向に勉強はしませんでした。さすがに、中3になってからは多少はするようになったものの、やるのは塾だけで、家に帰ってからはまったく勉強せず、娘の中学時代と比べようもありませんでした。
そんな有様ですから、父、母、姉から、いつも罵倒されていた倅ですが、倅からすると、嫌いな勉強を毎日何時間もやっているんだから、これ以上どれだけやれというんだという気持ちだったと思います。家族は、どうしても上と比較してしまいますが、勉強嫌いの倅にしてみれば、毎日塾に行って何時間も勉強すること自体が奇跡にも近いことです。
それはそれで理解も出来るので、いろいろ文句も付けたいところはあるものの、倅なりによく頑張ったなぁと思っていましたが、昨日、受験を終えてから言った台詞がまた火を付けてくれました。倅曰く、「大学は、勉強しないで行けるところでいいや」ですと。
こうして自分でハードルをどんどん低くするところが、私とカミさんが物足りなく思うところです。お姉ちゃんの勉強の大変さと、プレッシャーを横目で見ていてのことだとは思いますが、何事につけ、易きに流れるのは、いいわけがありません。
別に倅に過大な期待をしているつもりはありません。同じ家族ですから、持っているものにそう違いがあるわけではありません。お姉ちゃんと同じくらいとは言わなくても、それなりに頑張れは出来ると思っています。勉強だけでなく、野球もです。そろそろ目標を少し高く掲げて、がんばってみるということにチャレンジしてほしいものです。チャレンジすれば、失敗したり、挫折したりすることもあるかもしれませんが、それもまた、いい経験です。
新しい門出にあたって、しっかり目標を持ってもらいたいものです!