雨で2日間順延となったので、ようやく今日からベスト8をかけた16強の激突です。ここまで勝ち抜いてきたチームは、やはり力が拮抗しており、手に汗握る展開になりますね。
天理 対 神戸国際大付属
終盤神戸国際大付属が毎回スコアリングポジションにランナーを送り、サヨナラのチャンスを掴むも、天理のエース碓井は丁寧にコーナーを突き、毎回ピンチを切り抜ける。
すると逆に、延長11回表、天理が二塁打で追加点のチャンス。すると、二死ながら7番安原を二打席連続敬遠。確かに、7番と8番は体格に差があり、打力は明らかに違う感じです。しかし、二打席連続敬遠で自分と勝負という状況に燃えないはずがありません。8番山口は何とか食らいついて、センター前に落とし、遂に天理が勝ち越しました。そして、裏は碓井が三者凡退で神戸国際大付属を退け、ベスト8進出を決めました。
神戸国際大付属は押していましたが、伝統校の粘りに屈しました。
神村学園 対 明豊
明豊が序盤から着々と加点し、これは明豊の勝ちだと思っていたら、8回表に1点、9回表に3点を入れて、神村学園が追い付きました。こうなると、追い付いた神村学園に勢いがあります。
神村学園の3番手金城は、人を食ったようなスローカーブ、落ちるスライダー、フォークに時折キレのあるストレートを交えて的を絞らせません。
一方、明豊の2番手溝上は、制球がやや頼りなく度々ピンチを迎え、12回表には安打、四球、死球で一死満塁の最大のピンチを迎える。続く9番金城はスクイズを打ち上げ二死までこぎつけるも、1番後藤が意表を突く、一塁線のセーフティバント。これが絶妙で投手溝上が追いすがるもなかなか捕球できず、俊足後藤が一塁を駆け抜ける。さらに、溝上の一塁送球が悪送球となり、痛恨の3失点!
ちなみに、少年野球に携わっていたものとしては、ここはアピールしても面白かったかもしれません。いつかの阪神西岡ほど明らかではありませんでしたが、後藤選手がファウルラインの僅かに内側を走っているように見えなくもありませんでしたので(そもそも、これはアピールプレーにはならないか?)。
これで勝負あった!と誰もが思ったはずです。当然、私も思いました。それほど見事な後藤選手のバントと痛すぎる3失点でした。
しかし、野球は何が起こるか本当に分かりません。12回裏、金城が簡単に二死をとったあと、松谷、吉村に連続ヒットを打たれると、代打三好にはストレートの四球で満塁。続いて暴投で1点を許し、8対6。球場がざわついてくるような雰囲気です。次打者管が叩きつけると、ボールは大きく弾んで三塁手の頭を越え、二者が還り、8対8の同点。後続も投手強襲安打、四球で再び満塁となり、迎えるは、今日ホームランを打っている浜田。しかも、いきなり3ボール!これはもう押し出しかと思われたが、続く2球は外角ギリギリにストライク。気持ちが切れてもおかしくない展開で、投手金城もなかなかの精神力です。ここまで、浜田は1球も振らずに、運命の6球目!それまでの2球と同じような外角ギリギリの良い球でしたが、ストライクのコールはなく、呆気ない幕切れとなりました。
ちなみに、この最後の球は、キャッチャーが捕球時にミットをとりこぼしました。もしこれが、ビシッとキャッチングしていれば、ひょっとしたらストライクとコールされたのではないか、とも思ってしまいます。野球とは、本当に何が起こるか分からず、いろんな綾があり、面白いものですね。
青森山田 対 東海大菅生
そして、第4試合に我らが西東京代表東海大菅生が登場です。
東海大菅生は西東京大会の呪縛から解き放たれたかのように、伸び伸びと打ちまくりました。 西東京大会で3年連続準優勝に終わり、目標を甲子園出場ではなく、甲子園優勝としたそうですが、それが大言壮語と思えない猛打でした。3番小玉は送りバント失敗からバックスクリーンにホームランを打つわ、4番片山は右中間中段に打つ込むなど、チーム全体でも19安打9得点でした。
投げる方でも、背番号11の2年生戸田が球速以上にキレのある140km前後のストレートとキレのあるスライダーでまったく危なげなく1失点で完投でした。初戦先発のエース松本も温存できました。
ホントに貫禄勝ちでのベスト8です。
対する青森山田も負けはしましたが、立派でした。私は県外勢中心のチーム編成と思っていたのですが、2011年の不祥事以降方針を変えて、今大会も中心メンバーはほとんど青森県内出身なのだとか。今日も、中沢選手の今大会3本目のホームランなどで青森県は湧いたと思います。
初戦の高岡商、今日の青森山田の思いを背負って、次はベスト4だ!
今日のジョグ
朝のうちに、10km強のジョギング。市役所通りから秋川街道、浅川沿いに16号を越え、次の橋まで行って戻ってきました。まだまだ10km以上は走れない感じです。