昨年、大谷翔平選手が10年7億ドル(当時1,014億円)のスポーツ史上最高金額の契約を交わした時は大きな話題となりましたが、今年、ワールドシリーズで、ドジャースの大谷選手と対戦したニューヨーク・ヤンキースからFAとなったファン・ソト外野手が、同じニューヨークのメッツと、15年7億6500万ドル(日本円1,176億円)の契約を交わし話題となっています。
しかし、その話題のなり方が、大谷選手と比べるものばかりで、やや気の毒な感じではあります。
曰く、大谷選手が97%が後払いだったのに、ソト選手は後払いなしで、自己中心的(大谷選手の考えは素晴らしいですが、ソト選手が後払いなしも別に悪いことではありません)。
曰く、大谷選手は、観客動員、グッズの増収のみならず、多数のスポンサーを球団にもたらすが、ソト選手にはそうした力はない(大谷選手が日本企業にスポンサードされるのはすごいですが、ソト選手とは関係のないことです)。
曰く、ソト選手は、打撃はすごいが、守備力に不安があり走塁もたいしたことがないが、主力投手としての力もあり、走力もある大谷選手ほどの価値はない(大谷選手がいなければ、このような比べられ方はしなかったと思います)。
ファン・ソト選手は、26歳にして、本塁打201本、安打934安打と、将来性だけでなく、現在でも非常にすごい実績を残しています。それが、7億6500万ドルがふさわしいのかどうか分かりませんが、それに対する評価は彼自身が背負うしかなく、それを選択したのが、彼なのですから、それを外野がとやかく言っても仕方がないのではないかと思います。
エンゼルスで大谷選手と同僚だった、トラウト、プホルス、レンドンなどは高額契約をしていましたが、ケガが多く満足な活躍が出来ない時期も多くありました。そうした結果に対して、ファンから彼ら自身が評価され、球団が評価されるのですから、ファンは期待を込めて結果を見守るしかないでしょうね。