蒸気機関車(SL)ブームなのでろうか?何故このSLという機関車に心惹かれ虜となってしまうのであろうか?それはある種ノスタルジック、レトロ、郷愁、鉄道旅、撮鉄の魅力に溢れているからかもしれない。今、日本各地=北海道=2機、東北=C11形、磐越西線=C57形「ばんえつ物語号」、中部=大井川鐵道のSL、関西(米原~木ノ本)ではC56形「北びわこ号」、中国(山口)ではC57形「SLやまぐち号」、九州(熊本)では「SL人吉」ハチロクなどが運行されている。今日はマニアはもちろん多くの人々に人気ある列車で、鹿児島本線・肥薩線の熊本駅~人吉駅間を走る日本最古の蒸気機関車(58654)に「SL人吉」乗車した。牽引している蒸気機関車は日本最古の蒸気機関車(大正時代に製造)で牽引機として活躍する8620形は日本で初めて量産された国産旅客列車牽引の蒸気機関車(SL)「ハチロク」という愛称で人気を博した。蒸気機関車(58654)は3両の客車を牽引しており全体的に「レトロ和モダン」をイメージした車両で1・3号車に「展望ラウンジ」や「ミュージアム」、2号車には「ビュッフェ」まで設置されている。車内の内装は豪華な高級感あふれる装飾、調度品、木材をふんだんに使った壁に床、座席はそれぞれ異なる模様を織り込んだ布張り、高級ホテルの一室が丸ごと走っている感じである。懐かしい汽笛の音、吹き上げる煙と匂い、力強く大地を蹴りながら走るSLの鼓動、振動を体に感じ、目では球磨川沿いの美しい風景に酔いしれ、感動をもたらしてくれた2時間の蒸気機関車の贅沢な極上な鉄道旅であった。(1711)










