相模原市南区下溝に「補陀山清水寺」から北へ数百メートル先に上溝の亀ヶ池八幡宮から分霊を祀る「下溝八幡宮」はある。天文年間1532~1555年に上溝と下溝の両村に分かれた際に旧下溝村の鎮守として建立される。祭神は応神天皇である。鳥居を抜けると参道の両側には大きなモミジの木があり、秋にはきれいな紅葉を見せる。周囲は大きな木で覆われ静寂な慎ましい神域を創造している。正面に5年前(2012年4月)火災が起こり全焼し、再建されたばかりの「拝殿」がある。その横には相模原市指定有形文化財(彫刻)に指定されている木造の「不動明王坐像」(享保9年=1724年後藤左近藤原義貴作)を安置する「不動堂」がある。かえでの紅葉が神域を美しく彩っていた。(1711)






