川崎市麻生区に「柿生のあじさい寺」と呼ばれている浄土宗寺院「麻生山浄慶寺」(院号は寿光院)はある。小石川の尼寺「傳通院」と深い関係があり三尼僧が住職を務めていことから傳通院の狛犬が移設されている。元和元年(1615)開山、元和7年(1621)に創建。本尊は阿弥陀如来。柿生駅より歩くこと15分、左折すると「山門」前の緩やかな参道には紫、白、赤色のあじさいがすでに開花しアクセントとなっている。「山門」より境内へ入ると正面に「本堂」がある。5300㎡ある境内と本堂背後の小高い山腹には昭和42年頃から植えられたガクアジサイ、ヤマアジサイ、西洋アジサイなど3000本が見頃を迎えようとしている。まだ満開ではないが梅雨期の主役花としてその美しさを演じている。まもなく色とりどりのあじさいが七色の輝きを放ち境内を山腹を埋め尽くす。当寺はアジサイだけでなく梅・桜・水仙・花菖蒲・萩・曼珠沙華など季節を彩る草木花も多く「神奈川の花の名所100選」に選ばれている。また本堂前にはユーモラスな多くの「羅漢像」と遠州秋葉神社の火伏の神を勧請した「秋葉神社」がある。(1806)
川崎市多摩区枡形にある都市公園(総合公園)「生田緑地」内一角「かわさき宙と緑の科学館」前中央広場に屋外展示されている「D51型蒸気機関車」の背後南側に一番のビューポイントとなっている「あじさい山」がある。この山には「がく咲き」と「てまり咲き」の2タイプのアジサイがあり「セイヨウアジサイ」、「ガクアジサイ」、「タマアジサイ」など約3,500株が植栽されている。花色は青と紫そして白が中心である。先月中旬訪れた時は咲き始めたばかりであった。今日は斜面全体がブルーと白のアジサイで彩られ包まれるようになっていた。今年は例年より開花が幾分早いようである。ここ「あじさい山」以外にも生田緑地内各所、森の中の随所に植栽されている約10,000株越える「アジサイ」オンパレードに彩られる。(1806)