公園で寺院、神社で色んな色で花姿の多さと美しさで魅了されてしまった梅雨期の代表花「あじさい」(紫陽花/アジサイ)。あじさいはその花姿、花色から「四葩」、「四片」、「八仙花」、「七変化」とも呼ばれている。日本原産の花でホンアジサイ、西洋アジサイ、山アジサイ、ガクアジサイ、カシワバアジサイとその種類は今では世界中に200種類もある。シトシトと雨の降るなかに咲く「あじさい」、一花一花の美しさは勿論、群集美は梅雨期の美を象徴する景色である。日本を原産とするアジサイは西洋で人気に火がつき「西洋アジサイ」となった。5月から6月の約一ヶ月に掛け撮影訪問したアジサイ名所巡り、今、回顧し、軌跡を辿り、撮りおさめたあじさい美の総集編=ダイジェストである。先ず相模原の一番手はなんといっても「相模原麻溝公園」(7400本)、「相模原北公園」(10000本)、「横山公園」(数百本)、④「モナの丘」(50本)、「さがみ仲良し小道」(数百本)、お隣の座間市では「芹沢公園」(200本) 、「立野台公園」(数十本)、「相模が丘さくら百華の道」数百本)、大和市の「和泉の森」 (数百本)、横浜瀬谷「あじさいの里 白鳳庵」(300本)、開成の「開成あじさいの里」(5000本)、小田原の「小田原フラワーガーデン」(数百本)、町田では「薬師池公園」(1000本)、「えびね苑」(5000本)、自由民権資料館(数百本)、川崎では柿生のアジサイ寺「浄慶寺」(3000本)、「生田緑地」(10000本)、アジサイ寺の「妙楽寺」(1000本)、最後は鎌倉では「極楽寺駅」(数百本)と「極楽寺」(数十本)、「成就院」(数百本)、「御霊神社」」(数百本)、「江ノ電」(数百本)、「収玄寺」」(数百本)、「海蔵寺」(数十本)、「鶴岡八幡」。今年は26ヶ所と最多の訪問レコードとなった。(1806)
鎌倉市扇ヶ谷に真言宗泉涌寺派の寺院「泉谷山浄光明寺」はある。室町後期勢力をもった上杉氏邸跡近くで北条氏や足利氏と所縁の深い寺院で足利尊氏は後醍醐天皇に対し挙兵する直前、当寺に籠っていたと伝わる。創建は建長3年(1251)。本尊は木造阿弥陀如来及び鎌倉彫刻の優品の両脇侍坐像。ここは6代執権北条長時が真阿和尚を開山として浄土教色の強い寺であったが次第に真言・天台・禅・律の四宗兼学となり今日に至っている。鎌倉公方「足利満兼」の菩提寺である。鎌倉七口の亀ヶ谷坂と化粧坂に挟まれた扇ヶ谷の支谷、泉ヶ谷に位置することから山号も谷戸の名に因んでいる。英勝寺傍の踏切を渡るともと「英勝寺」の惣門「山門」を入った境内には「客殿」、「庫裏」、「不動堂」があり、その裏手の小丘敷地に阿弥陀三尊像等が安置する「仏殿」の「阿弥陀堂」と「収蔵庫」がある。途中に楊貴妃像、更に裏手の山上にある「やぐら」には「石造地蔵菩薩坐像」(網引地蔵)が安置されている。緑の木々にに囲まれた静かな寺域は谷戸を雛壇状に造成した中世寺院の景観が保たれている。当寺は「新四国東国八十八ヶ所霊場の第82番」、「鎌倉三十三観音霊場 第25番」、「鎌倉地蔵尊霊場 第16番・第17番」、「鎌倉十三仏霊場 第9番」の札所である。(1806)