神奈川県厚木市金田に星下り奇端を伝える一寺、日蓮宗の本山、脱師法縁縁頭寺の「明星山妙純寺」はある。文禄11年(1274)本間重連が檀越となり、日善の開山により創建された。「星下りの霊梅」の伝えは厚木市内にある「中依知の蓮生寺」、上依知の「妙伝寺」とともに星下りと称し、本間重連の邸宅跡と伝えられる。通称「星下妙純寺」と称されている。文永8年(1271)日蓮上人が佐渡へ流される際にこの厚木を通った際ここ妙純寺、蓮生寺、妙伝寺に立ち寄っている。妙純寺(重連の邸宅)には50日間滞在した。江戸時代には幕府から朱印状が与えられていた。本尊は一塔尊。129号線「金田」信号すぐ右傍に一際重厚な大きく黒い「冠木門」が構えられている。門前には大きな日蓮上人像が建てられている。長い広い参道を進むと左に「如意輪観音堂」、右に妙法稲荷、その奥正面に平成8年(1996)に再建された「本堂」(祖師堂)がある。以前の本堂は元禄9年(1696)建立の霊跡本山片瀬龍口寺の祖師堂を天保15年(1844)移築したものであった。その他「鐘楼」、「客殿」、「歴代貫主御廟」がある。広い寺領を有する境内は白塀で覆われ、いかにも本山・大寺の風格、雰囲気を漂わせている。(1905)











