横浜市港北区鳥山町に菩薩の龍華三会に由来する高野山真言宗寺院「瑞雲山三會寺」(本覚院)はある。龍華三会は釈迦入滅から五十六億七千万年後の弥勒菩薩による法会。創建年は不詳ながら承安年間(1171-75年)の伝えもあり850年の古寺。源頼朝が大檀那となり佐々木高綱が開基、その後「等海」(応安6年1373年寂)が開山、都筑郡久保の生で弘法大師の再来ともいわれる名僧「印融法印」が中興。慶長4年(1599)には寺領10石の御朱印を拝領している。歴史的にかなり古い町「小机」は1200年代に「武蔵国小机郷」の名で呼ばれ寺社も多く点在し、「小机城址」、スポーツ&イベント会場の「日産スタジアム」もある。小机駅より東神奈川に走る横浜上麻生道路の三会寺入口交差点を右折すると重厚な「山門」が構えられている。その左に「鐘楼」、行基菩薩の作の弥勒菩薩を本尊とする入り母屋造りの「本堂」が正面にある。右に「庫裡」、左に別名を「鼻取観音」といわれる「十一面観音」を祀る「観音堂=弥勒堂」、その奥に「地蔵堂」がある。寺域の右側には城郷幼稚園がある。「本堂」左にある墓域には中興僧「印融法印」の墓がある。弘法大師作「愛染像一躰」は寺寶となっている。当寺は「東国八十八ヵ所霊場25番」、「旧小机領三十三所子歳観音霊場2番」の各札所でもある。(1904)











