古都鎌倉の象徴「鶴岡八幡宮」の「源氏池」の畔には、国歌「君が代」に「さざれ石の巌となりて」と詠まれている「さざれ石」が置かれている。畳半畳くらいの大きさであろうか。「さざれ石」は石灰岩が長い年月を経て二酸化炭素を含んだ雨水雨水で溶解され生じた乳状液が小石を凝結して岩のように多きくなった石である。正式名称は「石灰質角礫岩」。当宮の「さざれ石」は60年前の昭和36年(1961)、岐阜県春日町で「小林宗一」氏が発見、昭和52年に岐阜県の天然記念物に指定されている。昭和56年(1981)に発見者の小林宗一氏のご子息「文治」氏より奉納された。毎年、正月15日には「さざれ石」の前で左義長神事が行われるという。さざれ石のそばにはユリが咲いていた。鶴岡八幡宮以外には諏訪大社(長野県下諏訪町)、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)、千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)、武田神社(山梨県甲府市) 、観音寺 (飯能市)、二見浦 夫婦岩(三重県伊勢市)、北野天満宮、勧修寺(京都市山科区)、賀茂御祖神社(京都市左京区) 、護王神社(京都市上京区)にもある。(2006)




