相模が丘の住宅街を南北に貫く全長1.6kmの緑道、桜の名所となっている「仲良し小道」。ここには64品種、220本の多種多様な桜の木が植栽されており別称「さくら百華の道」と呼ばれている。今このさくら百華の道は1000本近い梅雨期の代表花「アジサイ」で彩られ始めている。中間ほどに「ハナミズキ」に似た「ヤマボウシ」(山法師)が残りの花が終焉の美しさを披露している。「ヤマグルマ」とも呼ばれミズキ科のサンシュユ属(ヤマボウシ属)、中国や朝鮮半島、日本の本州から沖縄に分布している。江戸時代には欧米へ渡り観賞樹木として栽培されている。同じ属の「ハナミズキ」より開花時期が遅く、葉が出たあとに枝先に開花する。梅雨期の希少な花木として重宝がられている花木である。(2005)
一昨日九州地方の梅雨入りが発表された。関東甲信越も来週8日頃には梅雨入りかと予報されている。今日は朝からしとしとと雨が降っいて近くの公園を通りかかると樹木・花木たちの花に雨粒、雨露に濡れしっとりとした花姿を見せている。もう旬を過ぎてしまった「ツツジ」が最後の残り花を咲かせピンク色に輝いている。そのそばでは額縁に見えることから額アジサイと言われるようになった花の周りの装飾花の部分が変化し花びらにみえる「ガクアジサイ」、少し離れたところに「ザクロ」(柘榴)が肉厚な鮮やかなオレンジ色のガクの間から飛び出すように花びらを広げ咲き出している。ザクロの花は初夏に咲き開花してすぐに梅雨に入るため花は散ってしまう。梅雨入りへカウントダウンが始まった。花々は季節を先取り、察知し開花したり散ったり、実になったりと自然の法則、時間、過程を教えてくれている。(2006)
相模原市南区下溝に「県立相模原公園」の西側に「ハナショウブ」の名所「水無月園」はある。広さ2300㎡の当園はメインの東側と木立に囲まれた西側とさらに奥にもう一つの3面の菖蒲田がある。明るい雰囲気の漂う円弧状の菖蒲田には「江戸系」、「肥後系」、「伊勢系」など118品種、26,000株が彩りよく植え付けされている。先週は数列であったが今日は鋭い剣状の葉の先端や間からしなやかな花びらを広げて菖蒲田の2~3割が咲き始めていた。絵にも描かれるハナショウブの妖艶な花姿を挑撮。いよいよハナショウブシーズン到来、今週土日頃に「ハナショウブワールド」が完成、見頃となっているに違いない。(2005)