今日(6/21=日)は夏至の日の夕方16時頃~18時頃にかけて日本全国で「部分日食」が見られる日と報じられていた。南西日本ほど大きく欠け、沖縄などでは深い部分食となり、東京は左下が30%程欠ける、インド北部や台湾などでは「金環日食」が起こると予報されていた。欠け具合は「食分」という値で表され、太陽の直径の内、どれだけ月に隠されているかを示す数値である。東京の食の初めは16:11、食の最大は17:10 、食の終わりは18:03と予想されていた。しかし関東はあいにくの曇り空で太陽の姿さえ見ることもできず残念ながら撮ることもできなかった。今日を逃してしまい日本の広い範囲で見られる「日食」は次回は2030年ということ3年待たなければならなくなってしまった。(2006)
鎌倉市坂ノ下に鎌倉権五郎神社として知られている神社「御霊神社」はある。御霊神社は江ノ電の長谷駅と極楽寺駅のちょうど中間地点にあり、鳥居の前の踏切近くは両側の民家生垣沿いに咲き乱れる梅雨期の代表花「あじさい」数百本で彩られ江ノ電を盛り立てている。その線路際に七色に咲き乱れた「あじさい」と走り抜ける「江ノ電」とのコラボレーションは鎌倉を代表する人気スポットである。しかし今年はコロナ禍の真っ只中の為かスタンバイ組は昨年の10分の一位である。電車通過の警告音が鳴りだすと撮影組が数十人が気に入りの場所にスタンバイ、撮影ポイントを確保し江ノ電を待つ。見事に見頃となった「あじさい」と日中およそ10分間隔で来る「江ノ電」がトンネルから出てくる瞬間が絶好の被写体となる。「鎌倉」行の電車が顔を出すと皆が一斉にシャッターを押す音が聞こえてきそうである。あっという間の通過、年一回の「あじさいと江ノ電のコラボ」撮りのシャッターチャンスは2、3秒である。瞬時に終わってしまった。(2006)
極楽寺駅の桜橋から極楽寺トンネル(極楽洞)方向の左側土手(壁面)がまるでカーテンか絨毯のように青紫の「ノアサガオ」で覆いつくされて珍しい、不思議な景色を創り出している。「ノアサガオ」は南アメリカ原産の帰化植物で亜熱帯から熱帯に広く分布し、日本では八丈島や紀伊半島、四国、九州の南岸地域、屋久島、沖縄に自生している。葉はハート形、花期は4~11月と非常に長い。アサガオとそっくりの花形であるがアサガオと違い午後も咲いている。ツル性で他の植物に巻きつき、繁茂することから、沖縄では田畑の雑草として嫌われている。茎は10数mにも達し、葉も巨大で長さ幅も15cmの円形か3裂となり茎の先端にまとまって花序をつける。花は直径10cmくらいで開花時は青紫色で午後に淡紫紅色に変化する。グリーンカーテン用に持ち込まれ、栽培されていたが「生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種」に指定され本当に厄介物となってしまった。(2006)