相模原市南区麻溝に四季の花が絶えない特にこの時季アジサイとクレマチスでひときわ美しくなる「相模原麻溝公園」はある。今、当園は梅雨期の代表花、七変化の花と言われる「アジサ」(200種/7400本)が咲き揃い見頃を迎え大勢の人で賑わっている。ヤマアジサイ、アナベルが埋め尽くす「樹林広場」の一画に鮮やかなオレンジ色の「スカシユリ」(透百合)が数十本咲き始めて主役のアジサイに負けじと美をアピールしている。スカシユリは日本(中部地方以北)に自生、分布する、ユリ科ユリ属の花でオレンジの花びらに赤褐色の斑点のある花を茎先に上向きにつける。 花被片は6枚である。 花言葉は威厳、純潔、無垢。すらりとした茎に横や上に向きつける大輪の花姿はどこか気品が漂っている。(2006)
相模原市南区下溝に「県立相模原公園」の西側にハナショウブの名所「水無月園」はあり、全体で118品種、26000株のショウブが植栽されている。面積2300㎡の当園はメインの「東側菖蒲田」、木立に囲まれた「西側菖蒲田」と更に奥にもう一つ「菖蒲田」の3面がある。池を配した明るい雰囲気の漂う円弧状のメインの「東側菖蒲田」には「肥後系」、「江戸系」、「伊勢系」など彩りよく植えられ名札も付けられている。関東も今週末梅雨入りの予報、雨がお似合いのショウブの季節到来であり、現在江戸系と伊勢系がほぼ咲き揃い完成に近づいている。肥後系が若干遅れているようであるがあと数日でクライマックス、完成となる。見頃とあって今日は何と100人近い人が鑑賞に撮影に興じていた。本来なら「しょうぶまつり」が開催されるはずであったが今年はコロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。しっとりと雨に濡れた「ショウブ」はなんとも美しい。剣状の鋭い葉にすっくと立った雌しべの花姿、浮世絵師「歌川芳宗」は「十二荘菖蒲の図」を描いている。ショウブは江戸時代に武士に愛され、武士道の精神を託した花といわれている。ショウブは開花して数日という儚さに、凛とした美しさに憧れるものである。(2006)