座間市入谷に市最古の寺院、「星の谷観音」と呼ばれている真言宗寺院「妙法山星谷寺」は鎮座している。創立(伝)は天平年間(729~749年)。本尊は聖観世音菩薩である。江戸時代には大山講で賑わった当寺は「基地は山叡幽邃にして清泉せん湲たり星影水中に映じ暗夜も白昼の如くなれば土人星谷と呼べり」とあり、寺号はこの故事に由来している。行基菩薩が諸国遊行時、絢爛たる金光星の如く山谷に輝くのを見て、自ら聖観音の像を彫刻し堂宇を営んだ。また源頼朝公の信仰篤く鎌倉時代に坂東三十三ヶ所の第八番とされ、日毎に巡拝者が多くなっていった。徳川家康公の帰依によりこの座間郡に代々寺領としてご朱印を賜っている。当寺は日中星の映る「星の井戸」、「寝下がり紅葉」、日本最古の「梵鐘」、季節はずれの「不断開花の桜」、「楠の化石」、「咲き分け散り椿」、「観音草」など七不思議の寺といわれている。二体の仁王像から続く参道には行基像、寶印塔の先正面に「本堂」(観音堂)がある。開扉され外陣には寺号額、色鮮やかな絵が施されている。-本堂左に庫裏へ通ずる「中門」、六地蔵が祀られている。(2308)
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