町田市を代表する人気の高い公園といえば「町田薬師池公園」である。薬師池は「新東京百景」、「東京都指定名勝」、「日本の歴史公園100選」に指定選定されている名園である。園内中心部には池があり梅、椿、桜、花しょうぶ、大賀ハス、新緑・紅葉と四季折々の花木で彩られる。今当園を華やか彩っているのが薬師池のそば太鼓橋の向いにある「梅園」である。その「梅園」の周りと民家園の近くある野草260種、万葉植物70種が植えられている「万葉草花苑」に白とピンクの「アセビ」が可愛らしい鈴型、壺型の花姿を披露中である。「アセビ」はツツジ科アセビ属常緑性低木。別名は「馬酔木」(葉っぱを食べた馬が酔っ払ったようにふらふらしたことから付いた名前)、梫木、アシビであるが有毒植物である。丁度今頃、小さなつぼ型の小花が枝先に纏まって咲かせなんとも可愛らしい花である。(2303)
相模原市南区原当麻駅近くに栃木佐野の「天應院」が興りとされる曹洞宗寺院「龍淵山天応院」は鎮座している。明応4年(1495)季雲禅師が開山。当地を所領していた北条氏照の娘貞心尼が中興開基。創建(伝)は慶長元年(1596)。本尊は虚空蔵菩薩(十一面観音)。慶安3年(1650)に9石7斗の朱印を拝領、徳川家光の養育役の青山忠俊が再中興し墓所も境内一画にある。明治6年管内区画改正時、県内が20区の下に185の番組が置かれ、相模原は20組に属した時の役所が当寺に設置された。両脇には雷神、風神像を配した「山門」を抜けると石畳の参道、その両脇の幾つもの石碑が建てられている。その先に6年前に完成した入り母屋造りの「大本堂」と「庫裏」、「客殿」、本堂前に「道元禅師像」、左に下溝より移築した「薬師堂」がある。最近六体の「南無六道能化地蔵菩薩」も造られた。当寺は磯部の「能徳禅寺」を擁している。当寺は「武相四十八ヶ所観音霊場32番」、「関東九十一薬師霊場19番」の札所である。(2302)
町田市を代表する公園、「新東京百景」、「東京都指定名勝」、「日本の歴史公園100選」に指定、選定された「町田薬師池公園」はある。園内中心部にある「薬師池」を中心として四季折々の花で彩られれる。現在は250本の「梅の花」を主役とした「梅まつり」が開催されている。早春の園を華やかにし満開を迎えまもなく終焉を迎えようとしている。もう一つ旬の花としてショウブ田と荻野家住宅の間の数百株の植栽されている「カタクリの丘」では淡い紫色の「カタクリ」が数輪咲き始めている。「山の妖精」、「春の妖精」とも呼ばれている「カタクリ」は開花までに7年も要し、しかも開花してから正味20日間と短いため「スプリング・エフェメラル”春の儚い命”」や「エフェメラルプラント=短命植物」なのである。「カタクリ」は下向きに花を咲かせる姿が恥じらって自分の気持ちをうまく伝えられない恋心を抱く乙女を想像させることから「初恋」とか「寂しさに耐える」の花言葉を持っている。見れば見るほどなんとも可憐な花である。(2303)