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伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

日本の地誌

2007-05-09 08:18:54 | 人文・社会科学系
 日本地理の本。
 著者と趣旨からして大学の教科書と思って読んだのですが、パートごとに執筆者の関心で記述項目にかなりムラがあります。日本地理の概要を把握するというニーズにはあまり応えていない感じ。北九州地方(福岡、大分、佐賀、長崎)では福岡県のことしか書いてないし。
 町おこしの観点での記述が多く、新しい情報が書かれているのが売りでしょう。倉敷の産業観光とか吉野川流域の農業とか、東海地方の水道事情とか新潟の定期市とか麻布や行田の近代史なんかの記述は薄い本のわりに書き込まれています。東海村の農業とか六ヶ所村の変容とかは原子力問題について無批判な書き方に私は疑問を感じますが。
 図版が相当数入っていますが、わかりにくい図が多くて残念でした。


立正大学地理学教室 古今書院 2007年4月1日発行
コメント
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