3巻は新二たちが春野台高校陸上部の最高学年になって高校総体(インターハイ)への道を、地区予選、県大会、南関東大会と勝ち上がっていく過程を描いた完結編。
3巻では、厚さは一番厚くなっていますが、最後のチャンスということもあり、わりとスムーズに勝ち上がっていき、新二ファンには安心・気持ちいい展開です。ただこのお話が部長になった新二の視点で語られているので、勝ち上がっていく新二たちと別に、黙々と辛い練習を続けていた仲間たちが頑張ってもわずかに届かなかったり力不足だったり故障したりで負けていく悔しさ・哀しさも同時に書かれています。読んでいてどちらかというとそちらの切なさの方が共感できたりもします。それがあるから、できすぎって感じの最後の新二たちの活躍も、素直に気持ちよく読めるのでしょうね。(1巻、2巻は2007年3月19日分に掲載)

佐藤多佳子 講談社 2006年10月24日発行
3巻では、厚さは一番厚くなっていますが、最後のチャンスということもあり、わりとスムーズに勝ち上がっていき、新二ファンには安心・気持ちいい展開です。ただこのお話が部長になった新二の視点で語られているので、勝ち上がっていく新二たちと別に、黙々と辛い練習を続けていた仲間たちが頑張ってもわずかに届かなかったり力不足だったり故障したりで負けていく悔しさ・哀しさも同時に書かれています。読んでいてどちらかというとそちらの切なさの方が共感できたりもします。それがあるから、できすぎって感じの最後の新二たちの活躍も、素直に気持ちよく読めるのでしょうね。(1巻、2巻は2007年3月19日分に掲載)

佐藤多佳子 講談社 2006年10月24日発行