先に完結編(4巻 きみが最後に出会ったひとは:6月25日掲載)を読んだ後第1巻を読んでみました。
最初の設定は、不幸になってしまった女性のことで苦しみがあるからなぎさに会うということじゃなくて、単に昔に戻って本当はHできなかった女性とHできるとかいう噂を聞いてってことだったんですね。第1巻では、実際にはHしなかった女性とHすることで相手の女性が救われるって、いかにも中年男性サラリーマン対象の雑誌向けのお気楽で都合のいい設定。
しかも敦夫の青春の方なんて、初恋の人に愛情に満ちた初体験をさせるって言いながら、自分はその初恋の人がレイプされるシーンを見ながら娼婦という設定のなぎさとHしたり、初恋の人の人生を変えるために少しずつ親しくなっていきながらその過程で何度もなぎさとHし続けるって、あまりに自分勝手というか(雑誌用の濡れ場設定の都合でしょうけど)ちょっとひどい。この話の主張なら、技術よりも気持ちだと思うんですけどね。
研介の青春の方は、このストーリー展開で悦子先生が救われたって、かなり無理があると思います。愛人の死体の横で中学生に「生きてください」って言われてその中学生とその場でHしてそれで救われるなんて・・・。殺された愛人の事件がどう処理されたかの説明もないし。
重松清 小学館 2004年7月20日発行
最初の設定は、不幸になってしまった女性のことで苦しみがあるからなぎさに会うということじゃなくて、単に昔に戻って本当はHできなかった女性とHできるとかいう噂を聞いてってことだったんですね。第1巻では、実際にはHしなかった女性とHすることで相手の女性が救われるって、いかにも中年男性サラリーマン対象の雑誌向けのお気楽で都合のいい設定。
しかも敦夫の青春の方なんて、初恋の人に愛情に満ちた初体験をさせるって言いながら、自分はその初恋の人がレイプされるシーンを見ながら娼婦という設定のなぎさとHしたり、初恋の人の人生を変えるために少しずつ親しくなっていきながらその過程で何度もなぎさとHし続けるって、あまりに自分勝手というか(雑誌用の濡れ場設定の都合でしょうけど)ちょっとひどい。この話の主張なら、技術よりも気持ちだと思うんですけどね。
研介の青春の方は、このストーリー展開で悦子先生が救われたって、かなり無理があると思います。愛人の死体の横で中学生に「生きてください」って言われてその中学生とその場でHしてそれで救われるなんて・・・。殺された愛人の事件がどう処理されたかの説明もないし。
重松清 小学館 2004年7月20日発行