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伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

インターネット消費者相談Q&A(第2版)

2007-07-07 08:20:05 | 実用書・ビジネス書
 インターネットオークションやショッピング、ウェッブ上の名誉毀損や情報流出、「ネットワークビジネス」、架空請求等のインターネットでよく問題となるトラブルについてのQ&A。
 弁護士が読む分にはさらっと読めて納得できます。しかし、弁護士が書いた法律解説書にありがちなように、法律用語がそのまま出てくるし、抽象的に書いて条文を引用するパターンがけっこうある(その条文は巻末に掲載されてはいますが)ので、「被害にあわれた消費者の方々に利用していただける」(前書き)にはちょっと厳しいかと思います。
 それに頻繁に犯罪になるという表現が出てきて、それ自体は誤りじゃないんですが、一般の方が読んだら告訴すれば警察が相手を逮捕してくれると思って相談に来るだろうなあと予測される部分がけっこうあります。理屈上は犯罪になっても実際には警察が動かないケースが相当あるわけで、そのあたりもっと慎重に書いた方がいいんじゃないかなと老婆心ながら感じてしまいます。私は、告訴の依頼は基本的には受けないことにしていますので知りませんけど。


第二東京弁護士会消費者問題対策委員会編 民事法研究会
2007年4月28日発行 (初版2002年)
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西洋絵画の楽しみ方完全ガイド

2007-07-07 07:23:05 | 人文・社会科学系
 ヨーロッパの油彩を中心に基本的には画家1人について1つの作品を取りあげて見開き2ページで解説した本。
 1人あたり見開き2ページですから、もちろん、深い解説はありませんが、この種の本では時々知らなかった画家や知らなかった絵を発見できるのが楽しみです。この本ではパルミジャニーノの「長い首の聖母」(90頁)とフリードリヒの「氷の海」(135頁)が拾いもの。キリコの「ヘクトールとアンドロマケーの別れ」(208頁)やラファエロの「サン・シストの聖母」(72頁)も改めて見るとああいいなと思いましたし(「サン・シストの聖母」は聖母よりも下側の天使の表情が気に入っていたんですが)。
 イタリア・フランス・スペインの画家が多く紹介されている中でヤン・ファン・エイク(80頁)、ブリューゲル、レンブラント、フェルメールと、オランダ・ベルギーにけっこう人材がいるのですね(ボスやゴッホはおいといても)と再認識しました。


雪山行二監修 池田書店 2007年4月25日発行
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