晴れの日に芸術写真を撮るには銀塩写真(ライカ)、雨の日や日常の記録にはデジカメという使い分けを勧める写真家のカメラとライカへの愛着を語るエッセイ。
前書きには「この本は実用書だ」(頁)と書かれていますが、写真のテクニックとか書かれているところは最初の方のごくわずかだし、前中盤は1項目きっちり見開き2ページで書かれていて項目間がつながってなかったりかぶってたり、初出の表示はありませんがどこかに書いたエッセイをまとめたもののように見えます。
本の本筋には関係ないんですが、まず引き受けたくないものは一に「民間の裁判員」で、二に「駐車違反監視員」、三に「公共放送の料金徴収員」、そして四に「ボランティアの結婚式スナップカメラマン」である(32頁)って・・・。ここでは結婚式の記念撮影を頼まれたくないということをいうために挙げられているのですが、それよりいやなものの筆頭として裁判員が挙げられているのはすごい。まだ制度も実施されていなくて誰一人なった人はいないのにこの嫌がられよう。やっぱり民から遠い人たちがこねくり回した司法改革が生み出した裁判員制度は無理があるかと、司法と全然関係ない本でまで考えさせられてしまいます。
田中長徳 岩波書店 2007年6月1日発行
前書きには「この本は実用書だ」(頁)と書かれていますが、写真のテクニックとか書かれているところは最初の方のごくわずかだし、前中盤は1項目きっちり見開き2ページで書かれていて項目間がつながってなかったりかぶってたり、初出の表示はありませんがどこかに書いたエッセイをまとめたもののように見えます。
本の本筋には関係ないんですが、まず引き受けたくないものは一に「民間の裁判員」で、二に「駐車違反監視員」、三に「公共放送の料金徴収員」、そして四に「ボランティアの結婚式スナップカメラマン」である(32頁)って・・・。ここでは結婚式の記念撮影を頼まれたくないということをいうために挙げられているのですが、それよりいやなものの筆頭として裁判員が挙げられているのはすごい。まだ制度も実施されていなくて誰一人なった人はいないのにこの嫌がられよう。やっぱり民から遠い人たちがこねくり回した司法改革が生み出した裁判員制度は無理があるかと、司法と全然関係ない本でまで考えさせられてしまいます。
田中長徳 岩波書店 2007年6月1日発行