伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。今年も目標達成!

売ったり買ったり はじめての株

2007-07-15 08:24:52 | 実用書・ビジネス書
 普通の人が比較的安全に少しずつお金を増やすという目的で株を買うための入門書。
 株を買わせることを当然に考えているので、預貯金などの元本保証の場合でもノーリスクではない(銀行倒産がなくてもインフレや円安で価値が減って損をするリスクはある)ことを強調して、ハイリスクへの抵抗感を減らす方向に話が行くのはちょっと要警戒。
 しかし、普通の人が投資する場合には、リターンをわずかに殖やすために努力するより、「手間をかけない」「時間をかけない」「心理的な負担をかけない」を重視する方がいい(51頁)とか、底値で買うことを考えるな(181頁)、完全に上昇トレンドになったと見えてから買っても遅くない(179頁)というアドヴァイスはよさそう。
 「手間をかけない」が専門家に任せましょうになるとまた危ない話になりがちですが、情報は自分で調べて自分で判断が基本(208頁)だそうですから、本自体の姿勢は穏当に思えます。もちろん、そこは「自己責任」の問題ですが。


ノマディック 中経文庫 2007年6月5日発行
コメント
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