伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

エリートセックス

2007-07-28 16:50:56 | 実用書・ビジネス書
 一世を風靡した売れっ子AV男優によるセックス論。
 テーマはセックスなんですが、テクニックの話ではなく、基本的に精神論で、全体としてはむしろ人生論とかビジネス書の雰囲気。知識やテクニックはむしろ邪魔になる、相手にあわせることが大事、相手の気持ちを読む読解力と相手の反応を見る観察力が何よりも大事だそうです。これってお客様へのセールスに置き換えるとそのままビジネス書です。
 アダルトビデオなんか見るな、真に受けるなって(51~53頁)って、そりゃそうだけどAV男優からそう言われても・・・。
 現場の経験からだそうですが、抗うつ剤を飲むとホルモンバランスが崩れて妊娠していなくても母乳が出る(60頁)って、知りませんでした。こういうことで勉強になるのは意外。


加藤鷹 幻冬舎新書 2007年5月30日発行
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サリー・ロックハートの冒険1 マハラジャのルビー

2007-07-28 00:07:14 | 物語・ファンタジー・SF
 1872年のロンドンで、海運会社の経営者の娘として育てられた16歳の少女サリー・ロックハートが、父の謎の死と、インド大反乱の中で所在不明となった伝説のルビーをめぐる争奪戦に巻き込まれるというストーリーの小説。
 サリーは当時の基準では大胆で自立心の強い女性として描かれていますが、同時に不安やか弱さもあり揺れ動き、周囲の男たちに助けられながらピンチを切り抜けていきます。
 最初は女の子が楽しく読める読書ガイドで紹介しようかと思いましたが、冒険の場面での男たちとの位置関係と最後の資金捻出の場面も父頼みなのでパスしました。
 そういう視点はおいて、読み物としてみると、最後のヤマ場のルビーの謎と悪役ミセス・ホランドの関係がちょっとショボい感じですが、ユーモラスなアドベンチャーものとしてはまあいい線かも。
 訳文のセンスがちょっと私と相性が悪いので、読みの流れが悪くてちょっと時間かかりました。


原題:The Ruby in the Smoke
フィリップ・プルマン 訳:山田順子
東京創元社 2007年5月30日発行 (原書は1986年)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする