住宅地の中の24時間営業の高級食料品スーパーを訪れる男女の幸せなようなしかし儚げなラブストーリーの連作短編集。
共通点は、高級食料品スーパー「マルシェ・アンジュール」がストーリーのどこかで現れることだけ。いかにも無理無理登場する作品もありますし。
高級スーパーに非日常を求めて訪れる人、スーパーが日常の人、様々な人が登場しますが、舞台がら、小じゃれた小金持ちと少し背伸びした中流の住民たち。少し都会的でその分深く共感はできない感じのスタンスで読みました。主人公たちは基本的には幸せだけれどもどこか不安定さを感じさせ、しかし不幸や破局は落ちてこない、その意味でわりと安心して読める読み物です。
スーパーの名前マルシェ・アンジュール(MARCHE UN JOUR)は直訳すれば「ある日/いつか市場」。寓意よりは小じゃれた雰囲気を優先したネーミングかも知れませんが。
野中柊 文藝春秋 2007年10月10日発行
共通点は、高級食料品スーパー「マルシェ・アンジュール」がストーリーのどこかで現れることだけ。いかにも無理無理登場する作品もありますし。
高級スーパーに非日常を求めて訪れる人、スーパーが日常の人、様々な人が登場しますが、舞台がら、小じゃれた小金持ちと少し背伸びした中流の住民たち。少し都会的でその分深く共感はできない感じのスタンスで読みました。主人公たちは基本的には幸せだけれどもどこか不安定さを感じさせ、しかし不幸や破局は落ちてこない、その意味でわりと安心して読める読み物です。
スーパーの名前マルシェ・アンジュール(MARCHE UN JOUR)は直訳すれば「ある日/いつか市場」。寓意よりは小じゃれた雰囲気を優先したネーミングかも知れませんが。
野中柊 文藝春秋 2007年10月10日発行