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伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

真夜中の約束

2017-02-05 21:29:29 | 小説
 「真夜中の復讐」のラストでローレンとジャッコの前に重傷を負って現れ「助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りなの」と言って意識を失ったローレンの命の恩人「フェリシティ」と、ジャッコの同僚の元アメリカ海軍特殊部隊(SEAL)の衛生兵でかつて深手を負い骨の相当部分が金属で置き換えられている「メタル」が、惚れあい、爛れた関係を持ちながら、メタルが勤務先の警備会社ASIのメンバーの協力を得て、フェリシティを狙う敵と戦うアクション官能小説。
 基本的に、前作「真夜中の復讐」のジャッコとローレンをメタルとフェリシティに置き換え、女性の境遇の設定を変え、敵をスケールアップしたもので、おおむね同じテイストの作品だと思います。


原題:MIDNIGHT PROMISES
リサ・マリー・ライス 訳:上中京
扶桑社ロマンス(文庫) 2016年1月10日発行(原書は2015年)
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真夜中の復讐

2017-02-05 21:10:28 | 小説
 アメリカ海軍特殊部隊(SEAL)隊員だったメンバーが設立運営している警備会社ASI(アルファ・セキュリティ・インタナショナル)の幹部社員ジャッコが、ASIの社長の妻であるインテリア・デザイナーのスザンヌがお気に入りにしている画家ローレン・デアに一目惚れし、欲情し、ローレンが人目に付くことを避け続ける原因となっている過去を探り、ローレンを付け狙う悪役と戦うという、アクション官能小説。
 肉体派で下半身が先行するマッチョ男が、美貌のインテリ女性に一目惚れし、高嶺の花と思われたが、執念深い敵に追われ逃げ続け他人(男)と深い関係を持てなかった事情もあり、相手も憎からず思い、思いを遂げるという、ガテン系男性読者の憧れ/妄想を満足させる作品というべきか、深窓の令嬢系の女性が逞しい男と肉体関係を結び、守ってもらいたい願望と性的満足/恍惚感を得るという女性読者のお姫様的願望を満足させる作品というべきか…
 ローレンの知的水準の高さを強調し、ジャッコがローレンを尊重する前半は、フェミニズム色も意識したかと思えましたが、終盤でローレンの致命的ともいえる判断ミスを設定しているあたり、知的な女性も結局は十分な判断力を持たないと言っているようで、基本は男性読者向けかなと思えました。時にはミスを犯す私をそれでもきっちり守ってくれる頼れる男性、への願望を満たすという意味で女性読者を狙っているのかもしれませんが。


原題:MIDNIGHT VENGEANCE
リサ・マリー・ライス 訳:上中京
扶桑社ロマンス(文庫) 2015年10月10日発行(原書は2014年)
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