いじめっ子の不良女子高生チンニョが、手下のヨンジュ、優等生だが素行の悪いミンジョンらとともに過ごす学園生活や、兄や母らとの関係、ダンス教室で知り合った不良小学生らと巻き起こす騒動などで進行させる短編連作。
主人公が高校2年生から高校卒業までの間が描かれていますが、話の間がちょっと飛んでいる感じのところもあり、通し読みするとアレッと思います。
前半では、母親に対する関係というか目線がかなり冷たくて、なんか寒々とした感じがしましたが、最後の方では少しそれが和らいだ感じがします。それは、必ずしも主人公の成長として描かれているというよりも、書いている期間の経過で書き手の感覚が変わったのかなという気がします。
韓国の世界青少年文学賞受賞作ということですが、私にはピンと来ませんでした。日本で言えば、橋本治の「桃尻娘」が出たときのような「衝撃」なんでしょうか。
チョン・アリ 訳:花井道男
現文メディア 2009年7月発行(原書は2008年)
主人公が高校2年生から高校卒業までの間が描かれていますが、話の間がちょっと飛んでいる感じのところもあり、通し読みするとアレッと思います。
前半では、母親に対する関係というか目線がかなり冷たくて、なんか寒々とした感じがしましたが、最後の方では少しそれが和らいだ感じがします。それは、必ずしも主人公の成長として描かれているというよりも、書いている期間の経過で書き手の感覚が変わったのかなという気がします。
韓国の世界青少年文学賞受賞作ということですが、私にはピンと来ませんでした。日本で言えば、橋本治の「桃尻娘」が出たときのような「衝撃」なんでしょうか。
チョン・アリ 訳:花井道男
現文メディア 2009年7月発行(原書は2008年)