Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「アート鑑賞を楽しむ西洋美術基礎」講座終了

2014年07月05日 21時57分10秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は隔週で5回連続の「アート鑑賞を楽しむ西洋美術基礎」講座(講師:三沢恵子美術Academy&School講師)の最終回。「美術検定速習ブック3級」が教材であった。最終日の今日は「世紀末美術」「20世紀美術(1945年まで)」「20世紀美術(1970年代まで)」を駆け足で一望した。
 昨年、神奈川大学の横浜キャンパスで行われた、伊坂清司教授の「ヨーロッパの芸術を旅する」と合わせて二回目の通史の受講となった。伊坂教授は美術史の哲学の研究の観点から見た西洋美術史であった。今回は美術史の専門の方の講義。それぞれに観点に違いがあり、ともに楽しく、とても勉強になった。
 毎回2時間だが、時間を忘れて聞いていた。引き続きこのような講座が行われるとうれしい。

 来週から同じ講師で隔週で3回連続の「旬なアートで楽しむ美術鑑賞 西洋美術編」が始まる。今年の展覧会である、モディリアー二展、デュフィ展、オルセー美術館展、ヴァロットン展などの見どころの解説や美術館の所蔵作品解説があるとのこと。





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鈴木其一「風神雷神図襖」

2014年07月05日 13時06分16秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 「栄西と建仁寺」展と「日本絵画の魅惑」展で、琳派(俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一)の風神雷神図屏風を見て、感想を書いた。
 実は酒井抱一の弟子である鈴木其一にも風神雷神図がある。屏風ではないが襖絵である。実はこれも前からみたいと思っていた。残念ながら見る機会を逸してきて、いまだに見ていない。
 今年上記の3作を見たのだから今年中に鈴木其一のものも是非目にしたいと思っている。



 ネットで検索していたら、画像がダウンロードできたが、粗くて顔の表情がよくわからない。書店の絵画のコーナーでもこの作品を取り上げた書物がない。
 ブログを探索していたら、2008年の「大琳派展」ではこの4作が同時に展示されたらしい。残念ながらそのころは現役で、見るゆとりもなくまた機会もなかった。
 さらに「江戸絵画の真髄展」(東京富士美術館)で展示されていて、会期は6月29日まであったとのこと。とても残念であった。東京富士美術館というのはなかなか行く機会がないし、ちょいと行きづらい。
 「襖の八面を使って、四面に風神、もう四面に雷神が、余裕ある空間の中でゆったりとえがかれている。“たらしこみ”の手法や大胆な筆さばきによる墨で一気に描かれた雲は、画面に複雑な調子と動きとを与えるとともに、広大な天空を感じさせ、彩色された風神雷神と美しい調和を示している」(文化遺産オンライン)という評価が出ていた。
 この襖を利用した風神雷神図、風神と雷神のあいだの距離感をどう感じるか、というのも鑑賞のポイントに見える。また両者の視線や筋肉、彩色の妙などをじっくりと味わいたかった。
 機会を逃さないようにしないといけなかった。



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