本日は団地の中のプラタナスの剪定を行ってもらった。不思議なもので、葉が一挙になくなり、明るく見えるようになると、途端に冬の様相に思えてくる。枯れた葉でも陽射しは遮ってくれている。その葉が剪定で亡くなり、枝も切り詰められると明るくなる。すると冬のいつもの情景が蘇ってくるのである。冬ざれ、という言葉が似つかわしくなる。ふゆ
樹木が四季折々に付近に住む人の生活に実に大きな影響を与えているのか、如実に示してくれる。
★蛍光灯唄ふごと点き冬浅し 藤田湘子
★冬ざるるものの一つに道祖神 岩淵信義
第1句、蛍光灯が点くときにちらちらとすることがある。それを唄ふ、と表現するはいけいには、身内の方の死が反映していないか。
第2句、道祖神を忘れてはいけない。寒い中を寒さに耐えて立っている。そんな愛情を感じる一句だと思った。