夜は芸術新潮5月号をめくっていた。特集の「最強の日本絵画100」を眺めていた。どうも「○○の100点」とか「△△の50点」というような特集物というのはあまり信用しないことにしている。今回も特に自分の好きなものが入っているとかいないとか、で判断はしたくない。
目についた作品では、「花園上皇像」(豪信、14世紀、京都・長福寺蔵)。一見間の抜けたような僧衣を着た上皇(法皇?)図。これがあの知識欲旺盛な知識人で、和歌の造形も深く、仏教への信心が深く、「誡太子書」などで知られる天皇の像かと思わせる作品である。自らこの作品に賛を描いているとのこと。
左隻
右隻
次いで狩野山雪の「雪汀水禽図屏風」(17世紀前半)。六曲一双で左隻が千鳥の飛翔図で、右隻は中央に奇岩をすえカモメやセキレイなどを配置している。特に左隻など琳派を思わせる構図である。この作品はいつか直接目にしたいと思わせる作品である。
三つ目はこれはどこかで目にした記憶があるのだが、「秋草鶉図屏風」(土佐光起、17世紀、名古屋市博物館蔵)。図版として掲出しているのは六曲一双の左隻。そこには濃い緑色の濃密な薄の軍政が大きく描かれ、鶉が十数羽地面に固まっている図である。これもまた、左右ともに実際にもう一度見たい作品である。
目についた作品では、「花園上皇像」(豪信、14世紀、京都・長福寺蔵)。一見間の抜けたような僧衣を着た上皇(法皇?)図。これがあの知識欲旺盛な知識人で、和歌の造形も深く、仏教への信心が深く、「誡太子書」などで知られる天皇の像かと思わせる作品である。自らこの作品に賛を描いているとのこと。
左隻
右隻
次いで狩野山雪の「雪汀水禽図屏風」(17世紀前半)。六曲一双で左隻が千鳥の飛翔図で、右隻は中央に奇岩をすえカモメやセキレイなどを配置している。特に左隻など琳派を思わせる構図である。この作品はいつか直接目にしたいと思わせる作品である。
三つ目はこれはどこかで目にした記憶があるのだが、「秋草鶉図屏風」(土佐光起、17世紀、名古屋市博物館蔵)。図版として掲出しているのは六曲一双の左隻。そこには濃い緑色の濃密な薄の軍政が大きく描かれ、鶉が十数羽地面に固まっている図である。これもまた、左右ともに実際にもう一度見たい作品である。