Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「絵の教室」(安野光雅) その1

2019年05月12日 22時54分26秒 | 読書


 本日の読書は古書店で300円で購入した「絵の教室」(安野光雅、中公新書)の前半部分を読み終わった。いつものように覚書としていくつか。

「イマジネーションの世界でも、自然の秩序にしたがっていないと、存在感のとぼしいものになり、わたしたちがリアリティと言っている意味での説得力を持つことができない‥」(1.空想の宿題)

「技術と創造性との関係は、ある種のせめぎ合いの関係にあるような気がするですが、この見方は「絵」にかぎり、絵を離れて「デザイン」や「工芸」「音楽」にまで広げることができるかどうかじしんがありません。」(2.絵と真実)

「その人の個性を尊重する、その人の絵に対する考え方を尊重し、他律的な遠近法には束縛されないようになった--これが今日の絵のあり方だというふうに言えると思います。」(3.遠近法の実験)

「ようやく、好きなように描けばいいんだと悟り、外国の町や、人の見ているところでは「僕はもともと下手なんだ、頭も足りないんだ、絵が好きなだけなんだ」と、自分に言い聞かせます。そうして、世間の目の中で、まったく自由な世界を創って、その中で描くのです。その頃から描くことがより楽しくなりました。これは、いわば悟りでした。」(3.遠近法の実験)


 第3章の「遠近法の実験」はとてもいい。実際に「見取り枠」を使った実験はむかし美術の時間に実際にそれに近いことをやったこともあり、とても興味深く読んだ。実際にはそれによって写されたものは使い物にならないのだが、これについて

「もし目の前にいる人を、見取り枠の示すとおりに描いていたとしたら、肝心の舞台全体が見えなくなります。またときによると、目の前の人が遠くの建物よりも大きくなります。写生といっても写真のように撮っているわけではないのです」

とも記している。当然と言えば当然なのだが‥。



手製スケジュール帳に間違い発見

2019年05月12日 19時42分03秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 15時過ぎに会議が終わったら、2時間近くぐっすり寝てしまった。

 5月のスケジュール帳、5月30日(木)に書き込もうとしたら29日(水)の次が31日(木)になっていた。昨年の5月31日が木曜日だったので、29日までは正しく自動的に入力したものの、30日と31日は自動計算の式が入力されていなかったらしい。
 6月1日(土)は正しく表示されていたので、5月30日と31日の二日間だけの訂正で済ませることができた。慌てたものの訂正は最小限で済んでホッとしている。

 7日からウォーキングはほとんどしていない。一昨日はそれでも1万歩、昨日は8千歩歩いた。本日はまだ500歩ほど。明日の診断結果が出るまでは自重である。

 明日は朝から所用をこなして、午後3時に市民病院へ。


行ってみたい美術展

2019年05月12日 12時22分49秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 NHKの日曜美術館をいつものとおり見ていたら、平塚市美術館で「荘司福・荘司貴和子展 院展の巨星・創画の新星」を紹介していた。
 荘司福は以前から注目していて、一度まとめて鑑賞してみたかった画家である。美術館のホームページを開くと
「院展の代表的な作家のひとり荘司福と、福の長男の妻で、創画会で頭角を現しながらも早世した荘司貴和子の作品、併せて約50点を紹介します。荘司福は2009年に神奈川県立近代美術館で大規模な回顧展を実施して以来10年振り、荘司貴和子は関東では初めての公開です」
と記されている。
 会期は6月9日(日)までなので何とか行ってみたい。⇒【http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/page14_00138.html

 東京国立博物館の特別展「美を紡ぐ 日本美術の名品-雪舟、永徳から光琳、北斎まで-」の券も手に入った。
 5月の最終の週は忙しくなりそう。