Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

早春の景

2020年03月01日 20時28分12秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★春寒し竹林カンと応える日       庄司たけし
★早春の森にあつまり泥の径       鈴木六林男
★春浅き空へさし入る木々の末(うれ)  星野恒彦

 早春の頃の三態を並べてみた。
 第1句、竹林に石を投げ入れると「カン」という乾いた音が帰ったきたのだろう。春になれば水も竹の中を上昇し、石があたったもその水ゆえに湿って「コン」という音にでもなるはずであろう。まだまだ春には遠いことを実感したのだろうか。
 第2句、春の里山、こどもたちの歓声が聞こえるのだろう。森の道は霜も解け、湿って泥がところどころむき出しになっている。しかしそこには多分春の日が当たっているのだろう。第1句とはちがい暖かさが伝わる。
 第3句、木々の枝には芽吹きの準備に入っているものの、まだまだ冬の様相、明るい早春の青い空に突き出ている枝は細くとがっている。しかしどことなく春めいていて、折ってみるとポキッとは折れずに、撓うのかもしれない。

 さまざまな早春の様相が頭の中を駆け回る。いくら今年の春が異常に暖かくとも例年の春の気分は忘れることはない。
 


講座がすべて中止・延期

2020年03月01日 18時28分16秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 神奈川大学の市民向け講座は3月いっぱい中止との連絡が入った。私と妻の受講している講座はそれぞれ一つずつ。中止なのか、延期なのか、具体的には後日連絡とのことである。
 日曜にも関わらず出勤の上、電話連絡をしてくれた職員には感謝。ひとりひとりの受講者に連絡という苦労をさせてしまっている。

 果たしてここまでする必要があるのか、とも思うが、世の中の全体の流れの中では講座の実施というのは難しいと思われる。大学側としても、受講者に感染者を出すわけにはいかないのでこの決定も理解はできる。
 専門家ではない私には判断はつかないが、問題は「政府」。疫学や医療について素人の「首相」が専門家会議も開かず、与党の対策会議にも諮らず、学校の全国一斉休校を独断で決めてしまうほうがもっと怖い。
 政治というものは、人に諮りながら、人の意見を踏まえながら「組織」として決定して進めていくものである。それが出来ない政府・政権は極めて危険な「独断」「独りよがり」でしかない。それを「独裁」というのである。
 一斉休校というものの影響を想定せずに独断で決定して発表、その影響の大きさに慌てて「記者会見」という名の「発表」を行うというとんでもな対応は民主主義の根幹を無視している。休業補償などの制度は国会での予算審議が必要なはずである。そんな予測も出来ずに、独断専行する政権運営は極めて危険である。
 「緊急事態」という言葉の独り歩きも怖いが、このようなときこそ必要な野党との事前すり合わせも行わずに発表してしまった。危機のとき程、人の意見を素直に聞くことが大切なことは中学生でも知っていなければならないことである。危機のときほど人の能力が表に出る。
 そしてトップのひとことでどれだけの人間が動きまわり、そして人間の厖大なエネルギーが費されなくてはならないか、ということがわからない人には政治・組織の責任者にはなってほしくないものである。日本の政権はブラック企業そのものである。 


本日の「日曜美術館」は「芭蕉布」

2020年03月01日 12時38分21秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 今朝は9時過ぎまで寝てしまった。妻は8時以降幾度か起こしに来たみたいだが、記憶にない。

 血圧を測って朝食を食べながら「日曜美術館」を見ようとしたらすでに9時半。琉球伝統の芭蕉布とそれをつくる喜如嘉の女性たちを描いていた。
 番組の解説では、「蒸し暑い琉球の風土の中で生まれてきた。3年かけて糸芭蕉を育て、繊維を取り出し、一本の糸22000回繋ぐことで一枚の布が出来上がる。より薄く、より軽く、喜如嘉の女たちは、まるで“トンボの羽”ような布を追い求めてきた。沖縄戦で途絶えた技を、戦争で夫を亡くした女たちが復活させた悲劇の歴史。500年を越える伝統の技の秘密を追う」と記されている。
 3月8日(日)20時からの再放送に期待しようと思う。[⇒http://www.nhk.or.jp/nichibi-blog/400/422622.html]

 日曜美術館は私がいつも見る数少ないテレビ番組のひとつ。ときどき寝坊をして見逃すことがある。