横浜は雨の区域にすっかり覆われてしまった。５ミリ未満と１ミリ未満の雨の区域がそれぞれ市域の東西に半分ずつに分かれている。雨の区域は少しずつ東に移動している。
本日の午前中に印刷所に送信した退職者会ニュースの原稿、２０時前に校正刷りの初校が送られてきてびっくり。こんなに早くつくってもらうと、特別に見てもらっているのかと、嬉しくなるものである。
すぐに６点ほどの訂正をお願いした。この６点、校正者の間違いではなく、私の原稿のミスである。
私のお願いした数多い写真の配置も綺麗に直してくれた。また見出しにはくどくはないが、メリハリの効いた飾りをつけてもらった。やはり、本職の手を経ると読みやすく、見やすくなる。
幾つかのメールに返信をして、取りあえず本日の作業は終了。
この展覧会の最期に展示されていた作品がここに掲げた「カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレスゲーゼ２５番地」(1910－11、マルムー美術館)。
解説では「ハマスホイ後期の室内画の中で、最も完成度の高い作品の一つである」と記されている。
中央の扉の向こうは「「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」(1910、国立西洋美術館)で妻イーダがピアノを弾いていた部屋である。ここではその室内に奥行き感はなく、左側の壁の続きのようにすら見える。
そのかわり、テーブルと移動してきた左側の蓋のしてあるピアノのある部屋の空間の奥行きが強調されている。何よりもテーブルの上の鉢植えと葉をつけた植物が据えてあるのが珍しい。
ハマスホイは陶器や家具は描くが、生きた植物を配置しているのは貴重である。左の窓からの光は強めで、窓の影が鮮明である。上部に掛けてある絵画はハマスホイの常であるが、具体的にどのような作品かを示すことのないように丁寧にボカされている。
私は鉢植えの載ったテーブルの上面が鏡のように部屋の仕切りの木を反射していることに気がついた。この鏡のような表情が好ましい。さらに作品全体が、赤味を極力排除して、落ち着いた静謐な雰囲気を描いていると同時に、暖かみを感じる。寒色が多く用いられているにもかかわらず、この暖かみは何処から来るのであろうか。多分、光の強さとコントラストが強めに設定されているためだと思う。
丁寧に人の雰囲気やら生物の痕跡を消し去って中で、この鉢植えの植物がじつに際立ってくる。またビアノの上に置いてある陶器の器とランプのような置物、特に後者が鉢植えの植物と呼応するようである。
日光の斜線とともに、鉢植え－ランプ－陶器とでできる鋭角三角形の斜線が、垂直と水平線の強い構成に対してリズムを与えていると思う。
陶器の器－ランプ－鉢植えは同時に無機のものから焔という温み、そして植物という有機質へという変化も表しているように思える。
いろいろな見方が出来て、飽きない作品ではないだろうか。
印刷所に退職者会ニュースの原稿を送信。予定より３日早く送信できた。ホッとしている。写真が多いので、送信は４回に分けて送らざるを得なかった。来週末に校正刷りができるまではニュースのことは忘れていたいもの。
記事の量が多くて、３つほどの記事を掲載できなかった。記事や写真を送信してもらったのに申し訳なかったが致し方ない。
昨晩までの天気予報では、降水確率は正午までが５０％、午後からは２０％であったが、今朝の天気予報では、正午までは４０％、午後からは７０％、夜も８０％になってしまった。とはいえ、５ミリ未満の雨の区域が市域の１／５程度。南から北に移動している。私の住む団地では傘を差す必要はない程度にわずかにポツリポツリ。
午後から妻と食料品を買いに出かける予定であった。どうなるやら。
明日は渋谷で講座「印象派と日本洋画。１０名ほどの小規模の講座。公的施設の会場なので、閉鎖されるかと心配していたが開催できた。
ラッシュ時を避けた時間設定なのは嬉しい。
２３時少し前に２０分ほどの軽い夜のウォーキングに出た。家まであと５分と少しほどのところでポツリポツリと降ってきた。少し慌てた。家に着くころには止んでいた。今しがたレインアイよこはまを見ると、市内２～３か所で０.１～１ミリ未満のごく狭い範囲で雨の区域が発生したり、消えたりをくり返しながら全体として東北東に移動している。
すでに日付が変わって、本日は朝６時以降の雨の確率が５０％。それまでは２０％なので降らないと勝手に思い込んでいた。
気温は昨日の昼は１６６℃もあっが本日の最高気温の予報は１０:℃。１日で６℃以上も低くなる。これでは体調を崩す人も多いと思う。体力が落ちると、普段はかからない病気も忍び寄ってくる。気をつけたいものである。
昨日は３月３日であった。妻が朝のうちに天袋からひな人形をひっぱり出してきた。私どもの娘のために妻の父親が購入してくれたもの。本棚の整理の後、リビングルームも少し片づけたこともあり、並べるところが出来ていた。以前の２６型のテレビを置いていた台にちょうど収まった。
さて、妻の心境やいかに。
