帰宅途中で週刊文春の今週号を購入。むろん近畿財務局で森友問題の起案文書を作成し、無念にも亡くなった赤木敏夫氏の「手記」に目をとおすため。
私は、政令指定都市で道路・下水・公園の管理の末端に在籍していた。国の管理する国道や河川を除いて、公図上の道路敷、水路敷、それらに付属する青地などの管理は政令指定都市が行い、払い下げ事務も政令指定都市が窓口である。その払い下げ等の担当課とは同じ局に属し、道水路管理を行う私達の部所とは極めて密接な関係を持っていた。
この払い下げ事務にはさまざまな人が絡んで来て、難しい案件も多く、横やりもずいぶん経験した。担当課は苦労の多い職場の一つである。多分現在も。そして私も仕事上、財務事務所との付き合いも多かった。
だからあの森友事件はとても他人ごとではなかった。あのような事件が再発されることのないように当時から関心を持たずにいられない。
私も担当者だったら、あんな横やりがまかり通るなら、そしてそれを管理職が強要してきたらどうしたか、いろいろ考えてみた。私なりの抵抗の仕方、振舞い方があったと思う。しかしそれらは結果論でしかない。
末端の職員を、それも誇りをもって業務に携わってきた人間を、自死に追いやる政治を私は許すことはできない。またそのような職場にはしたくない。
私は労働組合の役員経験者として、そのような職場環境や上司の在り方がとても許せない。労働組合が果たすべき役割は大きいと思う。政治案件だからといって行政の基本がゆがめられることがあってはならない。労働組合はそこもきちんと監視すべき役割を持っている。
週刊誌など読むことのない私が購入したのである。これからじっくりと読むことにする。