Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

猛暑の予報

2023年07月16日 22時29分15秒 | 天気と自然災害

 天気予報によると明日は横浜も猛暑日、最高気温は37℃となっている予報もある。気象庁の予報は36℃と変ってはいない。都内の予報は37℃。横浜でのヒートアイランド現象で川崎・都内・埼玉南部は横浜よりは高くなる傾向である。そしてフェーン現象も加わり、埼玉北部・群馬はさらに気温が上がる。

 ずっと家に引きこもっているのもストレスが溜まるので、明日は出かけたいと思っていたが、この気温では二の足を踏んでしまう。

 朝のうちに出かけて、喫茶店などに駆け込みたい気分である。住んでいる区にある図書館まではかなり歩くので、タクシーに迎えに来てもらってそこまで行くのは考えものである。
 かといってそれなりに歩行が出来て歩き回ることのできる横浜駅はかなりの人混みが予想される。別のJRのターミナル駅まで1時間に1本のバスを狙って行くことも選択肢としてはあるが、あまり体を動かすことができない。人混みを避けて、歩き回れる場所をこれから二人で考えてみたい。


渡邊規久雄「シベリウス・ピアノリサイタル2」

2023年07月16日 18時28分32秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 今のところ横浜市の本日の最高気温は15時過ぎの34.7℃。平年よりも5.3℃以も高く、昨日よりも3.6℃高くなった。桐生市では39.7℃という。
 こんな中、昼直前に妻はパスにて買い物に出かけた。私は体調不良を理由につき合わず、家の中でゴロゴロ。

 本日は渡邊規久雄のシベリウス・リサイタルの第2巻を聴くことにした。新しいCDを出してくる気力が戻って来たようで、早速聴き始めた。3日続けて聴いた第3巻とともにこの第2巻も実によく聴いている。幾度も聴いた記憶のある小曲がつぎつぎに聴こえてくるのはうれしいものである。2007年10月の録音。

 シベリウスのピアノ曲を聴いていると、形式にとらわれない自由な飛翔を繰り返す鳥を思い浮かべる。鳥は鳥で空気の流れを敏感に捉えながら高度な操縦をしているが、傍から見ると実に自由である。シベリウスのピアノ曲はごく短い商品ばかりである。しかし音楽の伝統の中での制約と格闘しながらさまざまな試みを試している自由さを感じる。格闘しながら、といっても野放図で無秩序ではない。耳に心地よいメロディが身上である。


本日の日曜美術館は「三岸節子」

2023年07月16日 10時48分33秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 横浜市域では午前9時にはすでに31℃が表示されている。南側のベランダからも北側の窓からも雲は見当たらない。室内から窓越しに見る限り、風はプラタナスの大きくなった葉を柔らかくゆすっていて、風の音は聞こえてこない。弱い風である。しかし外に出てみると強烈な太陽の陽射しが皮膚と鼻と目の粘膜を強く刺激する。
 31℃というとそれほどの暑さではないと思ってしまうのが、怖い。多くの人も、体が暑さに慣れるらしい。しかし体調が思わしくない私には強烈な暑さに感じることに変わりはない。高齢になると暑さを感じにくくなるといわれる。確かにそのような人も身近に見てきた。ということはまだ私には「若さ」が少しばかりは残っているのかもしれない、と思うことにしよう。

 午前中はいつものとおり日曜美術館を見て過ごした。私がいつも惹かれる三岸節子と、彼女と同時代を共にした長谷川春子の生涯を映し出していた。

 三岸節子にとって〝女流画家〟が背負わされた制約は、古い社会の因習とそれを支えた国家の抑圧。それらを一体のものとして抗いつつ、モダンな画風を貫こうとしたことが私が惹かれる大きな要因のように思ってきた。三岸節子の最晩年の桜の老木を描いた生命力の渦巻くように溢れる作品の魅力は、二重の抑圧に生涯を通して抗ってきた画家の、93歳とは思えない力強い意志を感じる。私は初めてこの作品を見た。
 たぶん長谷川春子は、この二重の抑圧を、国家の論理を利用して古い社会の因習に抗しようとしたのだろう。その方向が戦意高揚の報国団体への献身となってしまったように思う。戦前も今も「国家」という軛は思想の大きな課題である。
 「国家の論理」に絡めとられない自前の思想や生きざまに私は強く惹かれる。世界で国家の論理の先端としての戦争が露骨に横行している昨今、「国家」を「至上」とする論理に絡めとられない政治思想や生きざまが、これからの時代の極めて大きな課題であると信じている。「軍事強国」のロシアすら「防衛」「抑止」のための戦争を口にするほど「防衛」「抑止」という言葉は魔法の言葉である。
 これから先はここでは省略。