Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

読了「万葉考古学」

2023年08月26日 14時23分05秒 | 読書

   

 昨日病院で一服しながら読み終わったのは「万葉考古学」(上野誠編、角川選書)。6名が執筆している。「おわりに」に本書の性格がよく現れている。
 「大宰府やその近郊で詠まれた「万葉集」の歌と遺跡が存在している場所が、重なり合っているような不思議な感覚を覚えていた。‥当時の人々見ていた水城はどのような姿だったのだろうか。土木工事にはどのくらいの人が従事し、どこからやって来て、どのような生活を送っていたのだろうか。生活のための物資や土塁の建設資材などは、どこからどんなふうに運ばれてきたのだろうか。残念ながら現在までの発掘調査では、水城を築造した「ヒト」の存在や生活感覚について考古学的にすべてが明らかになっているとはいい難い。つまり、まだわかっているようでわかっていないのだ。考古学的視点から、「万葉集」に詠まれた世界を語ることはできるのだろうか。一つの始点になるのは昭和59年(1984)、森浩一編の「万葉集の考古学」である。‥歌が詠まれた場所や空間の一部として捉え、考古学や歴史地理学などの成果と立体的な融合を試みる方法は有効であると考えられる。」(小鹿野亮)

 この「あとがき」の目的が果たされているか否かは別として、大変勉強になった書物であった。特に大宰府と松浦を扱った「第3章 神仙郷の万葉考古学」は地図も豊富で私の興味をかなり満たしてくれた。この種の試みが多くなることを願いたい。
 


花火大会

2023年08月26日 10時55分59秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日は娘の住んでいる近くで花火大会があるとのことで、呼ばれている。ベランダからよく見えるらしい。何か夕食を購入してからお邪魔しに行くことにした。
 大勢の人出があるようで、電車の混雑を避けるためには、夕方早めに着くようにして、帰りは少し遅くに出るようにしないといけない。年寄り夫婦が快適に遠出をするにはいろいろと仕掛けというか、時間的なゆとりが必要である。

 遠出と言っても横浜駅から電車に乗れば20分程度で最寄り駅まではついてしまう。その程度でも二人揃って出かけるのが「遠出」の範疇になるのが悲しい。自分一人でも都内に出かけるのもだんだん面倒になってくる。これまで行動力が身上だった私も歳をとったものだと思う。
 高齢者が自動車を手放せなくなるというのはこういうところに原因があるのだろうか。免許のない私にはわからない。


イライラの続き

2023年08月25日 22時11分08秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 今朝の新聞を読んでびっくり。政府は中国が汚染水海洋投棄を受けて、禁輸に踏み切ったニュースについて、「想定外」と慌てたという内容があった。国内経済だけでなく、中国での日本企業にとっても大打撃である。これを「想定外」で片づけてしまっていいのか。
 これまでの中国の動きからみて、十分に予想出来ていたはずで、それでも投棄をするという決断をしたと思っていた。当然私はその決断事態が誤っていると思っているが、中国がどう動くか、韓国がどう動くか、南太平洋諸国がどういう反応を示すのか、政府だけでなくそれらの国の人々がどういう影響を受け、どう動くかという想定が出来ていないことが判明した。何という情けない政府であるのだろう。岸田政権は、外交の失敗を満天下に示した。
 IAEAという組織と、米国と韓国政府のトップだけを相手にしていた失敗である。韓国も多くの漁業者や食品関連の産業などが深刻な影響を受けていると報道されている。台湾も同様であろう。12年前の震災時に韓国・台湾・太平洋湾岸諸国から多くの支援が届いた。恩をあだで返すような決定が、あまりに早急に、そして説得性のないまま国内の政治的な思惑先行で行われたことが今後多くの禍根を生むことになるのは目に見えている。
 素人の私の目にも、トリチウムだけが汚染水に含まれているわけではない。他の核種も含めての影響についてもどんな検証が行われたのか。
 チェルノブイリは評価はいろいろあるが、石棺化した。スリーマイルも海洋投棄などしていないと聞いている。どうして福島の場合だけは安全と言い切れるのか。多くの疑問が噴出している。
 「丁寧な説明」とは「疑問に丁寧に真摯に答える」ことのはずである。国内だけでなく、諸外国の国民に対しても。それが出来ないならば、他の方法も含めて考えなければならないはずである。

 付け加えるならば、ほとんどの原子力潜水艦、原子力空母が廃船をどのようにするか、未だに実施できていない。処理が決まらず右往左往している軍艦が多数である。ましてプルトニウムの再処理技術も未確立で目途は立っていない。福島で事故を起こした原発に至っては廃炉の工程すら不明確のままである。原子力の利用そのものが暗礁に乗り上げており、再検討を迫られていることに軸足を移してもらいたいものである。


3つの病院と薬局をめぐる

2023年08月25日 20時35分52秒 | 病い

 市民病院、かかりつけの耳鼻科さらに空いていたのですぐ傍の眼科も受診した。合わせて3科、そしてかかりつけの薬局で処方された薬を受け取り、帰宅。18時近くになっていた。

 いづれもいつものとおりの診察で特に変ったことはなかった。医師との会話で二つほど記憶に残った会話がある。
 私の記憶なので、誤解もあるかもしれないが、ひとつはコロナに感染したことを告げると、「二類から五類になってコロナが蔓延している。しかも患者数の詳しい統計もなくなり、放置状態に近い」という趣旨の発言があった。
 医師もお手上げになっているのかと感じた。同時に五類への移行をどうしてあんなに急いだのか、という思いが再び湧き上がってきた。

 もうひとつは、先日私がバスに乗車中に首から両肩にかけて急に強い凝りが始まり、右腕の痺れや軽い眩暈の症状が出たことについて「熱中症ではなく、三半規管などに由来する症状と思われる」と指摘されたこと。いつもの眩暈の薬では熱中症の眩暈は改善することは無く、これまでの薬で少し楽になったのとは、その証拠である、といわれた。ということで、これまで通りの眩暈の薬を処方してもらった。
 信頼できる指摘と感じた。原因がわかると同時に、眩暈の原因が進行しているかもしれないという不安も同時に湧いてきた。しかしこれについては特に対処の方法はないようだ。

 血液内科での採血の結果は横這い、少なくとも悪くはなっていないようだ。とりあえず一安心。眼科でも視力の悪化は無く、眼圧もとりあえず現状維持。
 


昨夜の散歩

2023年08月25日 08時15分00秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨日、まったく外に出ないのは精神的にもよくないので、寝る前に2500程だが歩いてきた。急に動いたので、歩き始めに右膝に少し違和感があったものの、歩いているうちに軽快になった。しかし調子に乗って往復5000歩も歩いて痛みが再発すると困るめ、半分で帰宅。
 空を眺めるゆとりはなく、帰り道、じっくり見たのは東の空にのぼったばかりの木星であった。非常に明るく輝いているのを見つけた。この夏、星をほとんど見ないで過ごしてしまった。
 夏の大三角はもう西の空に移動しており、住宅の屋根の間からアルタイルとデネブをちらとみた。ベガは確認できなかった。白鳥座の雄大な十字も見なかった。見晴らしの良い団地の西側に向かうのも止めて早々に家に戻った。
 家に着くとどっと汗が出てきた。かなり蒸し暑かったせいもある。

 朝、目が覚めたとき、心配した右膝には痛みは出ていない。
 これより市民病院へ。朝9時すぐのバスに乗るのは三か月前に市民病院へ向かったとき以来だと思う。


病院と薬局のハシゴ

2023年08月24日 22時29分43秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 明日は午前中は市民病院で採血と血液内科の診察。午後は夕方からかかりつけの耳鼻科で眩暈の薬を処方してもらう予定。受診後、両方の病院の処方箋をもってかかりつけの薬局まで往復もしなくてはいけない。
 友人に講演会の誘いを受けたが残念ながらお断りした。

 病院の予約の合間には時間があるのだが、市民病院で朝食兼用の昼食時に読書タイムとするつもりである。
 しかし病院に「九相図をよむ」を持参するのもちょいと場違いというか、本を開くのが躊躇われるので、「万葉考古学」の外に別の文庫本を持参することにした。

 持参するのは「弥勒」(宮田登、講談社学術文庫)。先月に発刊されたばかりである。仏教が日本の民間信仰とどのように結びついて根付いたのか、弥勒信仰を通して明らかにする展開を期待して購入した。期待にこたえてくれるものと思うがどうであろうか。

 


暑いのにイライラが募るばかり

2023年08月24日 19時56分10秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 午前中はリフォーム業者が来て、若干の追加工事。午後からは来客。15時にはフリーとなったが、何となく出そびれて、夕方は自宅で読書タイム。終日家に閉じこもったようなもの。運動不足なので寝る前に夜の散歩には出かけたいものである。

 読書タイムは「万葉考古学」(上野誠編)をかなり読んだ。間もなく読了となる予定。

 しかしこの暑さの中で、マイナンバーカードと保険証をめぐる政府の右往左往、本末転倒の議論、そして福島原発の汚染水の放出の強行と、暑さに茹だっているすきに何をされるのかたまったものではないと、イライラが募る。
 政府と東電は風評被害にも対応というが、事故から12年、少なくとも横浜では未だに福島産のお米はどこのスーパーでも百貨店でも販売していない。ほとんどが加工米として流通しているようだが、この現状を見る限り、政府と東電の表明は信用できないと思われる。いくら検査をしてもなくならない風評被害。彼らが農業の風評被害を保障できずに漁業の風評被害を保障するとは到底思えない。
 いくら問題のある国が全面的に反対しているとはいえ、その国との貿易が遮断したら漁業が立ち行かなくなりかねない事態が想像される。その国を説得できずに外交そのものが機能していない。
 私はもともと原発そのものに反対であり、汚染水の処理についてはさらに議論が必要と思っている。丁寧な説明どころか、乱暴な日程説明の前に、丁寧な議論と処理方針の提示が必要であると思う。

 実は原発事故から4年ほどたったころ、某スーパーと食材も売っている某ドラッグストアで「福島産のお米は扱わないの?」と聞いたら「売れません」と馬鹿にしたような素っ気ない一言。この海洋「投棄」を期に同じ店で同じ質問をしてみようと思いついた。

 


ヒグラシ

2023年08月23日 21時48分39秒 | 近くの自然

 最近は朝はミンミンゼミの声で起きる。時々ツクツクホウシの声を聞き、夕方にはヒグラシの声も混じる。アブラゼミのジジジ‥‥‥という声はほとんど聞かなくなった。昨晩は階段室で騒いでいた蝉がいた。アブラゼミのようであったが、朝には居なくなっていた。
 あまり耳にしないのだが、ヒグラシのカナカナカナという声は何となく耳に残り、惹かれるものがある。なぜか暑さを忘れてホッとする。

 友人に長文のメールを送ろうとしていたが、2回も途中で消してしまった。下書きをせずに作成していて、まちがって削除を2回もしてしまった。これは疲れる。3回目の作り直しの気力が失せてしまった。もう投げ出して寝てしまいたい。


パソコン冷却用に小型扇風機

2023年08月23日 17時38分24秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 家電量販店でUSB接続の小さな扇風機を購入。3200円余。2500円のもあったが、高いものの方がグリップ式でパソコン台の枠につけられることを評価して700円奮発した。外に持ち出すには大きすぎるものの、引き抜いて室内で持ち運びもできる。ただし安い方が出力もあり、首振りもできる。結論を得るのに10分近くも悩んだ。決断力が落ちてきている。

 冷却ファンはパソコン内部に組み込まれているが、音がうるさい。帰宅後パソコンを起動して1時間あまり、いつもならうるさい音がとっくに聞こえているが今のところ冷却ファンは動いていないので静かである。これは役に立ちそうである。

 家電量販店で支払いを済ませ、喫茶店で30分ほどの読書タイム、バスにて帰宅。昨日は杖無しで1万歩ほども歩いた。今のところ特に膝に痛みや違和感はない。太腿と脹脛の筋肉の疲労性の痛みもない。しかし二日続けてたくさん歩くのは良くないと思い、本日は4千歩程で帰宅。
 雨が降らなければ、夜に団地周りを2千歩ほど歩くゆとりは残っている。


本日も通り雨

2023年08月23日 11時02分55秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨晩と今朝9時過ぎに通り雨。最大で時間換算雨量20ミリ程度の雨の区域が南から北へ通り過ぎて行った。陽射しがすぐに回復して蒸し暑くなった。気温は30.5℃。ひところほどの暑さではなくなっているが、それでも暑い。

 退職者会ニュースの原稿などを印刷会社に送信。これで校正刷りが出来るのを待つだけ。気分的には肩の荷がさらに軽くなった感じである。

 昨晩、「蒸し風呂のように不快」と記載してから、ちょっと反省。蒸し風呂に失礼ではないか、と指摘された。確かにサウナに入った後は爽快である。しかしながらそうはいっても大気全体が暑くそして湿度が高いとやはり不快である。

 パソコンの本体の冷却用ファンが回り続けて少々うるさいし、不安。USB接続の小さな扇風機でもそなえたい。午後にでも家電量販店で物色してみたい。一番暑い時期を過ぎてしまったようだが、まだまだ30℃超えは続く。


蒸し風呂にいるように不快

2023年08月22日 20時56分56秒 | 天気と自然災害

 十数年ぶりに関内にある有名な蕎麦店に入り、蕎麦搔きなどを注文。久しぶりの味、とても美味しくいただいた。
 ハイボール2杯と日本酒1合、蕎麦掻き、そして肴をもう一品。最後に盛蕎麦1枚。充実した気分。
 横浜球場ではプロ野球をしているので、試合が終る前に地下鉄に乗らないと混雑する。早めに切り上げた。

 本日は横浜市域では2度ほど強い雨の区域が通過していった。13時直前と16時ころ。いづれの雨にも遭遇してしまった。着ていたかりゆしも左半身がビショビショになり、ザックカバーをするのか少し遅くなり、ザックもかなり濡れた。しかしザックの中身はさいわいにも濡れることがなかった。
 いづれの雨も短時間で晴れあがり、太陽が顔をだした。しかしその太陽のために蒸し風呂にいるような気分になった。アスファルトの熱気で水たまりからも湯気がでているのではないか、と思うほど。
 帰宅後のシャワーが気持ちよかった。

 


観天望気

2023年08月22日 10時01分16秒 | 天気と自然災害

   

 昨日の昼と夕方の雲を見ると本日からの天候の悪化が予想されるような気もする。
 山行が楽しみであった現役のころは、観天望気を素人ながら勉強したが、素人の付け焼刃、もう忘れかけている。
 しかしよく見ると昼には薄い雲のカーブや、夕方には横一直線の雲の境がとても気になる。天気の悪化を予兆しているようだ。しかし理屈は想像もできない。
 私が観天望気をしても、いつも後付けで「そうだったんだ」と思うばかりであったことが多かった。それでも有人の山小屋でよく小屋の人から教わったものである。その山域でしか通用しないようなものでも、経験則と理論とが結びついた解説は聞いていても納得できて楽しかった。
 時々、怪しげな解説をする人もいたが、それはそれで「お話」として楽しめた。

 


明日は雨、関東を静かに冷ましてほしい

2023年08月21日 22時20分32秒 | 天気と自然災害

 昨日までの天気予報とは違い、本日になって、NHKの予報では、明日22日の横浜は終日雨のマークがついた。降水確率は40%。気象庁の予報では朝の6時以降は50%と表示されている。しかも雷雨で激しく降るらしい。降ったり止んだりの繰り返しと思われる。降るときは土砂降りということなのだろうか。

 残念ながら明日は午前中から出かける予定になっている。傘とザックカバーは必携。この暑さでは雨着は着る気にもならない。雷がなったら近くの店に駆け込んで雨宿りをさせてもらうしかない。
   どうせ降るならば、雷や突風を伴わず、静かに降って、乾いて暑い都会の土とコンクリート、そして大気を冷ましてもらいたいものである。


本日より「九相図をよむ」

2023年08月21日 20時00分52秒 | 読書

 本日も14時ころに34.7℃と35℃に迫ったが、越えることはなかったようだ。三日連続の猛暑日にはならなかったとはいえ、異常な暑さであることには変わりはない。

 本日所用のために13時半過ぎに家を出た。一番暑いころにはバス停でバスを待っていたものの建物と街路樹の影があり、助かった。

   

 リュックに入れたのは、「増補カラー版 九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史」(山本聡美、)。7月末の発行。この本と「万葉考古学」(上野誠編、角川選書)とを同時並行で楽しむことにした。
 楽しむといっても「九相図」は当然のように、目を背けたくなるような描写の図版が並ぶのも事実である。


敬老パス

2023年08月21日 11時08分18秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨日は最高気温は35.5℃まで上がったらしい。本日はさらに気温が上がるという予報になっている。昨晩もクーラーを動かしたまま寝た。設定温度は27.5℃。扇風機でリビングルームの冷気を寝室に誘導しているが、効率は今一つ。体に直接風が当たらないように扇風機やサーキュレーターを動かすのは難しい。それでもクーラーの冷気がいかない玄関などの室温に比べるとかなり涼しく感じる。

 本日は編集作業の資料の後片付けと、横浜市の敬老パスの負担金の振込みを頼まれた。二人分。私のように土・日も含めて一日に一往復はバスないし地下鉄を必ず利用する者にとってはとてもありがたい制度である。同時に一回の乗車に換算したときの金額からすると申し訳ないほどの低料金になる。今後この制度がどうなるのか、制度の見直しもいわれている。難しい判断となりそうである。