終戦後も中国に残留させられ中国内戦に巻き込まれた旧日本軍の人たち。何故そんなことになったのか、奥村和一 は日本そのものに疑問を抱き、問い詰めることになる。
日本に帰ってきたのが終戦9年後というからもうサンフランシスコ講和条約も済んでいた頃である。結構こういう人たちって多かったのではないだろうか、、。
あの時は軍隊式で上官の命令は絶対だった時期であり、終戦になっていても上が残留と決めればみな残らざる . . . 本文を読む
普通の人が想像しかしていない刑務所とか拘置所での生活の話である。
やくざさんから弁護士とか政治犯等々それぞれの体験話である。最初はものすごく興味があり、目を点にして読み始めるが、3人、4人と立つ間にみんな同じ内容と言うことに気づきはじめ少々そのうちにどうでも良くなる感じ。
20人以上の話が掲載されているが、やはりそれぞれ個性がある。最初に入るときに全裸にして尻の穴にまでガラス棒を入れられて人間性を完全に失うというのが、みんなの共通している内容だが今でもそうなのだろうか、、。こういうことが行われていていいのだろうか、という疑問がずっと残る。
60点 . . . 本文を読む
題名からは想像できない人間劇。ふとしたそれぞれの人間を垣間見たスケッチなんだろうけれど、演出に深度があり、またカメラのロングショット多用により少し距離をおいた客観性を帯びた映像を呈している。
話自体は単純なものではあるが、それぞれ人間の不可思議、苦悩、何ということもない日常を描いている。その演出振りは少し気取ってはいるが、したたかだ。
**** . . . 本文を読む