秀作が2本続いた黒木の遺作。終戦寸前、特攻隊が飛び立っていた鹿児島でのある人たちの日常。まさに平凡な人たちであるが故に国民の一人一人が戦争をどのような気持ちで捉えていたか、毎日をどのように過ごしていたか、ごく自然に本当の日々をまさに切り取ったように描いてゆく。その演出はやはり切れている。素晴らしい。
重点を小津調のあの会話の言い回しに負っている。なかなかいい。
しかし、冒頭の老夫婦の諦観、哀しみが . . . 本文を読む
動物ものはどちらかというと苦手な我輩。でも見てしまう自分。淡々とマイナス40度の世界で生きる術、そこで生活する動物を守るために毎日いそしむハンターの姿。
一番驚いたのはどうやってあの動物たちを演出し、撮影したのかということ。映像は美しくもあり、また厳しい自然がそのままある。
モノローグがちと環境問題で説教的なのは気になったが、彼の人生観とどこまでリンクしているのかはっきり分からなかった。
僕にはこ . . . 本文を読む